情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

弁護士は誰のため?~東京新聞が正面から質問!

2007-09-11 06:55:02 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 弁護士は誰のため? 当然依頼者のためである…というのは前ふりで、東京新聞の見出しは、本来「弁護人は誰のため?」であるべきかと思うので(※1)、それに対する答えは、「被告人のため」ということになる。
 
 東京新聞も引用している弁護士職務基本規定、この第4章が刑事弁護の規定である。ちょっと読んでほしい。

■■引用開始■■

第四章 刑事弁護における規律

第四十六条(刑事弁護の心構え)
弁護士は、被疑者及び被告人の防御権が保障されていることにかんがみ、その権利及び利益を擁護するため、最善の弁護活動に努める。

第四十七条(接見の確保と身体拘束からの解放)
弁護士は、身体の拘束を受けている被疑者及び被告人について、必要な接見の機会の確保及び身体拘束からの解放に努める。

第四十八条(防御権の説明等)
弁護士は、被疑者及び被告人に対し、黙秘権その他の防御権について適切な説明及び助言を行い、防御権及び弁護権に対する違法又は不当な制限に対し、必要な対抗措置をとるように努める。

第四十九条(国選弁護における対価受領等)
1 弁護士は、国選弁護人に選任された事件について、名目のいかんを問わず、被告人その他の関係者から報酬その他の対価を受領してはならない。
2 弁護士は、前項の事件について、被告人その他の関係者に対し、その事件の私選弁護人に選任するように働きかけてはならない。ただし、本会又は所属弁護士会の定める会則に別段の定めがある場合は、この限りでない。

■■引用終了■■

光市弁護団は、最高裁段階でも差戻審段階でも、上記職務基本規定に反したことはしていない。懲戒の理由はないわけです。

 
※1:弁護士が刑事弁護で被告人を弁護するときは、「弁護人」という役割を果たすことになる。とはいっても、そもそも、メディアは、刑事手続きと民事手続きをきちんと書き分けていない。本来「被告人」というべきを「被告」と呼ぶことになっているのはその典型例だ。









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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安倍は関東軍だ!~勝手にテロ特措法を国際公約にするな!

2007-09-11 02:25:28 | 有事法制関連
 安倍首相がテロ特措法を延長できなければ退陣するという。めでたいことだと思ったが、早合点だった。退陣する決意で臨むから、たとえ、野党が多数を占める参議院でテロ特措法延長が否決されても、衆院で再度可決(3分の2以上の多数)して、延長を成立させることを、許してちょうだい、国民の皆様…とこういうことらしい。そうまでして延長しなければならない理由が国際公約だからだという。

 ここで多くの方が驚いたと思う。国際公約?!いつ、テロ特措法が国際公約になったんだ。よ~く各紙を読むと、日米豪首脳会談、日米首脳会談で約束したからだという。

 はぁ、約束したのは、あんたでしょう!あんたがここにきて、国会の判断もなく、閣議にかけることもなく、どたばたと勝手に約束しておきながら、「約束した以上、国際公約だから、延長しなければならない」…これって、戦前の関東軍と同じじゃないか。国会・政府の方針を破って中国を攻めながら、結果的に、戦争を始めた以上、とことんやるしかないってことにする…。あんたは、一人関東軍か?盗っ人猛々しいというのは、まさにこういうときに使う言葉だと思う。

 しかも、国際公約って言ったって、米豪だけじゃないか。日本にとって世界とは米豪だけかい。狭い世界じゃのう…。あんた、世界地図を見たことある?

 安倍の暴走を絶対に許してはならない。頑張れ、野党!
 われわれ市民も二度と暴走を許してはならない!多くの方とともにイラク特措法NO!のメッセージを発信しましょう!

“おばあちゃん”100人がイラク撤退訴え(http://www.news24.jp/92713.html)

おばぁちゃんに負けてはいられない!

【関連記事】

民主・江田議員が指摘した米軍第5艦隊HPの一部にイラク戦争への給油の事実 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/28f91c62e5e2b66d202cfeb660cb5cce

佐藤正久「駆け付け警護」問題で新潟日報が、公開質問に『愚直』に答えるようコラムでこら! http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/1d61ff2dca6c97747ec4ec257f7277b0





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佐藤正久「駆け付け警護」問題で新潟日報が、公開質問に『愚直』に答えるようコラムでこら!

2007-09-11 00:52:47 | 有事法制関連
ヒゲ隊長佐藤正久「駆け付け警護」問題については、9月19日に参議院第一会議室で院内集会が予定されているが(※1)、それまでに、佐藤正久議員及び彼を送り出した小泉前首相は、公開質問状に回答するのだろうか?新潟日報は、一面コラム「日報抄」(※2)で、回答を迫った。

■■引用開始■■

「これからが新たな戦いの始まり。愚直に戦っていきます」。参院選で初当選した陸上自衛隊イラク派遣部隊の元指揮官、佐藤正久氏の言葉である。これが果たして愚直といえるだろうか

▼約一カ月前にテレビで報道された自身の発言をめぐって弁護士らから公開質問状を突き付けられながら、期限を過ぎても回答していない。「ひげの隊長」として知られる佐藤氏は、集団的自衛権に関するニュース番組で語った。「イラクでオランダ軍が攻撃を受ければ自衛隊は情報収集名目で駆け付け、戦闘に巻き込まれたと思う」

▼聞き捨てならない。味方の他国部隊が攻撃された場に駆け付けて警護をすることは、正当防衛の範囲を超え憲法違反とみなされている。一線の部隊が情報収集名目で踏み越えることなど許されない

▼佐藤氏は「あえて巻き込まれない限りは、正当防衛や緊急避難の状況はつくれない」「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろう」というから確信犯的である。質問状は「憲法九条をないがしろにし、自衛隊派遣の国会決定の意図を超えている。文民統制を無視する行為」と批判する

▼弁護士らが情報公開請求で入手したイラク派遣隊員への教育資料を前に、当の弁護士が語る。「佐藤発言と一致した部分がある。駆け付け警護の肯定は陸自全体の方針だったのではないか。野党議員に働き掛け、背景を明らかにしたい」

▼それにしてもと思う。もしオランダ軍が攻撃を受け、自衛隊が駆け付けて戦闘に巻き込まれていたらどうなっていただろうか。佐藤氏は参院議員としての発言が問われている。公開質問に「愚直」に答えてほしい。

■■引用終了■■

【もしオランダ軍が攻撃を受け、自衛隊が駆け付けて戦闘に巻き込まれていたらどうなっていただろうか】…非戦闘地域に行ったはずの自衛隊員が犠牲になる。そして、反米勢力は日本をも敵とみなし、日本に対しても攻撃を仕掛けてくるかもしれない…。限りなき、対「テロ」戦争、泥沼化する事態…。そういう犠牲、危険を勝手に招き寄せてもらっては困る!

