情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

-ベトちゃんのことを忘れない-橋本勝の政治漫画再生計画第92回

2007-10-13 12:32:57 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
 ベトナム戦争のとき、米軍が行った枯葉作戦により、二重体児として生まれた双子のベトちゃんドクちゃんの1人ベトちゃんが2007年10月6日に亡くなった。26年の短い人生でした。1988年の分離手術による2人は別々になった。重い脳症の後遺症で寝たきりであったベトちゃんに対し、ドクちゃんは、とても元気で、結婚もし、しっかりと社会生活をしています。
 実は私、1985年にベトナムを旅行した時、ホーチミン市のツーズー病院でベトちゃん、ドクちゃんに会うことができました。その際にスケッチしたものが上の絵です。もうすぐ4歳になるという彼らは「かわいそうに」という眼で見ようとする視線をはね返すに十分なほど元気よくかわいらしい子供たちでした。そして、ベトちゃん、ドクちゃんは、ベトナム戦争でアメリカの非道な枯葉作戦の犠牲のシンボル的存在となったのです。
 しかし、米政府はいまだに、因果関係は証明されていないとちゃんとした責任をとろうとしません。アメリカはイラクが大量破壊兵器を持っているテロ国家だと戦争をしかけましたが、A(核兵器)B(生物兵器)C(化学兵器)を作り、使用した最大の国ことアメリカに他なりません。それは今、イラクの人たちを苦しめている劣化ウラン弾にもいえるのです。
 ベトちゃんの死に、20数年前に会った時の、幼いベトちゃん、ドクちゃん元気な姿を思い出すと同時に、改めて強い怒りがわきあがってきたものです。

【ヤメ蚊】
 最強のテロ国家…









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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あなたが怪しいって思う人は誰?~防犯犬選任制度の狙いは何か?

2007-10-13 01:13:13 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 防犯犬っていう種類の犬がいるらしいんですけど、ご存じでしたか?うかつにも東京新聞特報面(10月9日付)で初めて知ったのですが、おっそろしい犬みたいですよ。なんと飼い主に命令する犬なんだそうです…。

 同紙によると、【家庭レベルでも宮城県警は〇五年、ペットの愛犬を「防犯犬」に選任する制度を導入。選任証には「散歩中、事件事故を見つけたら飼い主を通じ、警察に通報します」と記されており、事実上、飼い主に警察への協力を要請している】というものらしい。

 ネットで検索したが、そんなにたくさんはヒットしない。制度が始まった2005年11月の河北新報には次のように書かれていたようだ。

■■引用開始■■

宮城県警はペットの犬に「わが家の防犯犬」の称号を与え、飼い主の防犯意識を高める運動を始める。防犯犬には「散歩中、事件事故を見つけたら警察に通報します」などの心構えを示す選任証を配布。県警は「来年のえとの犬に、地域や家庭の防犯の担い手としての役割を委ね、防犯活動の輪を広げたい」と意気込んでいる。

 選任証は縦7.4センチ、横10.5センチで、犬と飼い主の名前を書き、犬の写真を張る。裏面には事件事故の通報のほか、「飼い主と一緒に戸締まり点検をします」などの心得が記されている。
 県警は、一家に1人ずつ防犯責任者を置く「防犯マン運動」を展開しており、防犯犬の選任はその「犬版」。来年のえとでもあり、番犬など防犯のイメージが強いことから、防犯活動のシンボルの一つに位置付けた。

 選任証は、県と仙台市の獣医師会の協力を得て、12月にも、県内の動物病院で配布されるほか、市町村や警察署の窓口で配られる。
 犬の防犯活動をめぐっては、愛犬家が散歩のついでに近所を見回る仙台市青葉区の「わんわんパトロール吉成学区」などの取り組みが一定の成果を上げている。
 県警は「犬をきっかけに飼い主に防犯に関心を持ってもらい、飼い主による防犯活動グループの結成につなげたい」と期待している。
(河北新報)

■■引用終了■■

一人一人に防犯を心がけるよう呼びかけること自体は大切なことだとは思うが、飼い犬を防犯犬とすることで、事件事故を通報させようとすることにはちょっと違和感を感じる。

悪い奴は自分たちとは違う、排除するべきだ、と市民に思わせようとしているような感じがする。

防犯運動よりも前に行うべきは、犯罪を行わないで済むような社会にすることでしょう。格差社会で世の中に不平不満を巻き散らかしておいて、防犯運動に一生懸命取り組ませるっていうのは、いわばマッチポンプだ。

いったい、なぜ、犯罪が起きるのかを真剣に考え、それについて対策を練ることが重要なのに、そうはさせない社会…。光市の事件も、闇サイト殺人も、結局遺族は利用されている感じがする。

遺族が死刑にしてくれと思うのは当然だが、周りが遺族と同じように死刑にすれば済むと考えるのは本当に政府にとっては好都合だ。

悪いには、犯罪者であって、犯罪者を生み出すような社会にした政府ではないというお墨付き…。

防犯犬もそれに一役買っているようにしか思えない。

写真を探していたら、町田も同じようなことをしていることが分かった…。

上記東京新聞は、安政策に詳しい明治大学の清水雅彦講師(憲法)の次のようなコメントを掲載している。

【「テロや犯罪への不安が人々に相互監視を促し、その一方で人々は自らが異端者に見られないよう自己規制していく。この反応こそ、警察側の狙いにほかならない」】

【「『まちづくり』の標語は『自分のまちは自分で守ろう』。テロ対策も『自分の国は自分で守ろう』。ともに市民を主体的に動員させ、この宣伝に異議を唱える人を異端視する戦略が採られた」】

【「さらにどちらも原因に触れない。『まちづくり』の前提には、新自由主義改革に伴う貧困による治安悪化があり、現に警察は同じ経済政策を採った米英の治安政策を研究してきた。テロの恐れも根本は、米国の戦争政策への協力。だが、そうした本質論は意識的に切り捨てられてきた」】

【「従来は互いに注意すれば済んだマナーの問題も、法や警察の力に頼ろうとする。テロ対策でも英米基準の『普通の国』を当然視するが、人権を大切にする『変わった国』でも構わないはず。思考は停止し、社会の劣化が進んでいる」】








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