トドムンド日誌

DE曽根崎デッド・エンド・ストリートPARA中津マージナルヴィル[トドムンド]の赤裸々な記録である。

お満開その1

2009-03-31 15:58:10 | Weblog
 今日なんてかなりあたたかかったですね。

 昨日池田まで行った帰り、五月山の麓を走ってきたけど、桜・そろそろですね。

 「お満開ワイン祭り」やや、先走ってフライング気味のスタートだったですが、何年ぶりかにやってます。

 この時期から梅雨・そして真夏までは「スパークリングの時代」です。


 トドムンドのベストな泡と言えば「ロジャー・グラート」マチュアな苺の華やかな薫り、そしてチェリーの風味。スペインのカヴァはシャンパーニュと同じ製法なんですよ。ピンク・シャンパンじゃなくピンク・カヴァ、まあロゼ・カヴァと言ってもいいんですが、このロジャー・グラートは白と赤のミクスチュアではないんですね。なんというか、ちょうどいい頃合いで葡萄の果皮を取り除く、それも取り過ぎると白だが取りなさすぎると赤になるその微妙な中間の取り方をしてる・ってことなんです。

 だから・旨い。是非試してみていただきたい。

 まず最初に泡は飲みたい訳だから、前菜との組み合わせで至福の時のプロローグって感じですね。繊細前菜とカルくどうでしょう。

営業時間が本日少し変わります

2009-03-28 04:21:41 | Weblog
 3.28(土曜)はFANDANGOでのライヴのため開店時間が8:30pmとなります。

 ピリピリの追悼ライヴです。

 しいちゃんのおかあさんの追悼も個人的には兼ねてます。

 心配されていたカオリーニョ藤原との共演もできることになりました。

 出番は7:00pm頃と思われます。

 FANDANGO~TODO O MUNDOというゴールデン・デラックスコース、いかが?

尖りつつもウェルカムな

2009-03-23 11:07:49 | Weblog
 とりあえず、第三の部屋を開けまして、営業をしましたが、どうだったのでしょう?

 こちらが感じるに、曾根崎・なムードが伝わってきていましたけれど。二階と三階の、こちらから見るなら「放っておける」そちらから見るなら「勝手にやっている」、で必要な時は「電話連絡」なんてのが、場を提供する側としては望ましい・と思っているのですが。

 名古屋から何かの集まりでやって来た、TV局のカメラマンの方に、彼は真ん中の部屋で飲んでいたのだけど「酒場の匂い」がある・とお褒めの言葉をいただいて、ちょっと嬉しかったわけでした。名古屋であるからには、あの「大甚」という名酒場が思い浮かびます。ここはかなりの「すばらしさ」で、ほんとに毎日でも通いたいくらいの超・名酒場なのだけれど、それをご存知のまあええトシの彼にそう言ってもらえるというのは、よかった。

 お客が店を選ぶのは当然であるし、しかし、逆に店がお客を選ぶこともなくてはならないわけです。そこに店の矜持も存在する。そこから真剣勝負が始まるのだけど、トドムンドの場合は真剣勝負と言っても、お客に緊張感を与えるのは入るまでていいわけで、店の内装や装飾品、そして揃えてある酒と料理・そしてかかっている音を通じて、リラックスというか、こちらの言葉で言うなら「ユルんでいただく」ということがポイントなのであり、敷居の高さはそれこそ「ありそでうっふん・なさそでうっふん」な、お客の精神状態と先入観の大小による非常に恣意性の高いものである・ということを言いたい訳です。そのギャップは「悪くない」と思っています。

 悪くない。

 例えて言うなら、ちょっとエキセントリックで気位の高そうなオンナが実は喋ってみたらとてもフレンドリーだった・ってのがいいよね、と思っています。

 そんなちょっとぐらい「めんどくさ」なこともあってもいいでしょう。

 実に表面から見えるものだけではなく、奥もまあまあ深いTODO O MUNDOであることは間違いなかろう・と思ってます。

 三月・四月は、まあまあ大抵三人以上スタッフもおりますので、まあ理想としましては曾根崎からのヒトビトと中津のヒトビトが、いろんな年代のヒトビトが早く混じんないかなあ・と思ってます。まあこれも時間の問題か・と思われ、こちらは「ちょっと尖ったウエルカム」で待つしかないですが、その待ってることも楽しみの一つと言えましょう。