なお、冒頭の写真は、イラク派遣隊で通訳として活躍した金子貴一さんの著「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」(学研)。

「自衛隊イラク派遣は、近い将来実施されるであろう『防衛庁』の『省』への昇格に向けたステップという側面を持っていた。『復興支援』というのは表向きの理由に過ぎず、実際の目的は自衛隊による国際貢献の実績づくりだったといえるだろう。隊員たちはそのことを自覚していたし、はっきり『日本のために来た』と語る隊員も多かった」(123頁)

私たちは政府に何度だまされ、何度傷つくことになるのか…そして、私たちだけではなく、私たちと敵対する側に立つ市民も傷つくことになる…。

市民同士の連帯を!イラク市民、アフガニスタン市民との連帯を!そして、中国、韓国、北朝鮮市民との連帯を!アメリカ市民との連帯を!パレスチナ市民との連帯を!フランス市民との連帯を!コスタリカ市民との連帯を!


※1:9月19日参議院議員会館にて「文民統制無視発言」抗議集会http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/b6507730e337fb44d58b1f534458a9e8

※2:http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/index.asp?nipposhoNo=429

【関連記事】
国民を騙すつもりだった~佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c)
自民党は、自衛隊の暴走に歯止めをかけるつもりはない!~新憲法草案と佐藤正久発言と (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/480d661556e4bcaa958d44e4426f2c9d)
ブロガーは連帯する!~マスメディアは連帯できないのか?:佐藤正久発言への対応 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f1716eed9c119b74ec350e3429896524)
柳条湖事件を反省しつつも佐藤正久「巻き込まれてでも戦争に参加する」発言を批判しない朝日は歴史評論家? (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/be25c133c253edcdbe5c2778fd5bb6ae)
NHKに佐藤正久議員の暴言を報道するよう要望しよう~次期経営計画について意見募集中 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/023fdf2610b534c7d717fd3da88a1ffa)
ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員に市民有志が公開質問状提出へ!:NPJより (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b6b645b6bde4ae3c306b2d8dbfa8d3bf)
佐藤正久ヒゲ隊長の巻き込まれ発言に公開質問状送付会見報告(杉浦弁護士ブログより) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c5e27ff547df05be9a75ea8e873256a5)
文民統制を無視!~ヒゲ隊長巻き込まれ企図に栗栖更迭事件より危険なものと警告(東京) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ca03838bdb3dc2513a8782f8c8b02f8a)
シビリアンコントロール無視のヒゲ隊長発言を容認した小池防衛相の責任が問われている(赤旗) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/3f01fc3b11317713c7733625f05e8bae)
小泉臆したか~ヒゲ隊長「巻き込まれ」攻撃発言公開質問状を受領拒否!(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/8cd358b80a9bde5b4a13a72fd802868e)
【転載熱望】佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開! (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf)
TBS、東京新聞が佐藤正久「巻き込まれ」発言が自衛隊としての組織的方針であるとの文書、報道(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/25e6188efe1cbe2295a38f8c902b107d)
佐藤正久「巻き込まれ」発言で、北海道新聞が市民の抗議を記事に~陸自隊員を抱える地域の不安に応えるhttp://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/af9f5ca7ed880c045eae2c3daf4a7dd0
道新が社説で佐藤正久「巻き込まれ」企図を批判!~続くのはどこだ…http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9629a654d96a0f1d792ec4db58328b59
TBSサンデーモーニングが、佐藤正久駆け付け警護発言を取り上げ、断罪!http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b86510bf6c91d952e715f54c40de1a8f
続いたのは、中日新聞、コラムで佐藤正久駆け付け警護企図を批判http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f718616aa5405531584b069d0ab01da0
佐藤正久「駆け付け警護」問題で前首相回答できず~そりゃ、15年前からの方針じゃぁねぇ… http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/2a571dcbdba5d3da5b07abccad84f6f7








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警察官に撃たれて死んだ中国人の素顔~なぜ彼は撃たれなければならなかったのか?

2007-09-09 18:17:50 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 末尾参考記事のとおり、これまで3回取り上げた警察官の発砲による中国人致死事件の被害者羅成さんの写真を入手したので紹介したい。こんなことをすると、刑事裁判の手続きにおける被害者の関与に対する姿勢と矛盾するのではないかという指摘を受けそうだが、今回の場合は、警察官が撃ったことについて警察と協力関係にある検察が警察官を不起訴とした事例であり、不起訴自体を問題にする、すなわち裁判官が関与していない場面を問題にする、という意味で刑事裁判の手続きの問題とは少し意味合いが違うので、ご容赦。この写真を紹介するのは、撃たれて死んだ羅成さんの雰囲気を知ってもらいたかったからです。極悪人のようには見えないですよね。なぜ、彼が撃たれて死ななければならなかったのか?

難しい問題ですが、そもそも、日本の外国人に対する門戸が開放されていないということが理由として挙げられます。もちろん、現時点で無限定に開放するべきだとまでは言いませんが、単純労働に従事している外国人が多数存在する現状からは、単純労働を目的としたビザを認め、一定人数の単純労働者が日本に入国することを許すべきだと思う。そうしないと、結局、ブローカーなどに頼って入国する人が増えてきて、ブローカーに支払う代金を取り返そうとしていろいろな問題を起こす人が出てくる。そして、取り締まる側は、それをフレームアップして外国人は危険だという雰囲気をつくったうえ、警察官は外国人をみたら職質してもOKってことになる。送り返しても結局、日本での需要はあるから、どんどん、送り込まれてくる。

 だから単純労働を認めるべきだなんていうと、オーバーステーになるという事態が問題なのに、その違法な状態をなくすために法を緩めるのはおかしいのではないか?という反論があろう。

 しかし、やっぱり、じゃぁ、なぜ、オーバーステーした人を雇う人がいるんでしょうか?ということに行き着く。そこに目をふさぐことはできない。いまの日本の状況は、単純労働者は受け入れないという建前のもと、現実には研修目的や観光目的などで来日し、そのままオーバーステーした人をきわめて劣悪な条件で単純労働に従事させることを許してしまうことになる。いわば、現代における奴隷制です。しかも、それを入国させる側も儲かるシステム、ここでもマッチポンプだ。

 改憲派の皆さん、皆さんは現状に憲法をあわすためにも憲法を変える必要があるという。もちろん、私はそれには賛成できないが、皆さんの立場からすれば、現状で単純労働に従事する外国人がいる以上、単純労働ビザの発給を認めるよう法改正するべきだということにならないでしょうか?

