ようこそ鳥羽竜ランドへ

鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

修学旅行生の訪問

2011年05月13日 | 行事の報告
5月13日、京都八幡市の美濃山小学校の6年生の皆さん130名が修学旅行で鳥羽竜発見現場を訪ねてくれました。前日雨が降ったので現場が心配でしたが朝から雨もやんで爽やかな天気になっていました。二見の旅館からバス3台で現地に8時30分到着。鳥羽恐竜研究会4名のスタッフと鳥羽教育委員会の細木生涯学習課長と西岡さんが応援に駆けつけてくれて美濃山小学校の子ども達を迎えました。

はじめに細木課長から歓迎の挨拶をしていただき、鳥羽竜発見の現場について徳田事務局長よりあらましの説明をしていただきました。そのあと各グループに分かれて浜辺で化石探しをしました。124名の子ども達と6名先生方が浜辺に下りるといっぱいでした。浜は波静かで絶好のコンディションでした。遠く神島や菅島の島影が見えていました。


鳥羽竜が発見されたときの様子を少し紹介したあと、子ども達も三々五々砂浜を歩きながら貝化石を見つけるようにしました。はじめはなかなかなれない子ども達でしたが、10分ぐらいしたら二枚貝の貝化石が発見されました。なかなか形のいい二枚貝の化石でした。その後、何度も何度もいろいろな石を見つけては「これはどうですか。」と私たちに訪ねてきてくれました。よく似た石もあるけどなかなか化石までたどり着けません。しかし、根気強くやっているといろいろな貝化石が出てきました。二枚貝や巻貝、キリ貝、貝の痕跡化石と見つけることができました。貝化石ばかりでなく、きらきら光る長石や石英の混ざった岩石、砂や泥が詰まってできた岩石、プランクトンの死骸が固まってできた岩石、岩石の表情にもいろいろなものがあることを見つけてくれました。先生方もいま理科の勉強で地層のことをやっているのでいい勉強になると言ってくれました。





30分から40分のフィールドワークの中で何とか見本になるすばらしいものも発見できたことはたいへんよかったです。貝化石を発見した子どもは大事な宝物のように袋に入れていました。本来なら子ども達一人ひとりに見つけられるといいのですが、いまではなかなかできにくくなっています。それでおみやげには恐竜時代の化石レプリカのプレゼントを用意してもっていってもらうことにしました。時間は少なかったけど浜辺で貝化石を探したり波と戯れる機会は子ども達に何かの刺激を与えてくれたようです。場所はあまり広くないけど、このように恐竜化石現場を訪ねていろいろチャレンジしてくれることは体験学習のいい機会とも思いました。

活動を終えた子ども達はバスに乗って次の目的地スペイン村に出発しました。スタッフ一同無事を祈って見送りました。
美濃山小学校の皆様ありがとうございました。

       鳥羽恐竜研究会 スタッフ一同