Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODYのブログ

ラリー参戦活動の模様や、その他関連情報をお届けします。

ランドクルーザーシリーズの歴史

2020-08-21 18:35:33 | 車両情報

皆さん、こんにちは!
TLC事務局の加藤です^^


TLCの母体であるトヨタ車体は2020年8月31日に
創立75年を迎えます!


また、トヨタ車体が開発~生産を担い、TLCのラリー車の
ベースとなっているランドクルーザーシリーズは来年の8月で
70周年を迎えます!

そこで今日はランクルの歴史をご紹介したいと思います!!


世界中で愛されているランドクルーザーシリーズ。

 

実はこの”ランドクルーザー”は3つの系統に分かれています。

①ヘビーデューティ仕様(現在の70シリーズ)
②ステーションワゴン仕様(現在の200シリーズ)
③ライトデューティ仕様(現在のプラドシリーズ)

この3つです。


今日はトヨタ車体で生産してきた①ヘビーデューティ仕様と
②ステーションワゴン仕様の歴史を紹介します!

 

現在のランドクルーザー70シリーズの元祖となる”BJシリーズ”が
誕生したのが1951年8月。

BJシリーズ※


警察予備隊(現 陸上自衛隊)向けに計画された車両で、
三菱ジープ採用に伴い、トヨタジープは民生用に転換しました。

”ジープ”の名がウィリス オーバーランド社の商標であることから、
1954年”Land(陸) Cruiser(巡洋艦)”に変更されたそうです!

 


1955年に登場したランドクルーザー”20シリーズ”。

このシリーズから海外への輸出が始まりました!

20シリーズ※

 

1960年8月には、信頼性の高いクロスカントリー車として海外でも高い評価を得た
”40シリーズ”が登場。

 

40シリーズ※

 

 

そして悪路走行に適したヘビーデューティ仕様として日本国内で販売が開始され、
その後30年にわたって世界各国で愛用されてきた”70シリーズ”が1984年に登場!

70シリーズ※

 

日本国内では2004年に販売が終了されましたが、このシリーズの復活を望む
ファンの強い要望に応えるべく、誕生30周年を記念して、2014年に期間限定で
再び発売されました!


期間限定で復活した70シリーズ※

 

現在70シリーズは輸出専用車両のみ生産されています!


↓↓ヘビーデューティ仕様系統の詳細はこちらをご覧くださいhttps://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/features/landcruiser/history/evolution/heavy-duty.html

 


さて、現在TLCのラリー車のベースとなっているランドクルーザー200シリーズの
属するステーションワゴン仕様の元祖である”50シリーズ”の誕生は、
1967年8月です。

50シリーズ※

 

大型レジャーから大型ビジネスまで、4輪駆動でたくましく!
(5人乗り300㎏積み/2人乗り500㎏積み)
FJ45V(40系)に代わるモデルとして、ホイールベースを2,700㎜とした
シャシーに、全く新しい独自のデザインをもつ本格的ステーションワゴンとして
発売されました!日本国内ではバン(商用車)として設定されましたが、
主要市場である海外向けには乗用車として設定したそうです!

 


1980年の8月に登場した”60シリーズ”。
こちらも海外向けは乗用車として、日本国内では商用車として販売されました!

60シリーズ※

 

そして1989年10月、”80シリーズ”が登場!
このシリーズは高級SUVでありながら極めて過酷な自然環境下で発揮される、
高い性能と耐久性が広く世界で支持されました!


80シリーズ※

 

80シリーズといえば、TLCの前進となるチーム・アラコが
初めてパリ・ダカールラリーに参戦したときのベース車両です!

 


95年大会の様子

 

1998年1月に登場したのが”100シリーズ”!

100シリーズ※

 

この100シリーズは、4WDとしての基本性能の向上に加えて、
高級4WDとしてのプレステージ性も高められました!


TLCは1999年大会~2008年大会の10大会、この100シリーズをベースとした
ラリー車でダカールラリーに参戦しました!(チーム・アラコでの参戦含む)
※2008年大会は大会中止となりました



2007年大会の様子

 

そして、2007年9月に現在販売されている”200シリーズ”が登場しました!
100シリーズからボデーサイズが全長60mm、全幅30mm拡大され、
プラットフォームを一新し、剛性、耐久性、衝突安全性能、
室内の快適性が向上されました!


200シリーズ※


TLCは2009年から200シリーズをベースとしたラリー車で参戦しており、
2018年大会からは、2015年にマイナーチェンジされた車両ベースのラリー車で
参戦しています!

 


2009年大会の様子

 



2020年大会の様子(マイナーチェンジ後の車両)


↓↓ステーションワゴン仕様系統の詳細はこちらをご覧くださいhttps://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/features/landcruiser/history/evolution/station-wagon.html

 


世界中で愛され、来年70周年を迎えるランドクルーザーシリーズ。


このクルマの魅力は下記サイトでも紹介されています!