羅さんは日本に働きに来たのであり、犯罪をするためにきたのではない。それにもかかわらず、羅さんは命を失った。なぜ、羅さんは死ななければならなかったのか、「夫が死んだ理由を知りたい」という妻の訴えは、警察だけではなく、日本に住む者全体が受けとめなければならない問題だ。


【参考記事】
本日、警官の過剰発砲による致死を遺族が提訴+告訴~必要な限度とは http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0b8e2d221acfabcd0777f12e9645bd68

中国人に対するこの警官発砲は限度を超えている~最高裁の基準は厳格 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6d6b7fa46b17cd20eb7310552faab8de

「夫の死 真実知りたい」~警官発砲中国人死亡事件提訴続報 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/30909d8f5c0a6c483bb1a3f9d53d641f










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-男たちよ、戦いの原点に帰れ!!-橋本勝の政治漫画再生計画第87回

2007-09-09 17:39:28 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
 今回の国会では、11月1日に期限切れとなるテロ特措法が大きな争点となるであろう。2001年9月11日の同時多発テロに逆上したブッシュ・アメリカの始めたテロとの戦い、もう7年になろうというのに事態は混迷を極めるばかり。米兵の死者は4千人に迫り、アフガン、イラクの国民の犠牲者は、10万人をはるかに超えていると思われる。
 だいたい現実の世界、社会の矛盾や問題を多数の人間が殺しあって解決しようなんて冷静に考えれば、こんな愚かなことはない。莫大な、お金と命を浪費し、環境を破壊する。人類は戦争文明と決別することができないならば、地球から出て行くべきである。
 そんな殺し合いで問題の解決を図りたいのなら、もっとシンプルな形で戦争したらどうか、戦う双方の親玉が代表で出てきて、1対1の男らしい決闘をする。武器はもっとも原初的なコン棒だけとする。これでどちらかが死ぬまで、思う存分なぐりっこしてもらう。全世界にテレビ中継してもいい。
 さて、いよいよ決闘の始まる直前、なんと戦う2人が逃げ出してしまった。どうやら臆病風にふかれたらしい…。人間同士が殺しあう戦争のバカらしさを見せてくれた2人。おかげで、もしかしたら人類は戦争文明を克服できるかもしれない。


【ヤメ蚊】
 それにしても、9・11の事件はなぜ起こされたのか?動機を考えると、つくづく、米国謀略説に荷担したくなる…。










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交通事故被害者をこれ以上増やさないために~事故防止システム採用を要望しよう

2007-09-08 07:17:32 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 
 
 交通事故を防ぐためには、飲酒していること、疲れていることを検知し、それをドライバーに警告したり、速度を弱めて停止させるシステムを車に搭載することこそが重要で、刑罰を重くすることだけでは事故は避けられない…と主張しました(※1)。すると、chipさんが、【「飲んだら乗るな」とシフトロック 飲酒運転防止へ日産がコンセプトカー】(※2)という記事を紹介してくれました。

【日産自動車は8月3日、ドライバーの呼気からアルコール濃度を測るセンサーなどを搭載し、飲酒運転を防止するシステムを備えたコンセプトカーを開発した。アルコールを検知した場合にはシフトレバーをロックしたり、カーナビの警告やシートベルトを巻き上げるなどして知らせる。
 シートにドライバーの呼気のアルコール濃度を計るセンサーを付けた。濃度が規定値を超えると、カーナビ表示と音声で警告する。シフトレバーには手のひらの汗に含まれるアルコールを検出するセンサーを組み込み、アルコールを検知した場合はシフトレバーをロックする。
 メーターに備えたカメラでドライバーのまばたきの回数を監視したり、ハンドルの動きから走行中の車の動きを監視するシステムも備えた。システムが居眠り状態、飲酒運転、脇見運転と判断した場合は、カーナビ表示と音声で警告したり、シートベルトを巻き上げるなどして知らせる】というもの。

まさに、私が想定していたシステムそのもの。非常に残念なのは、車メーカーが20年前からこのシステムに本気で取り組んでいたら、おそらくは事故で亡くなる人がすでに減っていたであろうということ…。

後ろ向きのことを言っても仕方ない。冒頭に掲げた記事のように、警察官でも飲酒運転で人生を棒に振るわけですから、やっぱり、厳罰だけで、飲酒運転を防止できるわけではない。軽い気持ちで飲酒運転させないためのシステムの導入、これこそが望まれるところです。

ぜひ、このシステムを至急導入するようメーカーや政府に要望するとともに、このシステムが導入されるまで新車を買うことは控えることをブログなどで表明してはいかがでしょうか?


もう一つ、中国人に対する発砲事件を取り上げましたが(※3)、冒頭の記事は、警察側の発表のみを鵜呑みにしていると大変なことになることも理解できるという一口で二度おいしい記事でした。


※1:被告人を憎ませることでガス抜きをさせてよいのか~本当の対策を怠らさせるな! http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7d0eb30d577d1d1ca6b6f2c64aa2e6b6

※2:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/03/news112.html

※3:「夫の死 真実知りたい」~警官発砲中国人死亡事件提訴続報 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/30909d8f5c0a6c483bb1a3f9d53d641f






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大阪・世界陸上前日に不当逮捕され、9月5日、釈放されたNさんのメッセージ

2007-09-08 07:15:56 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 
【扇町公園の小屋は令状なし・立ち会いなしの捜索でした。大阪府警のやり方のなんとデタラメなことといったら、自分自身に降りかかったことながら、あきれてしまいます。ここまでやるか、と言うか、世の中はここまで来てしまったのか、という印象です】…大阪・世界陸上前日に不当逮捕され、9月5日、釈放されたNさんのメッセージを転載します。

■■転載開始■■
みなさま

 こんにちは。長居公園仲間の会/釜ヶ崎パトロールの会のNです。
 (このメールは関係の方に転送していただいてけっこうです。)

 8月24日の突然の逮捕から13日間、世界陸上の終わった直後の9月5日(水)の夕方に、無事釈放されました。「釈放事由」は「拘束不要」とのことです
が、紙切れ一枚でのあまりにもあっけない釈放でした。

 この間、ほんとにたくさんの方々から激励のメッセージや大阪府警への抗議を寄せていただきました。全て、弁護士接見を通じて私に届けていただきました。
長居公園の仲間は毎晩府警本部前に激励に駆けつけてくれました。ひとつひとつの言葉が、思いが、こんなにも暖かいものかと、体に染み渡るようにしみじみと感じられました。ありがとうございました。

