そんな言葉が心に浮かんできました。
人間とは勝手なものだと思います。神さま神さまと言いながら、肝心なときに心が離れてしまいます。
本心は、神さまなんていつもいたら、窮屈(きゅうくつ)でしかたないと思っていました。
今でも、神さまが見ていたら、はずかしくて顔もあげれないようなことをしています。
若いとき、
「神さまから、心を離しちゃいけないよ。一瞬たりともいけないよ。」そんな言葉が目に入ってきました。
「そんなこと、できるはずもない。」と思いました。
神さまから、心を離さないどころか、神さまの心など、考えたこともなかったのですから…
私が目標にしているかたがいます。でも、それは、目標というより、あこがれといったほうがいいでしょうね…
残念ながら、目標にするには、あまりにもかけ離れた存在なのです。
昭和22年、この世に一人の女の子が眼球(黒目)を持たずに生まれてきました。
二月たっても様子が変なので、母親は医師に見せると、
「白目ばかりで瞳がない。気の毒だが現代の医学ではどうしようもない。」と言われた。
ある日、生き神様のような方がいると教えられ、ある大きな教会の門をくぐります。
はじめての場所で、子を背負った母親は、案内してくれたかたとはぐれてしまいます。
ある場所で、子供をおろすと、後ろから老人が、子を抱き上げながら声をかけてきました。
「この子はどうしたのだぇ。」
母は、
「この子は黒目がないのです…」
と答えると、
老人は優しくほほえんで言います。
「ああ…そうかい…僕がいい目をあげるよ。」