情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

219億円かけた成果は、「こんだけぇ」…テロ特措法による給油の成績発表!

2007-10-03 02:10:08 | 有事法制関連
 昨日、お示しした海上自衛隊の給油実績(※1)に続いて、日本だけで219億円もの給油をしてきた結果、米軍を中心とする軍艦はいかなる海上監視成果を上げているかを示す表を掲載します(衆議院調査局作成「テロ対策特別措置法に関する資料」より)。その成果とされるものの実態は、ほとんどが、薬物摘発に過ぎない…。え~、これって本来警察が担当することでは…。しかも、219億円もあれば、根本的な薬物製造防止措置がとれるのでは…と言う気がしてきませんか。

 具体的成果として発表されているのは、平成15年12月~平成17年5月までの間の7例。そのうち、6例は武器とは関係ない。わずか1例の武器摘発事例もいったい、どこのだれがどこへ運ぼうとしていたのかが、分からないため、アルカイーダなどとのつながりはまったく不明確だ。これでは、予算を出す納税者の立場からいえば、完全な落第点だ。このような無駄なことのために、219億円もかけるなら、大麻や覚醒剤の製造防止のための国際協力を推し進めてほしいよ、まったく。刑事弁護で麻薬・覚醒剤事案を担当するたびに、なぜ、製造を止められないのか、これほどの税金をつかって取り締まり、裁判をするくらいなら、麻薬・覚醒剤を製造する地域を豊かにすることで違法薬物の製造から足抜けさせられないかと思う。

 脱線したが、テロと関連ありそうだという記載のある事例もあるが、果たしてどんだけぇ、信じられるか?海上監視がテロ対策に有効だなんて、自民党は主張するが、この7例がその証拠になるとでも言うのだろうか…。

 掲載内容の一部に現代用語の誤用がありましたことをお詫びします。
 
※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/673bddfd55039fe1a92894ac02cf663a







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