 私が逮捕された容疑は、「ディーゼル車の排ガス規制を免れるために、使用の本拠をいつわって車検の継続検査を2回にわたって行った容疑」=ひらたく言えば不正車検です。逮捕と同時に、扇町公園の私の小屋と私のアルバイト先である人民新聞社オフィスに加え、釜パトメンバーの自宅が家宅捜索にあい、メンバーの携帯電話などが押収されました。扇町公園の小屋は令状なし・立ち会いなしの捜索でした。大阪府警のやり方のなんとデタラメなことといったら、自分自身に降りかかったことながら、あきれてしまいます。ここまでやるか、と言うか、世の中はここまで来てしまったのか、という印象です。
 府警本部の留置場内では、さまざまな被疑者たちの闘いの存在にも気づかされました。身に覚えのない容疑を着せられ、数ヶ月にわたって刑事と渡り合っているひと。警察の拷問のようなすさまじい取り調べを受け続けているひと。独房で精神安定剤を飲み続けているひと…。彼らの闘いとの出会いも、今後の取り組みの糧としていきたいです。
 また、弾圧対策の未熟さや救援活動の問題点などにも気づかされました。さらに学習を進めて、反省点を生かしていきたいと思っています。

 留置場内での経験や、逮捕・取り調べの手口についてなど、必要な場面で可能な限りお伝えし、運動総体の弾圧対策として共有していきたいと思っています。

**********

 今回の逮捕・勾留については既に多くの方がご指摘されておりますように、天皇出席と強制排除のもとでの世界陸上開催にあわせ、抗議行動を封殺する目的で強行された暴挙であることは明らかです。
 取り調べの中でわかったことですが、大阪府警警備部公安三課は、長居公園テント村の強制排除の手続きに入った昨年11月21日の時点で、近畿陸運支局に当該車両の車検申請書の照会を行っています。また、車両の捜索のためとして、車検証に記載された車庫の所在地や私の「実家」を訪れたのは、この8月になってからです。さらに、今年4月30日に長居公園で私たちが開催した「長居公園一日テント村~明るいビンボーメーデー」の際にも、「車を使っているかどうか」をチェックしに来ています。これらのタイムラグも、明らかに天皇来阪のタイミングを計った逮捕であることを物語っています。
 また、8月25~27日の天皇来阪中は、私が居住し、釜ヶ崎パトロールの会の活動拠点である扇町公園を公安刑事が常駐監視していました。今年の5月7日、ADB(アジア開発銀行)の総会が京都で開催され、皇太子が昼食会参加のために関西にやって来た際にも、私や他の釜パトメンバーは常時公安刑事の監視につきまとわれました。
 私は今回ほど天皇制の悪質さを身をもって感じたことはありません。民主主義と相容れず、自由と敵対するものであるかをつくづく実感しました。
 怒りを新たに、今後も「天皇制解体!」の声を上げ続けていきたいと思います。

 今回の弾圧は、強制排除や住民票取り上げ、日雇い労働者の一時金の廃止、高齢労働者の失業対策事業である特別就労事業の縮小と続く、大阪市による下層労働者の棄民化攻撃に連なるものです。これらの攻撃に一貫して反撃を担ってきた運動総体への弾圧だととらえています。8月25日の集会・デモをはじめ、弾圧への抗議行動もそういったものとして取り組まれました。
 そして私たちは、野宿・日雇いの立場から、失業者・フリーターや生活保護受給者、外国人労働者など、社会的排除を被る貧しき「持たざる者」たちの連帯を呼びかけています。長居公園の強制排除との闘いなどにおいては、たくさんの仲間といっしょにそれを結実させてきました。
 やつらは、下層労働者と「持たざる者」の腹の底からの怒りが燃え広がることを恐れています。そしてその怒りが、天皇制解体の声と結びつくことを本能的に恐れています。
 やつらの恐れるものこそが私たちの希望!
 私は、野宿労働者・日雇い労働者の団結を軸に、貧困者・「持たざる者」の連帯を呼びかける運動を今後も力強く進めていく思いを新たにしています。

 全てのひとの尊厳ある生のために、ともに闘いましょう!

■■転載終了■■

ちなみに「釜パト活動日誌」は、http://kamapat.seesaa.net/









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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舛添の企業年金暴言、許すまじ…逆ギレ大臣はとっとと退場しろ!

2007-09-07 21:22:13 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 
 
 毎日新聞(※1)によると、【舛添要一厚生労働相は7日の記者会見で、企業年金連合会が管理する年金に1544億円の未払いがあった問題に対する厚労省の監督責任について「責任がないとは言えない」としながらも、「企業年金は勝手に企業がやるもの。そこまでお上にやれって言うのか。お前のところでやっているのだから自分で面倒見ろということだ」と述べ、企業年金の未支給は「民の自己責任」との考えをまくし立てた。
 企業年金への「官の責任」に関して「そこまでお上におんぶにだっこで小さな政府なんて言うなってことだ。(監督を強めるなら)役人を雇うことになり、みなさんの税が増える」】という。

 これは完全な開き直りだ。そもそも、この問題は、【転職などで厚生年金基金を短期間で脱退したり、基金が解散したりした会社員の年金資産を引き取って運用、給付を行う「企業年金連合会」(加藤丈夫理事長)は5日、連合会が管理している60歳以上の受給資格者の年金記録400万人分のうち、3割強にあたる124万人分が本人から受給の請求が行われずに未払いになっていることを発表した。06年度末時点での未払いの年金は総額1544億円に達する】(朝日新聞※2)というもの。

 このような問題が発生したのは、本人の請求で支払うという請求主義(申請主義)がとられているからだが、年金制度に政府への報告義務を定め、早期に問題を把握していれば、ここまで事態が悪化することはなかった。

 法的に報告義務を課すくらいは簡単な話で、桝添に【「そこまでお上におんぶにだっこで小さな政府なんて言うなってことだ。(監督を強めるなら)役人を雇うことになり、みなさんの税が増える」】などと逆ギレされる覚えはない!

 しかも、【連合会は、厚生労働省が指導・監督する民間団体。現役世代を含め2400万人分の記録を管理し、資産総額は13兆2000億円。会社員が勤務先の厚生年金基金から退職・脱退などをした際、元の基金の代わりに記録の管理や年金の支払いを行っている】ところで、【歴代理事長は、現在の加藤氏を除けば、歴代厚生省や厚労省の幹部OBが務めて】いるという。

 そういう実態を知っておいて、逆ギレで批判をかわそうという姑息な態度を許すな!卑怯だぞ、桝添!責任逃れだぞ、舛添!

グラフ:http://www.pfa.or.jp/top/toukei/graph_tyuuto01.html

※1:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070907-00000068-mai-pol

※2:http://www.asahi.com/life/update/0905/TKY200709050360.html












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毎日新聞が佐藤正久ひげ隊長を駆け付け警護?!

