今年の流行語大賞に「ふてほど」が選ばれました。阿部サダヲさん演じる「昭和のおじさん」が今の世にタイムスリップするテレビドラマ「不適切にもほどがある!」の略称です。
授賞の理由には「時代がいつであれ、不適切なことは不適切なのだと教えてくれる」とありました。パーティー券収入の収支報告書不記載や大手自動車メーカーの認証不正など、今年は不適切な事案が目白押しであったとも。
政治の不適切は国民の命にかかわります。石破政権が保険証の新規発行をやめました。無理やりマイナ保険証に切り替えるために。多くの反対に背を向け、利用者や医療現場に混乱をもたらすだけの強行。しかも、集めた個人情報をもうけのタネにしようとしています。
保険証1枚あれば、誰もが安心して医療を受けられる国民皆保険は1961年に始まりました。戦前はまともに医者にかかれず、戦後の50年代になっても国民のおよそ3分の1にあたる3千万人が無保険の状態に置かれていました。
しかし国民の生存権を保障する憲法25条を守れの運動がわき起こり、政府を突き動かし、皆保険が実現していきます。現行の保険証をなくすことは、みんなの力で勝ち取った制度を崩すことになりかねません。
数の横暴で医療や介護の負担増を強いてきた自公政権。そんな不適切な政治は過去のものに。流行語には本紙が暴いた「裏金問題」も入りましたが、同じトップ10に選ばれた言葉を少数与党となった彼らに送りたい。「もうええでしょう」
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