環境計量士(濃度)のアクセスが多いので詳しく解説します。
計量士は、計量管理を職務とする者です。計量管理とは計量法第109条において「計量器の整備、計量の正確の保持、計量の方法の改善その他適正な計量の実施を確保するために必要な措置を講ずること」と定められており、計量士は主に適正計量管理事業所1及び計量証明事業所2において計量管理等を行っています。
となっています。
簡単に言うと。環境計量士(濃度)は、
「工場から排出されるばい煙、排水や環境(大気・水域)及び工場跡地等土壌の中の有害物質、悪臭物質等の測定及び計量管理」化学の定量分析になります。
試験内容は、
1.環境関係法規及び化学に関する基礎知識
2.化学分析概論及び濃度の計量
3.計量関係法規
4.計量管理概論
具体的な試験問題を見てみましょう。
まずは、「環境関係法規及び化学に関する基礎知識」
平成26年
分子の極性に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選べ。
① 二酸化硫黄は対称分子であり,無極性である。
② 二酸化炭素は対称分子であり,無極性である。
③ o-ジクロロベンゼンとm-ジクロロベンゼンの双極子モーメントでは,オルト体の方が大きい。
④ p-ジメトキシベンゼンは極性をもつ。
⑤ クロロトルエンの双極子モーメントの大きさは,パラ体>メタ体>オルト体の順である。
とこんな感じです。大学の教養の基礎化学に相当するものでしょうか。
続いて「化学分析概論及び濃度の計量」
平成28年 化学分析概論及び濃度の計量
「JlS Z 8802 pH測定方法」に規定されているガラス電極pH計の校正に関する次の記述について、 (ア) ~ (ウ) に入る語句の組合せとして、正しいものを1~5の中から一つ選べ。 pH計の校正は、ゼロ校正とスパン校正とで行う。ゼロ校正には (ア) を使用し、試料溶液のpH値が (イ) のスパン校正には、フタル酸塩pH標準液を使用することができる。ただし、トレーサビリティが必要な場合には、それぞれ (ウ) を用いなければならない。
(ア) (イ) (ウ)
1 中性りん酸塩pH標準液 7以下の場合 認証pH標準液
2 脱ガスした純水 4から10の場合 JISに記載された25℃でのpH値
3 ほう酸塩pH標準液 4を超える場合 JISに従って調製したpH標準液
4 炭酸塩pH標準液 7を超える場合 JISに記載された20℃でのpH値
5 飽和塩化カリウム溶液 9以下の場合 認証pH標準液または調製pH標準液
こんな感じです。JISの分析法をいっぱい覚えないとダメです。
「計量関係法規」は省略します。
最後に「計量管理概論」
平成26年 計量管理概論
正規分布に従う確率変数Xがある。平均μ,分散σ2を持つ正規分布をN(μ, σ2)と表記すると,Xの分布はN(10,52)と表される。このとき,Xの分布において,X≦0の範囲に含まれるデータの割合はいくらか。次の中から最も近いものを一つ選べ。
① 0.15 %
② 0.30 %
③ 0.50 %
④ 2.5 %
⑤ 5.0 %
確率・統計学の基礎のですね。
結構骨の折れる試験でした。薬剤師は実務経験がなくても試験に合格すれば登録できます。
しかし、なぜ環境計量士のアクセスが多いのでしょう?
変態?
私は変態ではないです。
では、また。
計量士は、計量管理を職務とする者です。計量管理とは計量法第109条において「計量器の整備、計量の正確の保持、計量の方法の改善その他適正な計量の実施を確保するために必要な措置を講ずること」と定められており、計量士は主に適正計量管理事業所1及び計量証明事業所2において計量管理等を行っています。
となっています。
簡単に言うと。環境計量士(濃度)は、
「工場から排出されるばい煙、排水や環境(大気・水域)及び工場跡地等土壌の中の有害物質、悪臭物質等の測定及び計量管理」化学の定量分析になります。
試験内容は、
1.環境関係法規及び化学に関する基礎知識
2.化学分析概論及び濃度の計量
3.計量関係法規
4.計量管理概論
具体的な試験問題を見てみましょう。
まずは、「環境関係法規及び化学に関する基礎知識」
平成26年
分子の極性に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選べ。
① 二酸化硫黄は対称分子であり,無極性である。
② 二酸化炭素は対称分子であり,無極性である。
③ o-ジクロロベンゼンとm-ジクロロベンゼンの双極子モーメントでは,オルト体の方が大きい。
④ p-ジメトキシベンゼンは極性をもつ。
⑤ クロロトルエンの双極子モーメントの大きさは,パラ体>メタ体>オルト体の順である。
とこんな感じです。大学の教養の基礎化学に相当するものでしょうか。
続いて「化学分析概論及び濃度の計量」
平成28年 化学分析概論及び濃度の計量
「JlS Z 8802 pH測定方法」に規定されているガラス電極pH計の校正に関する次の記述について、 (ア) ~ (ウ) に入る語句の組合せとして、正しいものを1~5の中から一つ選べ。 pH計の校正は、ゼロ校正とスパン校正とで行う。ゼロ校正には (ア) を使用し、試料溶液のpH値が (イ) のスパン校正には、フタル酸塩pH標準液を使用することができる。ただし、トレーサビリティが必要な場合には、それぞれ (ウ) を用いなければならない。
(ア) (イ) (ウ)
1 中性りん酸塩pH標準液 7以下の場合 認証pH標準液
2 脱ガスした純水 4から10の場合 JISに記載された25℃でのpH値
3 ほう酸塩pH標準液 4を超える場合 JISに従って調製したpH標準液
4 炭酸塩pH標準液 7を超える場合 JISに記載された20℃でのpH値
5 飽和塩化カリウム溶液 9以下の場合 認証pH標準液または調製pH標準液
こんな感じです。JISの分析法をいっぱい覚えないとダメです。
「計量関係法規」は省略します。
最後に「計量管理概論」
平成26年 計量管理概論
正規分布に従う確率変数Xがある。平均μ,分散σ2を持つ正規分布をN(μ, σ2)と表記すると,Xの分布はN(10,52)と表される。このとき,Xの分布において,X≦0の範囲に含まれるデータの割合はいくらか。次の中から最も近いものを一つ選べ。
① 0.15 %
② 0.30 %
③ 0.50 %
④ 2.5 %
⑤ 5.0 %
確率・統計学の基礎のですね。
結構骨の折れる試験でした。薬剤師は実務経験がなくても試験に合格すれば登録できます。
しかし、なぜ環境計量士のアクセスが多いのでしょう?
変態?
私は変態ではないです。
では、また。