2007-09-07 07:50:14 | 有事法制関連
 


 杉浦ひとみさんをはじめ何人かの方からTBをいただいていた毎日新聞9月5日付夕刊「特集ワイド」は、電子版(※1)では、ひげ隊長の写真がカラーで、なんだか、選挙パンフレットみたいで、ますます感が大きくなる。

 佐藤正久ひげ隊長は、シビリアンコントロールを無視する手法、わざわざ「巻き込まれる」ことで駆け付け警護を実現するつもりだった旨発言した(※2)が、その発言が実は自衛隊と全体としての方針だったことは自衛隊内部の資料「武器使用権限の要点」で明らかとなった(※3)

 この毎日の記事は、その後で取材されたものだ。それにもかかわらず、この記事は、内部資料について一切触れないまま、ひげ隊長を擁護する方向で書かれている。「本音はもっと自由に」なんて見出しを掲げておいて、実は言質をとっておき、厳しく批判するのか、と思っていたが、期待はずれだった。

 このインタビュー記事について、資料を発掘した軍事問題研究会の桜井さんは、

【インタビューでの発言からは「駆け付け警護」が同氏の発案であるかのような印象を読者に与えるのであるが、既にご承知おきの通り、「駆け付け警護」はイラク派遣前から防衛庁・自衛隊内部では既に容認済みの事項であった】
【これに触れないインタビューは全くもって間の抜けた印象を与えるものである】

と批判したうえ、

【また「現状では、オランダ軍どころか、自衛隊の仲間や邦人が拉致されたとしても、我々は武器を使えないんです」との発言もあるが、これはウソだ。
 自衛隊の仲間について「武器使用権限の要点」は、「武器を使うことについての積極的な意思がなければ、武器を持って捜索することは構わない(奪還ではない)」とすると共に、「捜索中又は犯人を説得中に不測の事態に遭遇した場合には、武器を使用できる」としている】

と指摘し、

【同記事は、周到な用意なしのインタビューは、相手の言い分を聞くだけで、全く切り込めないため、相手の宣伝になるに過ぎないことを示す好例と言える。佐藤 氏にとっては、今回の毎日インタビューは 思いもよらない相手からの援軍ならぬ「駆け付け警護」と言ったところか】

と皮肉たっぷり。

本当、どうした毎日、おまえもか?


※1:http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/wide/news/20070905dde012040002000c.html

※2:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c

※3:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf


【関連記事】
国民を騙すつもりだった~佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c)
自民党は、自衛隊の暴走に歯止めをかけるつもりはない!~新憲法草案と佐藤正久発言と (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/480d661556e4bcaa958d44e4426f2c9d)
ブロガーは連帯する!~マスメディアは連帯できないのか?:佐藤正久発言への対応 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f1716eed9c119b74ec350e3429896524)
柳条湖事件を反省しつつも佐藤正久「巻き込まれてでも戦争に参加する」発言を批判しない朝日は歴史評論家? (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/be25c133c253edcdbe5c2778fd5bb6ae)
NHKに佐藤正久議員の暴言を報道するよう要望しよう~次期経営計画について意見募集中 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/023fdf2610b534c7d717fd3da88a1ffa)
ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員に市民有志が公開質問状提出へ!:NPJより (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b6b645b6bde4ae3c306b2d8dbfa8d3bf)
佐藤正久ヒゲ隊長の巻き込まれ発言に公開質問状送付会見報告(杉浦弁護士ブログより) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c5e27ff547df05be9a75ea8e873256a5)
文民統制を無視!~ヒゲ隊長巻き込まれ企図に栗栖更迭事件より危険なものと警告(東京) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ca03838bdb3dc2513a8782f8c8b02f8a)
シビリアンコントロール無視のヒゲ隊長発言を容認した小池防衛相の責任が問われている(赤旗) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/3f01fc3b11317713c7733625f05e8bae)
小泉臆したか~ヒゲ隊長「巻き込まれ」攻撃発言公開質問状を受領拒否!(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/8cd358b80a9bde5b4a13a72fd802868e)
【転載熱望】佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開! (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf)
TBS、東京新聞が佐藤正久「巻き込まれ」発言が自衛隊としての組織的方針であるとの文書、報道(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/25e6188efe1cbe2295a38f8c902b107d)
佐藤正久「巻き込まれ」発言で、北海道新聞が市民の抗議を記事に~陸自隊員を抱える地域の不安に応えるhttp://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/af9f5ca7ed880c045eae2c3daf4a7dd0
道新が社説で佐藤正久「巻き込まれ」企図を批判!~続くのはどこだ…http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9629a654d96a0f1d792ec4db58328b59
TBSサンデーモーニングが、佐藤正久駆け付け警護発言を取り上げ、断罪!http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b86510bf6c91d952e715f54c40de1a8f
続いたのは、中日新聞、コラムで佐藤正久駆け付け警護企図を批判http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f718616aa5405531584b069d0ab01da0
佐藤正久「駆け付け警護」問題で前首相回答できず~そりゃ、15年前からの方針じゃぁねぇ… http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/2a571dcbdba5d3da5b07abccad84f6f7











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共謀罪がまたまた成立へ向けて動き出しそう~油断大敵!

2007-09-07 00:17:55 | 共謀罪
 

 
 先頃、民主党の「次の内閣」が発表された。共謀罪阻止に向けて走り続けた平岡秀夫議員の去就に注目していたが、「任期」を満了したためか、ネクスト法務大臣から降りていた。う~ん、やばいかも…。ネクスト金融担当副大臣(経済財政担当)というのはそれなりに重職だとは思うが、アンチ共謀罪派としては不安が募る。ネクスト法務大臣は細川律夫議員だ。

ウェブサイト(※1)によると、
【いよいよ裁判員制度は再来年にスタートしますし、新しい司法試験も2度行われるなど、司法制度改革も進んでいます。また、人権擁護法案、選択的夫婦別姓の民法改正案や、私の提案した死因究明法案、あるいは尊厳死や国籍問題など、法務に関わる懸案も山積しています。弁護士の経験も生かしながら、分かりやすい議論をしていきたいと考えています】
とのこと。

共謀罪については、まだ認識が十分ではないようだ…。

実は、鳩山は結構やる気らしい。

「法と常識の狭間で考えよう」(※2)には次のように解説されている。

【法務委員会の案件に目を移すと、現在、衆議院法務委員会には、共謀罪の新設を含む「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」(以下「共謀罪法案」という)だけが継続審議となって残っており、閉会中審査の状態となっている。

