「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

レトロゲーマーへの道~X1CをLEDレグザに表示-その2

2017年04月27日 13時20分57秒 | レトロゲーム

X1C~RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]間のGNDにダイオードを入れる事で
何とか画面が流れる事無くLEDレグザに表示出来た訳ですが
謎のウネウネが発生する為に、いまいち実用的ではありません。

前回のテスト中に、ふと思いました。
「31KHz無理矢理設定プログラム」は31kHzディスプレイに映すのが目的?ですが
プログラム自体は同期周波数を任意に変更出来るもの?なので
「流れる原因が同期周波数なら、これで微調整すればどうだろうか?」と。

以前に、このプログラムのみで直接表示出来るディスプレイが手持ちに無いか調べましたが
自分の所持ディスプレイはどれも対応していませんでしたね。

過去記事参照:~X1Cの画像キャプチャーを試みる

ハード的に流れを止めるには、それなりの知識が必要ですが
手間は増えますが既存のプログラムが存在するなら、素人にとってはこちらの方が簡単なのかもしれません。

と言う事で、アースダイオードを一旦外してプログラムによる調整が出来ないか実験してみました。



●X1Cへ、TXTプログラムファイルの取り込みを試みる

「X1センター」さんの「31KHz無理矢理設定プログラム」は前回手入力してカセットテープに保存したのですが、
カセットの数が増えて見当たらなくなったので、再び入力する必要があります。

そこで、今回はファイル変換してWAVから取り込めないか実験してみました。
「X1センター」さんからソースをメモ帳にコピペ>WAV化>X1C実機のHuBASICでロード

「これだ!!」

取りあえずダウンロードそのままのファイルとテキストエディタで改行保存したファイルを用意。
まずは、改行保存したファイルでテスト
「x1tape」での変換時にベーシックモードにするのを忘れずにWAV化、カセットアダプターを使ってロード。


一瞬でロードが終わりますが、残念ながらこんな感じ


次はダウンロードしたそのままのファイルをWAV化してみます。
ヘッダは当然読みますが、ロードが全く終わらない...

少し調べてみると、どうやら文字コードの違いで全く読めない可能性があるようです。
そこで以前JODAN-DOSを簡単に取り込むイメトレをしていた時の「ベーマガの取込みの記事」があったページを見てみます。
”「個人ページ」~nicotakuya”さん
特殊記号は無いはずなので、やはり改行コードがダメな模様?
なるほど、txtをbasに変換してくれるソフトがあったのですね。X1LOADと同じ所です。
”X1EMUとPadKey98のページ”さん
TXT_UTL.EXE ... テキストファイル中のコントロールコードを変換します。
例「TXT_UTL.EXE /R2 niru.txt niru.bas」

このソフトを使って変換されたファイルをテキストエディタで確認すると、改行なしに変換されています。
そこから「x1tape」でWAVに変換してみましたが、上手く実機のX1Cに取り込めません。
やはりエミュレータに取り込むのとは方法が違うのでしょうか?

違う所は、あちらは「tapsave」こちらは「x1tape」って言う変換時ですかねぇ?
ならば次は、ファイルモードをbasではなくbinでWAV化。
しかし、ダメそう...

「x1tapeにもascがあった!」  ...  しかし、「Tape read error」

ん~、自分の脳内レベルでは手詰まり。

TXTファイルとbasファイルとASCIIファイルの形式の違いなんでしょうが、ちょっと混乱してきたのと
当初の趣旨とは離れている上に素人考えでは時間がかかりそうなので、脳内レベルが上がってから再挑戦するとして
今回は結局、手入力することにしましたorz

「X1センター」さんにある「31KHz無理矢理設定プログラム」を手入力する場合、
270行が2行ある為に、このまま入力してしまうと最初の270行が消えてしまうので注意。
後ろの270行を適当に275とかにすればOKです。
(まぁ、これを使おうと言う人なら書くまでも無いと思いますが...)

また、自分の所持する「CZ-8CB01 V1.0」では、WIDTH命令等が貧弱なため
このまま入力するとエラーが出ますので、110行は「WIDTH 80」のみに書き換えています。



●31KHz無理矢理設定プログラムでLEDレグザへの表示を試みる

接続はRGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」+LEDレグザ(S端子)です。

 
当然、最初は正常に映りませんが変更していくと映りました。
しかもアースダイオード無しでも流れることがありません。
位置などを微調整していき、ベストポジションの数値がコレ?(写真取り過ぎて分からなくなったorz)


「X1センター」さんによると、「数値を半分にしたらWIDTH40でも映るよ(はぁと)」とあったので試してみました。

こちらも流れる事無く調整可能です。

そこで、LEDレグザでの流れが止まったと言う事は、X1C本体の設定とLEDレグザの表示が合致したという事。
これなら純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]を使っても流れずにLEDレグザに映せるかも?
って事で実験。

ビエラはオート同期機能が強烈なのか、逆に合いませんでしたが、
純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]+LEDレグザ(コンポジット接続)は表示可能に!!