ぜひこちらもご覧ください!


ランドクルーザーブランドサイトhttps://toyota.jp/information/campaign/landcruiser/

 

トヨタグローバルサイトhttps://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/features/landcruiser/


※マークの画像は下記よりお借りしましたhttps://global.toyota/jp/mobility/toyota-brand/features/landcruiser/images/


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ラリー車両の特殊な装備

2020-06-26 18:00:00 | 車両情報

みなさん、こんにちは

監督の角谷です。

 

だいぶ蒸し暑くなってきましたね。

先日は、事務局のみんなでラリー車の洗車をしました!

その時に思いついた、ラリー車のちょっと特殊な装備?を今回紹介させていただきます。

 

①ホーン

 ・実はドライバーの乗り降りをスムーズにするためハンドルは脱着式でホーンが付いていません。

  別の場所に移設してますが、それが画像のようにドラ・ナビの間にあります。

  競技中、どちらからでも鳴らせるようなレイアウトになってます。

  しかも、激しい走行中の揺れの中でも、ちゃんと鳴らせるようにレバー式!

②キルスイッチ

 ・ラリー車にトラブルがあった際の火災防止(2次災害の防止)や、日々のメンテナスをする際に

  危険防止(感電防止)のため、完全に電源を落として作業します。

  実際のバッテリーそのものを外すのは時間を要するので、安全に素早くバッテリーを切れるシステムが

  こちらの緑(ON)と赤(OFF)のボタン。

  走行中に誤操作でバッテリーを切らないように、赤ボタン(パワーOFF)には、ボタン周囲にカバーが

  付いて押しにくくなってます。

③ホイールナット(予備)

 ・競技中、パンクをすると当然タイヤを交換しますが、外したナットは室内に置くのがチームルール。

  万が一、ルールを忘れてナットを失ったら大変なので、予備で装着してます。

  ちなみに、今までこのナットを使ったところは見てません!

④グローブボックス

 ・こちらは、特殊ではないですが激しい走行中にグローブボックス内で工具や部品が飛び跳ねないように、

  マジクロで貼り付けます。当然工具や部品側にも貼り付けてます!

⑤給油システム

 ・システムと呼ぶには原始的過ぎますが、燃料を給油する際は屋根の給油口からジャバラを通って

  燃料タンクに入ります。(洗車したと言いつつ、天井洗うの忘れてました・・・(;´д`)トホホ)

⑥隔壁板

 ・競技中は燃料タンクも熱を持ち、車内の温度を上げてしまいます。

  少しでも乗員の負担を軽くするため、乗員席と後部座席を隔壁板で仕切ってます。

  選手曰く、取り付けた効果はあるけど、車内温度52度が50度くらいになるイメージ・・・だそうです。

⑦燃料タンク

 ・アルミ板で囲われた車両で一番大きな部品。約400リッター入ります!

  やったことないですけど、北海道から鹿児島まで無給油でいけるかも!

⑧電動ジャッキ+ボード

 ・スタックやタイヤ交換時に使用する電動ジャッキ!ラリーには必須アイテムですね。

  赤い板は、砂丘など砂が深いときにジャッキの下に敷くボード!

  これが無いと車体が上がらず、ジャッキが地面に刺さっていくだけになります。

⑨ポーチ

 ・こちらも特殊ではないですが、競技中は普通の食事が摂れないため、サプリメントや補助食品を入れて対応します。

  選手によっては、クッキーやキャンディーを入れる人も!ちなみに絶対チョコは入れない方がいいです。

⑩マップライト

 ・トラブルが発生し、夜遅くに帰ってくることもあるので、ナビゲーターがコマ図(ルートマップ)を

  暗い場所でも確認できるようにライトを装備してます。

⑪脱出ボード

 ・砂丘でスタックした時に使用するボード!スタックした車両を電動ジャッキで持ち上げて、

  浮いたタイヤと砂の間に挟み込んで脱出します。

  派手な色にしているのは、現場で紛失しないための工夫ですが、前回大会でこの大きなボードが

  砂に埋もれて見失うトラブルがありました。

  