 2007年2月27日、自民党の「条約刑法検討に関する小委員会」は、この法案の修正案要綱をまとめ、共謀罪の名称を「テロ等謀議罪」に変更するとともに、政府案では、対象犯罪を長期4年以上の全て罪を対象犯罪としていたのを、テロ、薬物、銃器、密入国・人身取引、組織犯罪の5分野に限定し、政府案の 600超からその4分の1以下に絞り込む内容となっていると言われている。

 少し前までは、この臨時国会で、衆議院法務委員会において共謀罪法案の実質審議に入るのか、与党から修正案が提出されるかについては非常に不透明であった。

 ところが、内閣改造で法務大臣となった鳩山法務大臣は、「共謀罪は、国際組織犯罪防止条約に入るための国内法整備として必要だ。テロなどの組織犯罪を未然防止する世界的な取り組みの中で、日本が条約に入らないと国際的な批判を受けかねない。共謀罪をつくらなくても条約に入れるじゃないか、という意見もあるが、それにはくみしない。」、「来年は日本でサミットがあるから、臨時国会か、来年の通常国会の前半ぐらいまでに成立させてほしい。」、「自民党と野党でよく話し合ってもらいたい。」と述べて(9月3日付東京新聞朝刊)、共謀罪法案の成立に強い意欲を示している。

 参議院で与野党逆転の国会情勢において、野党が共謀罪法案に反対し続けた場合には、衆議院で再度、賛成多数で議決する方法しか残されていない。野党は通常国会から共謀罪反対で共闘しており、与党との話し合いで共謀罪を成立させる見込みはほとんどないから、共謀罪法案を成立させるには、衆議院での再議決の手法でごり押しする方法しか与党には残されていない。

 しかしながら、私たちは、新たな国会情勢について、決して楽観したり、油断することなく、鳩山法務大臣が自ら焦点化させた共謀罪法案の動向について注視していく必要がある。
 そして、むしろ、参議院で与野党が逆転しているという絶好の機会に、共謀罪法案を今度こそ廃案に追い込めるように運動を強めていくことが必要だろう。

 テロ特措法だけでなく、共謀罪法案の行方についても、9月10日から始まる臨時国会では大きな注目点となるだろう。私としても、共謀罪法案が成立することのないように注視し続けたい。】

そういえば、法務省による情報操作も明らかになった…。
【法務省が「共謀罪」のwikipedia情報を編集して情報操作】

「原文では「政府は~」となっていたものを「賛同論者は~」と書き改め、政府と反対派ではなく、民間の賛成派と反対派が対峙しているかのように印象付けようとしていることも窺われる。」


そこで、ここは久しぶりに集会でもいかがでしょうか。

■   ■   ■
「共謀罪」に反対する人はみんな集まろう
http://www.kyoubouzai-hantai.org/news/housin.htm
 2007年9月24日(月・休) 13時~17時
 文京区民センター3階(A・B・C・D)

会場費:500円 (賛同個人・団体は無料)
全室出入り自由。受付はA会議室。

A会議室
 ・イベント「共謀罪が廃案になる日-200X年衆院法務委員会」
 ・状況報告 足立昌勝さん(関東学院大教授) /国会報告 各国会議員 /ビデオ上映
 ・リレートーク  吉川ひろしさん(千葉県会議員:PAC3配備問題) /旗手明さん(自由人権協会:入管法問題) /高麗俊介さん(キリスト者:染色家) /山本夜羽音さん(漫画家) /白鳥良香さん(静岡県連絡会、元静岡県議) 他

B会議室
 ・DVD上映(プロジェクター)
    表現者の会ビデオ、関東学院大学寸劇、9・11、イラク、横浜事件など

C会議室
 ・反弾圧、救援団体の広場
    書籍展示、販売、映像、絵画展、ビデオ上映もあり

D会議室
 ・ダベル・喫茶
    コーヒー、ケーキ。 無料酒あり?
    草木染めコーナー
    バザー(未定)
■   ■   ■

※1:http://www.minshu.org/hosokawa/index.html

※2:http://beatniks.cocolog-nifty.com/cruising/2007/09/post_1849.html

※3:http://espio.air-nifty.com/espio/2007/08/wikipedia_34c1.html






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辺野古からのSOS~格上げで勢いづく防衛省に待ったの声を!

2007-09-06 15:31:01 | 有事法制関連
■SOS転送■今朝、辺野古では、日の出前の5時半、パッシブソナーの設置作業が行 われ、私たちは止めることができませんでした。

辺野古では、ジュゴンの行動時間に全く配慮のない酷い「環境調査」が 行われています。前回ボーリング調査を強行しようとした時さえ、防衛 施設局は、日没後から日の出前までとその前後1時間は、ジュゴンへの 配慮が必要と認識し作業を行わない取り決めをしていました。今やその ような配慮は、全く行われていません。このままいくと、ジュゴン殺戮 さえ行いかねない「沖縄防衛局」の実態が一層明らかになってきまし た。全国から抗議の声を挙げてください。

at 08:21


未明の作業強行の後、昨日と同じような状態が続いているので、阻止行動は一旦浜に引き上げ、陸上待機をしています。琉球新報の記事で環境アセスメントの方法書の扱いとその後の手続きについて詳しく載っています。国による沖縄県を無視したやり方が見えます。地元と丁寧に話し合うという言葉とこの扱いがどこでどうリンクするのか全く疑問です。以下の記事は携帯では機種によって観られないかも知れませんのでパソコンからご覧ください。

(琉球新報・9/6)12月上旬にも知事意見期限 普天間アセス方法書(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-26915-storytopic-3.html)

at 12:38


辺野古浜集会より-----------
●辺野古からの緊急情報 http://henoko.jp/info/(随時更新)
●緊急情報(携帯版)http://henoko.jp/infom/
●基地建設阻止 http://henoko.jp/fromhenoko/(毎日更新)
●基地建設阻止(携帯版)http://henoko.jp/m/
●高江の現状 http://takae.ti-da.net/

◆カンパ振込先
振込先 郵便振替口座 01700-7-66142
加入者名  ヘリ基地反対協議会

以上、“転送歓迎”です。

■転送終了■

なぜ、彼らは、止めようとするのか?学生はぜひ、一度、足を運んでほしい。






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被告人を憎ませることでガス抜きをさせてよいのか~本当の対策を怠らさせるな!