 曾根崎のメニューに鉄板をプラスして、今週もやっていきましょう。「お満開フェア」なのでスパークリング、いろんなものを用意しています。

第三の部屋

2009-03-20 12:47:23 | Weblog
 ほんとに「冬が明けて」しまいましたね。ダマールの肌着はしまいました。Tシャツの時代です。

 夜が明けたら、もう夜ではないのと同じような「冬→春」への変容に、喜びつつも、唖然とする日々です。 

 これから奥の「第三の部屋」の仕上げの手伝いに行きます。その部屋こそ、ちょっと中津をオープンする際に「最も個人的にイメージして盛り上がった」部屋です。そこんとこどうなっとっねん・しかし・という方は・・・見に来てください。

 TODO O MUNDOのイメージ、それは、まあまあ歴史もいっちょまえにありまして、それに伴って、いろんなフェイズがありました。最初の5年は、「オンナのコ」の店でした。スタッフがほぼ20代女子という時代が5年間ほどあり、その10数名の女子を連れてのアウティングなど、当時の写真を見るとそれはそれは「壮観」です。みなさん別嬪さんです。ハーレムの主みたいに思われて、羨望と誹謗中傷の嵐に遭ったこともありました。

 それからTODO O MUNDOは「個室がいい」という時代もありまして、2階・3階の「時間を忘れる」部屋の人気が高まりました。三階なんて、ちょっとした「らぶ○」なんてニュアンスもあったと思います。注文が2時間ない・とか不思議です。「おい・ちょっと忍び足でさぐってこい」という命令をくだしたことも何度もあったかな。

 今思うとGOOD MEMORYですが。

 今回は、まだ2階をどうしょうか・ということは未定なのですが、その第三の部屋に関しては、もう決まっていました。しかし、その結果ナチュラリーを解体することになってミタキは泣いとったけど、それは背に腹は替えられん・ということで、合意しました。ナチュラリー・ガジェッツを周囲に散りばめた「変な空間」へと変容しようとしています。ほんとに変です。人によっては「気ぃ狂う」かもしれません。ヒトによってはむちゃ「ラブ」?かもしれません。ラブ?な方のみご利用ください。

 曾根崎もどこかしらヘンだったけれど,中津も負けず劣らずヘンです。既に真ん中の部屋のお客の「ダラダラ度」ったら、「お前の家か!!!」という感じです。店の者の、そのツッこむ際の表情は、しかしにこやかです。ユルさ・が人を救うのです。

 さて、明日の土曜日は珍しく予約で各部屋とも一杯になってしまいました。しかし、本日は「手足伸ばしてハナクソとりながら屁こける」ぐらい空いてますよ。

 その第三の部屋ご使用第一号の名誉? は本日ヒマなあなたのものかも・です。

 

 

 

Primavera Veio

2009-03-16 14:02:05 | Weblog
 ようやく本格的にあたたかくなってきそうです。

 TODO O MUNDOも一部開店から4週間、課題が見つかり、つぶし、また課題が見つかり、半分だけつぶし、またまた課題が見つかり、んー・ちょいと放置、なんて具合に進行しています。

 先週、阪大院チームが、「朱赤の部屋」に9人詰め込まれて、騒いでおりました。2階のオープンはまだ未定だけれど、それまではその「朱赤の部屋」が旧トドムンドの二階・三階を混ぜたような部屋になるということみたいです。バカ騒ぎ・可、です。

 今週は新たなワイン・日本酒・焼酎も入り、春の味覚もちょいと充実してるかも。

 これからスパークリングもいいでしょう。春のトドムンドと言えば年に一度の「お満開」フェアでしたね。てっきり忘れてました。今年はやりましょう。ラインナップが決まったらお知らせします。

 トドムンドは今、日曜がお休みになっています。3月4月のその日曜には花見がてらのワイン会を考えています。

 そしてお待たせしているわけですが、奥の部屋も今週中にオープンしてみたいと思っています。

これ・なかなか衝撃的です。

啓蟄に

2009-03-06 14:41:21 | Weblog
 本日は二十四節気の中の「啓蟄」です。

 立春とか春分なんてのはメジャーだったりするのに、この啓蟄や清明などはご存知ない方多いでしょう。

 二十四節気というからには大体12ヶ月で一年ですから、月に2日はそのような節気があるということになります。その呼び名も、また節気そのものも季節の移り変わりを愛でていたかつての日本人の智慧みたいなものを感じさせます。非常に洗練された皮膚感覚がそこには見え、季節は約二週間ごとに「微分」され、歌や句を詠む人々は、日々刻々と変化する風の温さや日の長さに繊細に反応していたわけです。

