シャーマンの呼吸

自然と人を繋ぐ

シャーマンの弟子

夢から現実へ移行するためのグラウンディングについての研究

2024-08-04 00:00:00 | 仮説・プロセス

 

 

交感神経が優位になりがちな状態の朝。

夢の世界から身体に戻りにくい。

『夢から身体へ』ではなく『夢から思考へ』と移行する自分がいる。

 

ここでは、夢から現実へ移行するためのグラウンディングについての経過観察を記す。

 

まず、夢から『思考』へと移行すると何が問題になるのか。

・その日一日、解離しやすくなる

・気が昇りやすい状態が昼に向かって進み、夕方や夜の鎮静が困難となる

・この状態が何日も続くと、身体の感覚が徐々に失われてゆく

これらは悪循環を作る。

 

身体の感覚が失われると、心という空虚なものを埋めようと必死になり、アディクションに陥ったりして、身体を壊してしまうこともある。

 

 

 

 

さて、今回のイメージは……

朝、身体の輪郭を感じるグラウンディング

 

まどろみのなか、つぶつぶ拡散する命

まどろみのなか、あいまいに集まる命

まどろみのなか、身体の輪郭をつくる命

 

 

睡眠の「個」から「全体」になる感覚だった状態から

覚醒の「全体」から「個」になる感覚をつくる

 

皮膚をつくるような、皮膚を感じるような

世界との境目をつくるような、感じるような

 

 

こうして、拡散と凝集を行き来する

鍛錬を積み重ねる

 

 

これは「わたし」への戻り方

身体(地球)へのグラウンディングであり「命の凝集力」だ

 

 

 

 

 

【1日目】

 

夢から思考に入るのではなく

夢から身体に入る

うつ気味でも、昂っていても

夢から思考に移りがちだ

夢から醒めたとき、身体に戻ること

 

「夢から現実に戻るルート選択」

 

これは選択だ。

 

 

 

【2日目】

 

カフェインの影響か、中途覚醒から朝まで眠れず、「起きる」という感覚がなかった。

毎日飲めないことはわかっていたが、3日に一度が2日に一度になり、最近では毎日になり、「慣れたな」と油断していた。

もともとカフェインに敏感な体質だということを思い出す。

 

それでも、カフェインに依存気味になる。

身体感覚よりも、心の空虚を埋めようとして、見せかけの元気で活動してしまう。

 

 

 

 

【3日目】

 

夢から身体ではなく、思考に入る癖が顕著に出た。

呼吸によって「思考」から「リラックスした身体」への変化に努めた。

 

 

 

 

【4日目】

 

夢から思考へ、地続きのように移行してしまう。

夢から思考を経て身体に戻る感じ。

本当は、夢から身体に戻ってきたい。

それでも「思考したい心」がある。

焦燥感だ。

 

クールダウンできないのは、『いい感じのハイ』への執着である。

本当は疲れている、ということに気づきたくないのだ。

ただ休めばいいだけなのに。

目に力が入ってしまう。

 

 

 

 

 

【5日目】

 

夢の中で、幼馴染がマッサージしてくれた。

現実世界では全然会ってないが、夢の中にたびたび出てきてくれる友人だ。

マッサージしてくれた部分が、「そこは痛いから無理」という場所だった。

でも、少しすると、「あ、ほぐれてるんだ、気持ちいいな」という感覚に変わった。

そこで夢は途切れた。

起きてから、友がしてくれた部分を自分でマッサージした。

夢で感じた「気持ちいいな」という感覚を、現実で探した。

やっと、ここほぐす時が来たのだ。

しばらくほぐしてから立ってみると、立位の状態ですでに硬まっていることがわかった。

その部分に手を当てながら歩いてみると、やはり硬いまま動いている状態だった。

ここは全く動いていないのだ。

 

触れて、ほぐし、その筋肉の位置を感覚する。

ここは、「ちゃんとしなきゃ」という姿勢に関係する筋肉だ。

 

