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時の関守

意識という不思議な存在(4)

私たちの人生にとって、とても大切な瞬間。
誕生という瞬間。
それを私たちは、偶然に身をまかせてよいのでしょうか?
一見(いっけん)それは、私たちがかかわりたくてもかかわれない、天からの授かり物のようにもみえますが…。

このことについて、私がとても考えてさせられた本があります。
「輪廻(りんね)する赤ちゃん」という本です。
この本では、赤ちゃんは「産まれたい」という意志をもって生まれてきたという、
そのことを、
さまざまな実例をあげ、
科学的にも検証してみたりして、かなり説得力をもって、
問いかけています。

そのなかで、私たち人間の誕生の神秘にかかわる、とても示唆にとんだ記述があります。
それは、セラピストによって導かれた、催眠状態による、胎児期にさかのぼったときの(記憶の)証言です。

ある女性の証言です。
その女性か胎児期に戻ったとき、母親が自分を生みたくないと強く思っていたことがわかります
なぜなら、母親の妊娠中に、父親になるべく男性が逃げ出し、
母親はこの先、
幸せの未来を描くことができなかったからなのです。
ところが、その女性は次に、驚くようなことを言うのです。

女性はお腹のなかで、母親に「ふたりだけで生きていこうよ。」
と励ましたかったといいます。
そして、
「私は、人間はひとりでも生きていけるのだということを、
弱い人間に見てもらうために生まれたいと思った。
そのために、母親のような弱い人の子どもとして生まれることを望んだんです。」
と語ります。

松本さん(セラピスト)はいいます。
胎児期、授精前、前世と、戻っていった人の証言には、
「いつもその英知には、いつもびっくりさせられるんです。
とても巧みに計画し、
その計画の背後には、
その人に対する
絶対的な愛情を感じる。
その人がもっとも楽に、
もっとも深く人生を体験できるように配慮された、
強い愛情のようなものを感じるんです。」と。

かなり、飛躍していると思われてもしかたがないことをいいます。
宇宙のはじまりでも、生命のはじまりでも、
そこにたましいとか、
意識がもつ、
(私たちからみると、とんでもないと思うような)叡智(えいち)がひそんでいる。
それに比べ、
科学的叡智は、
確かに驚異的に思えるほどの、物質的繁栄をもたらしてはいますが、
(一人一人の人生をどう照らしていくのかと考えたとき)、
底が浅いといわざるえません。

科学は宇宙の誕生、生命の誕生という人間にとって、大切な瞬間に、科学的慣例をすて、
意識という叡智を取り入れるべきなのだと思います。
どのような証言であっても、ちゃんと吟味されれば、
一つの科学的事実、証拠になるのだと思います。

∗「輪廻する赤ちゃん」平野勝己
人文書院
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