コンポジットなので色がアレですね。(無理やり合わせてるのでいつも以上に?)
それでも80桁表示でここまで文字が見れるのは画面サイズが大きい(24ワイド)からか、LEDレグザの補正のお陰なのでしょうか。
白黒にすると綺麗。


ずっと純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]が壊れてるのかと思っていましたが、
今回色々試してみて、「本体からの同期信号が既にズレている可能性が高い」
もしくは、「これが昔なら正常な範囲内だった」って事ですかねぇ。

そして、TVによって、同期の取り方と補正能力に、かなり差があるって事も分かりました。
実用と言う面では進歩はありませんでしたが、今まで謎だった事が少しずつ見えてきた様な気がします。


ここで再び思いつきました。
ひょっとして、これで今まで取り込めなかったUSBでのキャプチャーも出来るようにならないだろうか?
普通は下の様に画面が止まってしまいます。


ちょっと「LEDレグザに表示」と言う目的から横道に逸れてしまいますが、
「キャプチャー可能=標準の信号」なんじゃないかと思ったので、予定を変更してキャプチャーテストです。



●「31KHz無理矢理設定プログラム」を使って、USBキャプチャーを試みる。

まずは、同期が流れやすいLEDレグザTVで水平同期を合わせます。
そして繋ぎ変えてみる。

うぉ~、映っとる!!
しかし、プログラムを”Break”(停止)するとキャプチャーも止まるオチ...
と言う事は、最初から繋いでおけばどうなるか?

こうなります。

実行からキャプチャーは出来てます。
途中、表示は正常とは言えませんがフリーズする事はありません。
しかしBreakするとキャプチャーは止まります。
X1C自体がフリーズしている訳ではないのでRUNすると再びプログラムが走り出し表示はされますが
何度やってもBreakでキャプチャーがフリーズします。

X1センターさんを見ると
「4.DEFCHRスイッチを押してCRTCレジスタを固定すれば終了です。」とあるので
この設定を固定する方法が有る模様?

しかし残念ながらX1Cには無い?orz
後ろのリセットスイッチを押すとX1C本体自体が止まってしまった気がします。
IPLスイッチも無いので、X1turbo用なんでしょうねぇ。


Breakでキャプチャーが見失う原因が分かりません。
プログラムを停止すると値が元に戻るのかとも考えましたが、LEDレグザTVの方はブレずに表示されているんですよね。
しかし、そのままの状態で”ゼノン”をロードして実行するとHuBASICのタイトル部分で既に流れてしまいます。




にしても、これだけ同期周波数を変更してるのにキャプチャー出来るって事は
キャプチャー中にフリーズしてしまう原因が、微妙な同期周波数の問題ではないって事なのでしょうか。
そして何度も試している内に、ある事に気が付きました。

「プログラムの、かなり最初の方でキャプチャー出来るようになってる?」

プログラムのコメント文に「' 525 LINE SETUP」とあります。
どうやら走査線?を525本に設定すると、USBキャプチャーで取り込める様です。
X1センターさんの「ちょい技」にある「自動HI RESO対応パッチ」も同じ効果があるのでしょうか?
そうすると、普通のソフトもUSBキャプチャー出来る可能性があります。
まぁX1Cだと固定出来なくてダメな可能性も高いですが...

そこで、プログラムをBreakで止めるのでは無く
数字を表示するFor To Next文の1行目以降を消して、自然に止まるようにしてみました。

おぉ?!止まらずにキャプチャーが続いています。

こりゃBASICからのプログラムも動くかも?とFor To Next文も削ってしまって「ピンボール」をロードしてみました。
結局、youtubeの加工で一部分だけの早送り編集が分からなかったので、そのまま垂れ流し...
ロード中は適当に飛ばしてください。

PCG定義中?の文字がオカシイですが、ロードミスでしょうか?

取り合えず、「' 525 LINE SETUP」を実行すればHuBASIC上のソフトはキャプチャー可能だと分かりました。
今回の趣旨とは少しズレましたが、この時代からプログラムで映像信号関係の微調整が可能だった事に驚きですね。

キャプチャー関係で表示とキャプチャーは別って事の再認識でしかありませんでしたが
少しずつ原因が(と言うか自分が知らなかっただけ)分かってきた様な気がします。
もう少し頑張れば、マシになりそうな気がしないでもありません。


折角キャプチャー出来たので、(恐らく)レア レトロゲーム「X1版 Pinball」の動画を置いときますね。
※音声もキャプチャーされていますので音量にご注意下さい。

実機X1C(ソフト:HuBASIC起動後、31KHz無理矢理設定プログラム・改)
 >RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]
  >GV-USB2(S端子+音声入力)
   >PC(ソフト:アマレコTVでキャプチャー)

断っておきますが(30年前の物価で)定価 3800円のゲームです。BattleBattleの方がよっぽど価値あ...うわ!何をするやm


つづく



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