 

 

 

【6日目】

 

今日の夢のメッセージは『継承』『口伝』

 

起きてすぐメッセージについていろいろ考えようとしたけど、先にグラウンディング。

だけど、最近は、起きるよりも、まず眠るとき(現実から夢への移行)が最初から拡散の意識になりがち。

起きる時と同じく、眠るときも、グラウンディングから入ること。

 

 

 

 

 

【7日目】

 

挫折。

 

 

 

 

 

 

【数週間後】

 

グラウンディングは心地よい感覚だ、ということを忘れてしまい、義務感でグラウンディングのワークを行ってしまった。

日課の身体のケアをしていても、体感が薄いため、カフェインで心の元気を保つようになった。

当然のことながら、体調を崩して、寝込む羽目になった。

 

回復への道のりで、「ああ、このくらいならまだ行けると思ってコーヒー飲んだんだよな」など、自分の「ルート選択」を遡った。

 

「夢から現実に戻るルート選択」

「心や思考から身体に戻るルート選択」

あるいはこの「ルートの強化」

 

タイトルの【夢から現実へ移行するためのグラウンディングについての研究】の開始は、シンプルな原点へ戻るためのステップだったのかもしれない。

 

なぜ、身体に戻るのか、という根本的な問い。

「身体に戻らなきゃいけないから」じゃないはずだ。

 

グラウンディングは心地よいものである。

身体のケアは気持ちいいからやるのである。

 

身体の奥には地球がある。

身体の内には光が満ちている。

 

そういうシンプルな体感。

 

 

これは、原点の感覚を深めるための旅だったのかもしれない。

 

 

 

そして、体感を超越した、全てとのつながりが、身体の奥に秘められている。

 


羽化

2024-07-28 12:00:00 | 日記

 

 

 

 

羽化する声

旅する人

 

羽広げ

解き放て

舞い上がれ

風に乗れ

 

飛べ

いざ飛べ

死ぬな

 

耳を澄ませ

君はセカイに歓迎されている

イカロスにはならない

落ちるんじゃない

舞い降りるためのツバサ

 

空即是色に色彩を

幼虫には戻れない

花を愛せ

風を愛せ

名もなき生を愛せ

 

バタフライでもいい

ドラゴンフライでもいい

 

 

羽化する声

旅する人

 

羽広げ

解き放て

舞い上がれ

風に乗れ

 

飛べ

いざ飛べ

生きろ

 

耳を澄ませ

君はセカイに歓迎されている

イカロスにはならない

落ちるんじゃない

舞い降りるためのツバサ

 

空即是色に色彩を

幼虫には戻れない

花を愛せ

風を愛せ

名もなき生を愛せ

 

バタフライでもいい

ドラゴンフライでもいい

 

You can fly

 

 

 

羽化/リバーサイド・エメラルド

 

 

 

 

『気流の鳴る音』という本を読んで、曲を書きました。

ピンときたら読んでみてください。おすすめです。

 


自傷行為の種類

2024-07-21 00:00:00 | 自傷行為

 

 

生きることが自傷行為であってはならない。

 

そう思ったとき、個人的に「自傷行為」の種類をまとめてみた。

 

 

・直接的自傷行為

自分自身を自分の意志で傷つけること

 

・自罰的自傷行為(行動選択の自傷行為)

いくつかの選択肢の内、喜びを忌避し、自分にとって苦しい方を選び取ること

 

・被害的自傷行為(犠牲的自傷行為)

傷つけられることを自ら許可し、他者の加害性を自身に向けさせることによって人間関係を築くこと

 

・他害的自傷行為(復讐的自傷行為)

他者を恨み憎むことによって自分自身を傷つけていること

(「楽しみ」や「遊び」に時間を使わず、「恨む」「憎む」ことに人生の時間を費やし、諸刃の剣であることを自覚しないまま攻撃的なエネルギーを宿すこと)

 

