9月10日「本うるし」の取り扱いを間違い、全身に「うるしかぶれ」
10月下旬になっても完全に治らず、皮膚科通い
強いかゆみ止めの薬と塗り薬を処方して、かゆみかぶれを治します。
いつも注意しているのに、「漆の怖さ」
それでも、金つくろいの面白さと美しさにはまっています。
❝ 陽をあびて 光りうつす器 ❞
"割れた器に ふたたび命を吹き込み
"つくろいの跡を 新たな表情として愛でる
"遊び心とおおらかさに 満ちた
"先人の粋な感性を いいとこ取りして
"日々のくらしを 彩ります
しかし、つくろいをやりたくても「欠けた・割れた」器がないと始まりません。
漆のかぶれも治り、甥から記念の器の修理オーダーがはいります。
カップは、「欠け(ほつれ)」が、3か所
もう一つは、きれいに「割れ」た茶碗
さっそく「田中金華堂」で、「純金泥 正味0.4g」を準備します。
金の色は、いいものです。
①欠損部中心を洗い、汚れをとります。
②接着パテを欠損部につけ、指先で整えます。一昼夜置いて乾かします。
③耐水ペーパー(400番)で磨いてなめらかにします。
④「新うるし(黒)」を細筆で、接着パテ部に乗せていきます。
⑤5分ほど置いて、真綿に純金粉をのせます。
光沢を出すため真綿で金をこすります。一日置いて完成です。
もう一つの割れた茶碗に取り掛かります。
速乾性の接着パテを使い、割れた茶碗を接着します。
10分ほど乾かして、はみ出た部分をカッターできれいに削りとります。
内側も同様に削り取ります。
耐水ペーパー(400番)で磨いてなめらかにします。
「新うるし(黒)」を細筆で、接着パテ部に乗せていきます。
5分ほど置いて、真綿に純金粉をのせます。
光沢を出すため真綿で金をこすります。一日置いて完成です。
金粉部以外の汚れをとりのぞきます。
ついでに私の黒茶碗も「欠け(ほつれ)」5か所を直します。
「鯛の歯」を使い、金粉部を磨き輝きだします。
コップはこのとおり
茶碗もこのとおり
黒茶碗は金粉いっぱい
最後のチェックは、水をそそぎ漏れないか調べます。
完成しました
頑丈に梱包して送り返します。
喜んでもらえるでしょうか