 ほぼ二週間毎に明らかな変化がある・なんていいじゃないか・と思う次第です。

 今では技術の発達により、肉・野菜・魚にいたるまで一年を通じいつでも食べる事ができるけれども、かつてはその食材はその季節と限られていたわけで、しかし、それはそれでいいんじゃないかと思うわけです。それが「旬」という概念だったわけですから。

 Todo O Mundoも二十四節気に基づいて食材を用意してみようか・とも思っています。

 今なら鰤や牡蠣がそろそろ終わりかけで、鰆が旬・という感じでしょうか。

 そして曾根崎から移って来たメニューもほぼ「健在」ですので、やっぱ〆には「娼婦スパ」「酒盗スパ」「ナシゴレン」など、混在を楽しむのも一興かと。

 曾根崎トドムンドファンだったみなさんへ:
 「中津はそんなに遠くないよん。隠れ家指数はさらにアップしているかも」

 
 啓蟄・とはわっかりやすくいうなら「ムシくんたち出て来てこんにちは~」ってことです。

 

 

何故・・・なのか、といいますと

2009-03-03 12:06:20 | Weblog
 ところでみなさん、Todo O Mundoの正式名称ってご存知でしたか?

 サブタイトルはいっぱい付いています。

 和洋亜現古未来折衷酒場、とか、多国籍ダイニング・バル、とか、いろいろ言われています(←勝手に言っています)。

 まあ、人のパーソナリティにもさまざまな顔があって、見る角度によって異なるのと同様、お店もまたその性格は多重人格的であります。

 さて、その正式名称とは・・・「Cafe Rafflesia TODO O MUNDO」って言うんですよ。

 な・な・なんと、アタマに「カフェ」って付いとるぞ、びっくらこいた・と言うヒトがいてもいなくても話は進みます。

 それは、12年ほど前に曾根崎デッドエンドストリートにTODO O MUNDOが出現した時から、そんな名前だった、というわけだけでもなく、まあ最初は、そうだったのですが、つまり、フランスの「カフェー」のような店にしたかったわけなのですね。パリなどの、露地をちょいと入ったところにある「カフェー」は「食堂」と「喫茶店」と「バー」のカルいコムプレックス(複合体)という趣があって、気軽にお茶もお酒もそして食事もできて、話にも花が咲く。文化人も集まり、政治談義や文学論、はたまた最近売り出し中の女優の品定めとか、清濁硬軟取り混ぜながらもわいわいがやがやと時間が流れる・と、そんなものを目指していたわけです。

 ところが、ここからはみなさんご存知のように、曾根崎の場合、二階に「堀ゴタツ」が発見!!!され、三階にVIP的謎の部屋が出来、お初鍋などもメニューに加わり、「アンエクスペクテッドな発展!!!」を遂げていくわけです。

 個体発生は系統発生を繰り返す・これは生物学の、よく知られた理論ですが、簡単に言いますと、おかあさんのお腹の中の人間の胎児の姿を追っていくと、「魚の形→両生類→爬虫類」とカタチを変え、最後に人間らしくなってくるわけです。ボクもアナタも彼・彼女も。

 人間ではありませんが、人間のやってるお店・なんてのも、そういう意味では優れて生物学的です。そして生物は「環境」にも左右され、それに適応しながら進化を遂げて来た。これもまた進化の定理ですよね。そんな中でお店もまた「以前とは違うんだけども、違うレールの上でよく似た発展を」遂げていくわけなんです。

 中津に移って来たら「鉄板」があった。二階もあった。小上がりがあった。お風呂もあった。

 そのような「環境」に適応しながらお店が最近、突然出現してしまったわけでした。お騒がせしました。

 人生の「出会い」なんかとも重なるハナシですよね。

 それでも「カフェ」と名乗り続ける訳は、形態の如何に関わらず、先ほど言いました、「露地をちょいと入ったところにある「カフェー」は「食堂」と「喫茶店」と「バー」のカルいコムプレックス(複合体)という趣があって、気軽にお茶もお酒もそして食事もできて、話にも花が咲く。文化人も集まり、政治談義や文学論、はたまた最近売り出し中の女優の品定めとか、清濁硬軟取り混ぜながらもわいわいがやがやと時間が流れる」なんてのがいいんだな・やっぱし、ってことなのです。

 鉄板があってもね。

 おいしいスマトラ・マンデリンのコーヒーいれますよ。チャイ・もね。