鳥羽竜の骨化石は大部分は発掘調査団で掘られたものですが、現場での体験教室で発見されたものもあります。一番は尾椎の発見で砂浜に転がっている漬物石大の転石から発見されました。今ではたくさんの人が入りなかなか発見は難しいですが、目が慣れてくると貝化石などの発見があり、その中に骨化石の一部が見られることもあります。
鳥羽竜展の目玉は久しぶりに里帰りした骨化石です。今でも安楽島の砥浜海岸にいけば転石の中からでも発見されますが(じっくりと根気が要る)恐竜の骨化石かのポイントは石の表面が海綿状でさくさくとした穴のようなものがあるかということです。イメージとしては消し炭のような感触のものを考えていただくと良いとも考えられます。
鳥羽竜展では鳥羽竜の骨化石が発見から丁寧にクリーニングされて余分な岩石と骨化石部分が取り分けられた作業が紹介されています。この作業は三重県立博物館で実施されましたが大変根気の要る仕事でした。歯医者さんが使うようなスクレパーというドリルで丁寧に岩石の部分が取り除かれました。取り分けていくのに確かな分析力が要ります。
11月3日(金),4日(土)鳥羽市民文化会館4階で鳥羽竜発見10周年記念の鳥羽竜展を開催します。今回は久しぶりに三重県博物館から鳥羽竜の骨化石をお借りして展示したり、化石レプリカ作りも計画。今までの流れを系統的に展示したものは久しぶりでなかなか見ごたえがあります。ぜひお越しください。
開催時間は10:00~16:00です
開催時間は10:00~16:00です