 

 

 

 

 

 

どれも理由や目的によって複雑に混ざり合っているだろうと思われるため、簡単に分類はできないが、自分用のメモとして。

「なんとなくツライ」っていうのを続けないために、気づいて捨てていくことも必要だから。

現状を「否定」するのではなく、「相対化」することによって、前進する。

 

 


死と再生の儀式

2024-07-14 00:00:00 | 仮説・プロセス

 

 

自分を傷つける過去の自分との決別

 

 

『燃やすことによる成仏の儀式』

 

 

 

 

 

 

感じていた。

 

懐に、燃え滾る剣がある、と。

 

勝利とは何か。

己が己に勝つことか。

 

今、大切なものを守るためならば、戦うこともいとわず。

 

 

――

 

 

古い自分を『彼』と表記する。

 

彼を、もう成仏させてやらねば、かわいそうだった。

 

赤く燃える刀を手にして、彼と対峙する。

しかし、彼は瞬時に鋼鉄の鎧を身に纏う。

それは、まるで、鉄の塊のよう。

硬く、丸く、ただ守りを固めている。

 

 

彼に戦う意思はない。

そうだよな、お前は戦うことを悪だと思っている。

 

燃えるような戦意をくじかれた。

対話を試みる。

優しく、なるべく優しく、語り掛ける。

 

「なぁ、死んでくれよ」

「もう、いらないんだよ」

「おい、わかるだろう」

 

言いながら、はなはだ酷い言葉だと思った。

けれども、大切なものを守るためなら、剣を抜くと決めたのさ。

 

「成仏させてやるからさ」

「そしたら、俺の後ろについてくれないか」

 

彼を殺さなければならない。

だが、なにも苦しめたいわけじゃない。

こうしている間、恐怖の時間を長引かせたいわけでもない。

 

彼の存在を、無かったことになど、しないよ。

 

 

せめて、一思いに。

 

その首を、一刀両断するしかない。

 

 

燃え滾る刀を、振った。

 

 

飛んだ首と、倒れた胴に、それぞれ火をつける。

肉体が燃える、生々しい焦げ臭さを、しっかりと感じた。

 

手を合わせて、南無阿弥陀仏を唱える。

 

そのとき、突然。

炎を囲うように、見えない存在たちの気配が現れた。

火に包まれた彼を中心に、円を描いている。

皆一様に、手を合わせている。

 

皆が誰なのか、よく見えないし、わからないが、とても有り難かった。

 

彼が灰に姿を変えてゆく。

煙が龍の形をとった。

白煙の龍は、天へと昇ってゆく。

 

 

「共に来てくれないか」

 

 

――

 

 

見える存在たち、見えない存在たちに語り掛けること。

建御雷之男神の云う「勝利」について考えること。

刀・侍・武士……戦いについて思うこと。

 

書ききれぬほど、さまざまな細かいプロセスがあった。

 

 

(いつか、やろう)

(今度、やろう)

(いや、今やろう)

 

 

この儀式は、湯船で数分の間に行われた、突然にして必然のものだった。

 


闇を美しく

2024-07-07 00:00:00 | 仮説・プロセス

 

 

光と闇の間には、どのくらいの色がある。

 

 

光の方へ進んでゆく。

 

光が呼ぶ方へ、進んでゆく。

 

……けれど、ふと気づく。

 

いつのまにか、闇を排除しすぎていないか。

 

 

 

知らず知らずのうちに、闇から目を背けている自分がいないか

「そんなものはいらない」と、日常から排除している自分がいないか。

 

 

光へ進めば進むほど、闇も深く広くなるさ。

 

 

光と闇の間に立ち、世界を見渡す。

 

 

例えば、色鉛筆。

好きな色だけ集めて、お気に入りの筆入れを作ってもいいけれど。

12色、24色、36色、72色……、嫌いな色も含めて、描けるものがあると思うから。

 

光と闇の間にあるものを、受け入れて。