2007-09-06 06:50:48 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 福岡で発生した飲酒運転による兄弟3人死亡事件の公判で、遺族の写真がプロジェクターで法廷に映し出され、検察官が兄弟の母の供述調書を読み上げて涙した。その調書の中で検察官は、母に「絶対に(最高刑の懲役)25年の刑が下されることを確信しています。一年でも短ければ犯人を私が殺します」と言わしめた…光市事件にも通じる「遺族の被告人への感情至上主義」は、結局、本来、取るべき対策を免れるためのものでしかないことが、はっきりしたと思う。

 飲酒運転、危険ですよね、私も一度、完全にふらふらしてきた車にはねとばされそうになった覚えがあります。いや、もう、歩道に乗り上げてこんばかりの勢いで、本当に怖かった。ですから、飲酒運転に対する怒りは、もっともだと思う。飲酒して運転すれば、まさに走る凶器です。

 しかし、では、飲酒運転が繰り返されるのはなぜか、それは、簡単、飲酒運転ができるような車が売られているからだ。今の技術を持ってすれば、①呼気のアルコール濃度、②運転の際のハンドル操作の異常さ(ふらふら運転)を検知して、強制的にスピードを緩めて停止する装置を設けるくらいのことは簡単だと思う。

 このような装置を付けることは、飲酒運転での事故を起こした際の刑を厳しくするよりもよほど効果があるし、そのような装置を付けることは、本来、何らの不利益もないはずだ。

 それにもかかわらず、いまだに、走る凶器と化すことを許している…。

 私は、本来、3人の父母が叫ぶべきは、なぜ、飲酒運転のできる車を販売するのか!直ちに、そういう車を売れないような法律をつくってほしい!…ということだと思う(そういう訴えも同時に行っているのかもしれませんが…)。

 それにもかかわらず、事件を担当した検察官は、飲酒運転をした被告人にすべての罪を負わせて、社会の非難の対象とするかのうような調書を作成し、涙しながら朗読する。こんなことをしても、飲酒運転をする人全員が飲酒運転をやめるはずはないのに…。

 てなことを書くと、包丁だって凶器になるのだから、要はやっぱり使う側の問題ではないかなどと反論する人がいる。果たしてそうだろうか。

 包丁を使っていて、過失で自分の指を切ることはあっても、人の体を刺すことはないよね。ここが肝心です。

 車は、過失で簡単に人を殺すことができるのです。普通の市民が日常的に使用するもので、そういう商品、過失で人を殺してしまう商品、はほかにあるだろうか?

 車を運転する人は、だれも、そう飲酒運転する人も、人を傷つけようと思って車の運転をするわけではない。大丈夫だ、そう思うから車の運転をするわけだ。

 そうそう、飲酒運転だけではない。疲労による居眠り運転、こっちの方が分かりやすいかもしれない。疲れていても、ちょっと無理をして乗ってしまうことはあるはずです。そのとき、自分が人を殺すことになるかもしれないから、運転を控えようと思うでしょうか?レジャーからの帰りを急いだり、納期に間に合わせるために、疲労運転をすることはないわけではない。

 この疲労運転を撲滅することも、簡単だ。疲労運転も、ハンドル操作が異常になるのだから、それを検知したら、速度を落として、停止するような装置を付けることはできる。

 そういう車を作らないのは、①コストの問題、②そういう車は売れなくなる(呼気を感じる装置のぶさいくさ…などなどの理由で)…からだろう。

 ようやく、【政府は飲酒運転防止策として、飲酒運転の常習者に対し、アルコールを検知するとエンジンがかからなくなる装置「アルコール・インターロック」の自動車搭載を義務づける方向で検討に入った。
 準備作業として、内閣府が来年度予算の概算要求に、インターロックの飲酒運転防止に対する有効性の実証実験のための費用を盛りこむ】(読売)という流れが出てきたが、これだって、飲酒運転の常習者を対象としたものにすぎない。なぜ、あらゆる車にこの装置を付けようとしないか、私には理解できない。

 世界一の車生産台数を誇る某メーカーをはじめとする車メーカーは、飲酒運転による犠牲者の上に、いや、年間死亡者一万人という犠牲者らの上に、現在の繁栄がある…敵は、●●にあり!

 光市の事件だって同じことだ。家庭内暴力で母が自殺した一家、この異常な事態を放置するのではなく、何らかの形でフォローし、残された家族ができるだけ健やかに生活をすることができるようにすること、本来は、ここへ焦点があてられるべきであるにもかかわらず、犯人憎しでガス抜きされている…。

 何が根本的な対策かに目をふさぐ、被告人=大悪人の風潮は、決して、市民にとって歓迎すべきことではない。

 まったくテーマは変わりますが、メディアの問題もおなじこと…人頼りの改善ではなく、システムを変えないと…
       ↓
 「図解!これがとことん不自由な日本のメディアの全容だ~先進国とは思えない国辱的な非民主的システム」 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/59df2623d2dbe2c0c3569bd9862508df








★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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「夫の死 真実知りたい」~警官発砲中国人死亡事件提訴続報

2007-09-05 07:44:09 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 
 
 すでにお伝えしたように(※1)、職質をされて逃げただけで、結果的に射殺された中国人男性の妻らが、警官を任用している栃木県を相手にして、慰謝料など約5000万円の損害賠償を請求するとともに、特別公務員暴行陵虐致死罪で宇都宮地検に告訴した。最高裁判例にあるように(※2)、逮捕行為を一時中断し、同僚警察官の到着を待つことは十分可能であり、その方法によって十分対処できる場合にまで拳銃を発砲することは違法であり、その結果、死亡に至らしめたことに対しては当然責任をとらなければならない。

 本件では、少なくとも、発砲した場面では、1対1の状況であり、周辺は遮蔽物はなく警官がその場を逃れようとすればいつでも逃れることができた。中国人は重大な犯罪を犯して逃走しているわけではなく、発砲してまでも逮捕する必要性はまったくないのであり、違法な発砲であることは明白だ。

 それにもかかわらず、県警は正当防衛だと安易に判断し、発砲警官及び監督責任者は何らの責任もとらされなかった。そこで、遺族らがとった手段が、損害賠償請求のほか、特別公務員暴行陵虐罪による刑事告訴だ。

 この特別公務員暴行陵虐罪には、付審判請求手続が適用される。付審判とは、告訴しても検察が警察を庇って起訴しないことも考えられるため、不起訴の場合、弁護士に検察官の役割をさせて起訴するよう求める手続のことだ。

 つまり、通常、起訴することは検察官にのみ認められる行為だが、身内をかばうことを防ぐために、裁判所に起訴するかどうかを判断させる手続きだといえる。したがって、準起訴手続きともいわれる。

 ところで、特ダネとして第一報を伝えた下野新聞は、冒頭の記事のように提訴について大きく取り上げているが、全国紙の扱いがあまりに小さい。

 もし、死亡したのが、英国人女性だったら、各紙の扱いどうだったのだろうか?

