誰の上にも青い空

実父と義父は要介護、弟は重度精神障害者。息子は小5→中3まで不登校、2024年春から高校生。飼い猫がカウンセラーです。

冬の小樽(北のウォール街と呼ばれた街)

2023-01-11 22:16:59 | 写真
年末年始の小樽旅行。

天候が悪く、全てコンデジで撮影しました。


一眼カメラを持って行きましたが

雪道でボクが転ぶので使えませんでした(>_<)

壊れてしまいそうなので...


元日に小樽市街地を歩いた時の写真です。

(主に歴史的建造物=小樽らしさを感じる?)

寒々しく、かつ平凡な写真ばかりです。


歴史的建造物を見ると嬉しくなる

昭和の頃、都内の某大学工学部建築学科を中退しているとちかです。


旧北海道拓殖銀行小樽支店:大正12年(1923年)年築
現在は似鳥美術館。近現代の日本画や西洋画、彫刻などのコレクションを展示してます。



小樽の街は明治期から昭和初期まで繫栄しました。

北海道で区制が施行後、第一回国勢調査:大正9年(1920年) では

函館区に次ぎ、小樽区は札幌区を抑え

道内では第二位の人口を誇っていたということです。


函館は本州との交通の要衝として

小樽は経済の中心、札幌は行政の中心として栄えていきました。


海の玄関口である小樽にヒトやモノが集まるように なり

大富豪が闊歩していた時代...

この港町は『北のウォール街』と呼ばれていたそうです。


旧第一銀行小樽支店:大正13年(1924年)築
現在は服飾工場として活用されています。



経済の中心となった小樽には銀行の進出が著しかったようです。

最盛期には25行もの銀行がひしめいていました。


特に経済の中心としての象徴が

旧日本銀行小樽支店:明治45年(1912年)築 の設置です。

(残念ながら写真撮れませんでした)


銀行...そのどれもが西洋建築の重厚な造りとなっています。

現代の銀行って殆どが何処にでもありそうな建物が多いですが

発展途上にある時代の『銀行』という建物は

特別な意味や価値、希望があったのでしょうね。


また、明治44年(1911年)国立の高等教育機関である

小樽高等商業学校(現在の小樽商科大学)開校は

(北海道においては北海道帝国大学に次いで2番目に設立)

当時、いかにこの港町が日本経済の重要拠点であったかを物語ります。


旧百十三銀行小樽支店 :明治41年(1908年) 築
現在は『小樽 浪漫館』となっています。天然石やアクセサリー、ガラス雑貨等を扱うお店となっており中を見ることも出来ます。 


旧金子元三郎商店 :明治20年(1887年) 築
明治・大正期に海陸物産、肥料販売および海運業を営んでいました。 
現在は『小樽瑠璃工房 』というガラス細工ショップになっています。


カクマル堂小樽店。建物についての詳細は不明です。
天然石や天然石アクセサリーのお店。 


雪の路面はとても滑りやすく、ボクは合計3回転びました(>_<)


大勢の観光客が踏み固めた歩道は、あらゆる方が転びます(#^.^#)
外国人も尻もちをつくし、転倒して泣いている子どももいました。


らーめん『みそら』 氷点下の散策では、温かいラーメンが恋しい~(T_T)
この大雪の中、じいちゃんを連れて歩くのは大変。
写真右端の『マリモすくい』の看板がシュールで草...


写真を撮ろうとカメラを構えているボクは転倒(/o\)

転倒した瞬間に指が何らかのスイッチに振れたのか

いつの間にかカメラのモードがモノクロになっていました。


以下2枚のモノクロ写真は

ホテルに戻ってから気がつくことになります。


明治・大正期を思わせるノスタルジックな世界が、そこにはありました。







一枚目:ガラス工芸の有名店『北一硝子』
源次郎はここでお土産を買いました。
ガラスケースに入った小さなオルゴール。曲は米津玄師の《Lemon》


二枚目:旧共成株式会社: 大正4年(1915年) 築
明治24(1891)年創業の共成(株)は北海道有数の精米、米穀商でした。
現在は『小樽オルゴール堂』としてオルゴール専門店となっています。


上記2枚はボクらしからぬ写真ですね。

偶然以外では撮れません...コケて良かった。


最後の1枚だけ夜の写真です。

小樽最後の晩に行ったフレンチレストランの前に重厚な建物がありました。


旧三井銀行小樽支店:昭和2年(1927年)築
現在は一般公開されており、重厚な昭和初期の銀行建築物の内部まで見学することが出来るようになっています。
最近ではプロジェクションマッピングによる演出も館内で行われ人気を集めています。



戦後、ニシン漁の不漁や樺太の喪失、石炭需要の減少、

道内他都市の港湾施設整備などによって卸商が衰退し

札幌市が北海道の中心都市として発展すると

小樽市は衰退の一途を辿るようになりました。 


最盛期には25行あった銀行も、街の衰退とともに多くが廃止され

現在では北洋銀行、北海道銀行、北陸銀行の3行のみになりました。

(ゆうちょ、信金は除く)


人口は昭和39年(1964年)に207,093人の最大値を記録後は減少が続き

昨年、令和4年(2022年)11月には108,713人となっています。



小樽の名店『政寿司』で源次郎が注文した《サーモン・イクラ丼》


過去に栄華を誇った街...札幌市内から日帰りで容易に観光する事ができ、

市内に100店舗以上を構える寿司の街として知られることなどから

観光都市として人気が高く、毎年700万人以上の観光客が訪れています。


市町村の魅力度ランキング調査では小樽は

トップ10にランクインする都市になっているそうです。


歴史的建造物を見るならば

道都・札幌を遥かに超える建物があるように思います。



ボクが注文した握り《すずらん》

このお寿司はボク個人の

『これまでの人生、美味しい寿司ランキング1位』でした。

って...ほとんど回転寿司しか食べたことが無い(?)とちかの評価ですから

アテにはならないかも...ですね♪


小樽は、また行ってみたい街です。

また行く機会があれば

時間をかけて観光をして、自由に写真を撮りたいですし

美味しいお寿司を飽きるまで(?)+ラーメンも

た~くさん食べたいと思っています。


小樽の街よ、ありがとう(#^.^#)