トドムンド日誌

DE曽根崎デッド・エンド・ストリートPARA中津マージナルヴィル[トドムンド]の赤裸々な記録である。

時間と共に

2008-06-26 01:55:05 | Weblog
まだ夜が空ける前明け方5時頃にゴミ収集のおっちゃんがでっかい回収ボックスを押して路地を歩き周り出します。お疲れさま~、ありがとうってのが毎日のコミュニケーション。

朝の通勤で御堂筋の向こう側が騒がしくなる頃、路地の中は静かなひとときです。たま~に、迷いこんだのかショートカットに使ったのかスーツを来たサラリーマンや携帯で会話が忙しい人が忙しく通り抜ける人がいますが。
以前に路地の猫たちはどこに行ってしまったのだろうって書いたのですが、あの子たちとは別のまたまた同じ顔をした猫たちが僅かに残った柵の中の逃げ場所でのんびり毛繕いをしてる風景がそこにあります。

お昼頃になると、お初天神の商店街の方ではランチを求めてやってくる人たちで少し賑やかになってきますが、路地の中ではまだまだ静か。
時折酒屋さんが台車を使ってお店に配達する音が聞こえたり、氷屋さんが自転車で配達してたり。

夕方近くになると、ぼちぼちお店のマスターやママの出勤時間です。昨日は飲み過ぎたのかまだ眠そうな目をしたままおはよう~。今日もがんばろっか。あっおはようございます、マスター体調どうすっか?

最近見なくなって寂しいのですがこの夕方近い時間になると路地の手前ででっかい声で携帯で誰かに言い訳をし始めるおっちゃんがいてました。
今日は姫路や。今日は新潟に出張やねん。あかん、今日帰られへんわ仕事が終わらん。今か?京都や。どうした?今和歌山やねんすまんな。
今日はどんな言い訳するんやろうって楽しみの一つやったのに。

路地に灯りが点る頃、いつもの場所にいつものおっちゃんたちが吸い込まれて来ます。カラオケ始まったよ、あいかわらずでっかい音やなぁ。マスターはしかめっ面だ。トドムンドで飲んでてびっくりされた方も多いのでは?トドムンドからも窓を開けっ放しの3階から笑い声が響いてきます。
僕はこれが好きなんです。ふとお店から路地に一歩でてみると聞こえてくる笑い声や歓声が。ゆるりと流れる1日の中で何かが弾ける瞬間。路地でしかありえないちょっと違う時間と空間に包まれてるような感覚が。

真夜中になって、終電を諦めた何かないかなぁ?って路地を往来し始める人たちが増え始めます。あそこでは痴話喧嘩かな?わざわざお店から見えるところでぶちゅ~ってしなくてもいいでしょ我慢出来ないからって。好奇心満載でトドムンドを覗く人がいます。どうぞ~いらっしゃいませ。もうべろんべろんに酔っ払ったおっちゃんが何か言いたい事だけ言って帰ったり、3階空いてますか~?ありゃ、いきなり寝たらだめっすよ。何ここ?おばあちゃんちに来たみたい。のんびり飲んでってくださいね。お腹空いた、酒盗スパ出来ます?みんな一緒に赤泡飲もうよ~。甘えすぎちゃいますかおっちゃん。金は払うぞってキャバクラちゃいますから。ママお疲れ~。猫が何してんの?って覗きに来てて、遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきます。あっ、ゴミ屋のおっちゃんや!お疲れさまです~、ありがとう!よし、明日も頑張ろうっと。

明日のおススメの1品です。

中津マージナルヴィルでの有機栽培のバジルを使ったパスタ、バジリコとトマトの冷製スパゲティ。じめじめしたうっとうしいこの季節、どこまでも爽やかに食欲を呼び起こしてくれるはずのこの一皿をキリッと冷えた白と共にぜひお試しください。



ナガイでした。

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2 コメント

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Unknown (おれ)
2008-06-27 03:31:30
チカラ込めて、しかし、無心に何か書くっちゅーのはええことやで。
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Unknown (五合)
2008-06-27 23:08:05
あたしも普通にいい文章だと思いました。もっと書きな。
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