⑫燃料ゲージ

 ・とてもアナログですが、燃料の残量をチェックするための棒です。

  エンジンオイルのチェックをするときと同じように、燃料タンクにこの棒を差し込んで、

  燃料の高さ(濡れた部分)で残量を確認します。

  燃料は多く入れすぎるとおもりになるし、少ないとガス欠になるし、燃料マネージメントは

  ラリーでは重要な要素の1つです。

  そして、必ず水平な場所で計測すること。←コレめっちゃ大事です。

⑬ジャッキ穴

 ・スタックした時、電動ジャッキの棒を差し込む穴です。

  砂丘の斜面などでタイヤ交換をする場面も多く、非常に危険を伴う作業ですが、この穴があるので、

  安定して持ち上げることができます。

  ちなみに激しくスタックした時などは、この穴も埋まることがあるため、室内にも穴を装備してます。

  これも工夫の1つです。

⑭工具箱

 ・ドラ・ナビがトラブル対処時に使用する工具類が入ってます!。

  この場所は、人が乗ったり、積んているタイヤを下すときに通ったりするので、とても頑丈に作られています。

⑮交換部品

 ・大会やステージの特徴によって、多少変わりますが、起こりやすトラブルなどを想定して

  必要最小限の部品が搭載されてます。

  使わずにビバークへ戻ってくれることが一番なんですけどね・・・。

⑯シュノーケル

 ・個人的にラリー車の雰囲気が一番出る部品かな!と思ってます。

  これは空気の吸入位置を上部へ移動させる装置です。

  ラリーでは砂埃が多く、そのまま吸気を吸うと、埃でフィルターが直ぐに目詰まりを起こしてしまうため、

  少しでもフレッシュエアーを取り込みたいので、上部に設けています。

  他にもステージによっては、小さな川を横断することもあり、多少の水深なら問題なく走行できます!

⑰牽引フック

 ・ラリー車がトラブって自走できないときや、ハードスタックで自力では脱出できない場合に使用する牽引フック

  3tある車両を引っ張りだすので、根本はフレームに溶接されていて、非常に頑丈に作られてます。

  過去に2号車の三浦DRは、この牽引フックを使って自走不可能になった1号車を100km以上も

  牽引してチームを救ったことがあります。

⑱GPS

 ・競技期間中、主催者が各車両の位置を把握するために使用するGPS。コレがないと救助できないのでとても重要な装置。

⑲インテーク

 ・車外のエアーを取り込む装置。走行するとここから外気が入ってきます。

  熱風です。ヘアドライヤーのHOTくらいの威力があります。

  雨の日は、雨水も入ってきます。画像の様に走行時以外は、フタをしないと大変なことになります。

⑳ウインドウネット

 ・あってはならないことですが、ラリー車が横転して窓ガラスが割れても、遠心力で乗員が

  外に飛び出ないようにする防御ネット。

  改めて、危険と隣り合わせなんだと!気を引き締めなければいけませんね!

 

以上で、今回の特殊装備の紹介は終了です。

みなさん、どうだっだでしょうか?なにかご質問あれば、ホームページに質問・コメントくださいね!


326号車と338号車の見分け方

2020-04-24 14:04:02 | 車両情報

皆さん、こんにちは。

TLC事務局に新たに加わった内山です。

よろしくお願いします。

 

分からないことばかりの“ダカールラリー”と“TLC”。

少しずつメンバーに教えてもらっています。

 

その中で、皆さんにご紹介したいのが

326号車と338号車の見分け方」です!

 

例えば、このような写真。

 

『わー、この写真かっこいい!でも、どっちの号車か分からない…』

というときはないでしょうか?

(かっこいい写真ほど多くないですか?笑)

 

実は、簡単に見分ける方法があるんです。

ポイントは3つ。

  1. ベンチレータ(天井にある“ちょんまげ”のようなもの)とボンネットのラインの色
  2. 車のカラーリング
  3. シュノーケルのステッカー

 

下の写真で見比べてみてください。

お分かりになりましたか?

  1. ベンチレータ・ボンネットの色は、326号車:黒、338号車:赤
  2. 車のカラーリングは、326号車:ホワイト、338号車:シルバー
  3. シュノーケルのシールは、326号車:TOYOTA GAZOO Racing、338号車:江口巖商店様・関西ペイント様

 

この3つのポイントを踏まえて、

冒頭の写真を見ていただくと、、

 

赤いベンチレータ(ちょんまげ)が、はっきりと写っています…

338号車 三浦ドライバーの車ですね^^

 

では、下の写真はどうでしょうか。

 

 

 

 

白いボデーカラーに、シュノーケルのシールが黒いTOYOTA GAZOO Racing

つまり、326号車!クリスチャンー^^

 

このように、すぐさまどちらの号車か見分けができるようになりました!

見分けられるようになると嬉しいですよね。

 

 

では、少しだけ練習問題もご用意させていただきました。笑

<1問目>

 

<2問目>

 

3問目>

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

正解は、1問目・2問目が326号車。3問目が338号車でした。

 

車両が見分けられるようになると、少しツウになった気分になります。笑

 

その他にもたくさん写真があります。

ぜひ、スナップショットページにも見に来てくださいね。

https://www.toyota-body.co.jp/dakar/gallery/snapshots/

 

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

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