言い換え

2004-11-20 09:58:32 | diary
痴呆の新呼称は「認知症」 厚労省、行政用語を変更 (共同通信) - goo ニュース

認知症・・・意味わからないですねえ。なんか、言葉だけ聞いたらむしろ認知過剰みたいで。
以前、「精神分裂病」も「統合失調症」に言い換えられたりしましたけど。
国策による言葉の言い換えにはいつも疑問を感じます。
言葉は使う人によって変わるものであるはず。「ら抜き言葉」とか、
文法の間違いにはうるさいくせに、言い慣れない言葉は平気で作るんですもの。
まあ、日本人は外来語の漢語言い換えの時点で慣れてしまっているから、
いきなり新しい言葉が湧いて出てくるのも比較的抵抗ないんでしょうかねえ。

この問題でもう一つ。何でも「蔑視的」と過敏になってやしませんか?
身体の不自由を表現する慣用的な語句が次々なくなりましたけど、
それも必要だったのかどうか、大いに疑問です。

10年ほど前だったかな、テレビで誰かが
「私、足をくじいて、びっこを引いて歩いていたら・・・」
と言った言葉が「足の不自由な人への蔑視表現」として謝罪の対象になったそうです。
その人は別に自分の行動について述べたまでのことであるはずなのに、
単語だけをあげつらってそんなことを言うことないんじゃないの?と思います。
むしろ、過敏に反応する人の方が差別意識を持っているんじゃないかって。

ある薬の効能効果欄にこう書いてあります。
軽度及び中等度のアルツハイマー型痴呆における痴呆症状の進行抑制
これはこう変わるのでしょうか。
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
何だかしっくりこない気がするんですよねえ・・・。

ええんか、これで?