110月20日(日曜日)曇りのち晴れ
昨日の真夏日と打って変わって今朝は寒ささえ感じる。庭の植物の中には極端な寒暖差に晒されてもしたたかに適応していくものもあれば、適応しきれずに絶滅してしまったものもいる。人類も今起きている地球の気候変動に適応していくことになるのだろうか?人類の歴史の中で起きてきた民族の大移動や侵略戦争は周期的な気温変化が原因の一つという説もあるのだが、私達がいなくなった後の世界地図はどうなっているだろう?したたかに生き残ることが幸福なら良いが。
今日は見学者が一名。楽器はヴィオラ・ダ・ガンバというめずらしい楽器。”ヴィオラ・ダ・ガンバ”はルネッサンス期の古楽器でチェロの祖先であるとの説明を先生からいただいた。”ガンバ”というのはイタリア語で”脚”という意味で、”ヴィオラ・ダ・ガンバ”というのは脚で挟むヴィオラという意味なのだそうだ。因みに現在のヴィオラは正式には”ヴィオラ・ダ・ブラッチェ”(肩に担ぐヴィオラ)というそうで、ドイツ語のスコアには”Bratsche"と書いてあるそうだ。余談だが、サッカーチームの”ガンバ大阪”のガンバはサッカーの原点である”脚”を意味するイタリア語の"gamba”と発音が似ている日本語の”がんばる”から名づけられたらしい。
【今日の練習】
1.音階練習 D-dur, h-moll
弦楽器も管楽器も出だしの音を意識する。破裂音でなく、鼻濁音のような柔らかい音を意識して。シングルリードの管楽器は吹き続けて息が切れる直前の音色で。(お腹の支えをしっかりということでしょうね)毎度指摘されることだが、他の楽器の音と溶け合うよう、耳を使って音を合わせること。基本というのはなんでも難しい。
2.四声体和声 #16
四声体和声は輪郭部分である外声と中身の内声に分けられるが、どちらも最後の音が抜けてしまうとぼやけた雰囲気になってしまうので、音色は変えないように。音の跳躍は低い音をしっかり鳴らせば上の音は力が抜けて余裕で出せる。
3.”ワルツ” 仮面舞踏会より (ハチャトゥリアン)
今日は後半部分の練習。休符の後の音を遅れないように気をつける。”rit"と書いてないところは遅くしない。テンポを司るのはCb,Vc、それに合わせて回転するのはメロディのフルートを始めとする楽器。ワルツは3拍子で回転するイメージを忘れずに。音の強弱、自分ではしているつもりなんだけど。。。ではダメ。聴いている人がそれと分からなければ意味がないので工夫をしましょう。その他、それぞれのパートの注意点はしっかり思い出して、自宅ではメトロノームを使って練習すること。
4.”黒人霊歌メドレー”
冒頭部分は難しいですが、同じ指摘を何度もされないよう細心の注意を払って。一つのフレーズでも一本調子でなく流れを作って演奏することを忘れずに。他のパートが何をしているのかを聴いて、自分の楽器が主張するところは主張し、他の楽器に譲るところは上手くバトンタッチできるように。メドレーは切り替わる部分が難しい。まず演奏する側の頭を切り替えないと。。。
5.”ヘンリー・マンシーニメドレー”
曲の雰囲気を掴めてきたとは思うのだが、本当に表現するって大げさにしないとダメなんだと痛感。”シャレード”のミステリアスな雰囲気の後にテムズ川にかかる霧の中から希望が見えたような明るさ、”酒とバラの日々”の回想するような雰囲気、自分だけでなく周りと調和させることがこれからの課題。”ピーターガン”は今後のレベルアップが課題。しっかり練習しましょう!
6.”コーヒールンバ”
テンポキープ、歯切れよく演奏しないと曲の雰囲気出ませんよね。メトロノームを使って練習することが大事。同じメロディの繰り返しは雰囲気を変えて。
11月17日のサークル発表会まで、指摘を受けた箇所はしっかり復習しておきましょう。お客さんに楽しんでもらうことが一番。いつもお世話になっている北部公民館の皆さんの期待に応えられるよう、そして自己満足に終わらず人に喜んでもらえるよう、真摯な姿勢で臨みたいですね。
【独り言】
欲張りな自分は庭にいろいろな植物を植え過ぎて手入れが大変になってきた。近所の花友に庭をすっきりさせたいと話したところ、”私は犬の散歩でここを通るたびに庭を見るのが楽しみなの。ボランティアだと思って続けてちょうだい”と言われた。雑誌に出てくるような洒落た庭では全くなく、どちらかと言えばジャングルみたいになってしまった庭なのだが、ガーデニングを始めてから知りあいが増え、家から一歩外に出るとたいてい誰かが話しかけてくれる。自分の趣味を他人が喜んでくれるなんて嬉しいことなんだと感じた。シニアアンサンブルも趣味の延長と軽い気持ちで始めたのだが、上手でもない演奏を誰かに喜んでもらえるなら本当に幸せなことだ。
次回の練習は
10月27日(日曜日)9時~ 北部公民館
団員がまた一人増えてくれて嬉しいですね!