 各紙の扱いの裏に、偏見があったとしたら、とても残念なことだ。

 妻は、「夫が死んだ理由を知りたい。日本の裁判の公正さを信じている」と話している。その期待に宇都宮地裁が応えるよう、ぜひ、この事件への関心を広げてください。

※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0b8e2d221acfabcd0777f12e9645bd68

※2:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6d6b7fa46b17cd20eb7310552faab8de




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佐藤正久「駆け付け警護」問題で前首相回答できず~そりゃ、15年前からの方針じゃぁねぇ…

2007-09-04 22:41:51 | 有事法制関連
 
 
 
 東京新聞が9月3日付特集号で、佐藤正久ひげ隊長の「駆け付け警護」企図に関連して、解説面で根深い問題であることを指摘している。なんと、カンボジアの選挙監視員が襲撃された場合、駆け付け警護を実施しようとしていたというのだ。う~ん、実は、後で触れるように、駆け付け警護問題に関する公開質問状に派遣部隊を送り出した小泉首相は回答していないが、10年以上前から、いざとなったら、憲法違反覚悟で海外へ自衛隊を送り出していたとすれば、回答のしようもないはずだ…。

 記事を書いたのは、編集委員の半田滋記者。1992年のカンボジア国連平和維持活動に陸上自衛隊が参加したときのことについて、次のように触れている。

【カンボジアへは橋や道路の補修のため施設大隊六百人が派遣された。選挙前の九三年五月、旧政府軍による邦人警察官殺害事件が発生、日本の国会では選挙監視員となった日本人ボランティア四十一人の安全確保が議論になった。
 政治の要請に応えようと陸上幕僚監部は、選挙監視員が襲撃された場合、駆けつけた隊員が撃ち合いの場に飛び込み、集撃された当事者となることで正当防衛を理由に武器使用する手法を考案し、実施を口頭で命じた(九五年十一月二十日東京新聞朝刊)。
 イラク復興業務支援隊長だった佐藤氏の発言は、「(陸自部隊と同じサマワ駐留のオランダ軍が攻撃された場合)情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」意思があったとしており、カンボジアの事例と酷似している】

 そう、まさにひげ隊長発言は、個人的な見解ではなく、政府の規定方針だったわけだ。この駆け付け警護が違法であることははっきりしている。

 【イラク特措法で自衛隊に認められているのは「自己の管理下に入った者」を守るための武器使用までで「駆けつけ警護」をすれば同法違反となり、交戦相手が野盗・山賊のたぐいでなく「国または国に準じる組織」だった場合、憲法九条が禁止する武力行使に該当する】

 他方で、前述のとおり、公開質問状に小泉氏は回答していない。

【元陸上自衛隊1佐でイラク派遣部隊指揮官だった佐藤正久参院議員が「オランダ軍が攻撃を受ければ、巻き込まれに行ったと思う」と民放ニュースで発言したことを受け質問状を送った弁護士らが3日、東京の参院議員会館で会見し、期限の8月末までに回答がなかったことを明らかにした。
 中山武敏弁護士は「国会議員としての発言に質問しており、回答する責任がある。拒否は遺憾だ」と述べた。
 佐藤氏は、イラク復興支援の現場で「オランダ軍が攻撃を受ければ、情報収集名目で駆け付け、あえて巻き込まれ(警護に)行ったと思う」と8月に発言。中山弁護士らは「自衛隊法に違反し、自衛隊派遣の国会決定を超えた行動」などと批判し、質問状で発言の真意などをただしていた】(日刊スポーツ※1

あ、この記事は佐藤氏しか触れていないが、杉浦ひとみさんがブログで、

【今回の佐藤正久氏の発言についての質問状を当の佐藤氏、小泉元総理大臣、辞職勧告の要望書を安倍晋三総理大臣に送っていた件ですが、8月31日を回答期限としていましたので、その回答状況を昨日、マスコミに対して公表しました。

小泉氏については、既に質問状郵送自体を受け取り拒否され、返送されてきています。安倍氏は回答なし。また佐藤氏に対して何らかの表だった勧告や要請はされていないようです。よって、要求拒否、と理解できます。】

と解説しています。

質問状などについては、上記ブログの記事※2にも掲載してあるが、小泉氏に対するものは、

【1)貴殿は、直接または間接に佐藤正久氏に対して「巻き込まれる」行動を行うよう命じていたのでしょうか。あるいは、少なくとも、佐藤正久氏が「巻き込まれる」行動を行うことを認識していたのでしょうか。
 2)貴殿は、佐藤正久氏が予定していた「巻き込まれる」行動を肯定しますか。
 3)佐藤正久氏の予定していた「巻き込まれる」行動は、違憲違法なもので、シビリアンコントロールにも反するものだと思われますが、貴殿は違憲違法なもの、シビリアンコントロールに反するものだと考えますか。考えないという場合、その根拠をお示し下さい。】などというもの。

10年以上も前からの方針だとは答えにくいよね…。

そこで、回答を要求するため、緊急院内集会&公開質問状への賛同追加募集をすることになりました。

緊急院内集会は、9月19日(水)正午~午後1時、参議院議員会館第1会議室で。野党各党の議員の出席と発言のほか、前田哲夫さんらの発言も予定しています。ひげ隊長発言とその裏にある政府の意図に怒りを覚えている方はぜひ、ご参加ください。

賛同メールは、http://www.news-pj.net/mail-3/index.htmlへお願いします。

以上、ぜひ、多くの方に呼びかけてください。

※1:http://megalodon.jp/?url=http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070903-250982.html&date=20070904223200 

※2:http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/98f9a78e31d5cc27987e3ccda3c354fd


【関連記事】
国民を騙すつもりだった~佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c)
自民党は、自衛隊の暴走に歯止めをかけるつもりはない!~新憲法草案と佐藤正久発言と (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/480d661556e4bcaa958d44e4426f2c9d)
ブロガーは連帯する!~マスメディアは連帯できないのか?:佐藤正久発言への対応 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f1716eed9c119b74ec350e3429896524)
柳条湖事件を反省しつつも佐藤正久「巻き込まれてでも戦争に参加する」発言を批判しない朝日は歴史評論家? (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/be25c133c253edcdbe5c2778fd5bb6ae)
NHKに佐藤正久議員の暴言を報道するよう要望しよう~次期経営計画について意見募集中 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/023fdf2610b534c7d717fd3da88a1ffa)
ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員に市民有志が公開質問状提出へ!:NPJより (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b6b645b6bde4ae3c306b2d8dbfa8d3bf)
佐藤正久ヒゲ隊長の巻き込まれ発言に公開質問状送付会見報告(杉浦弁護士ブログより) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c5e27ff547df05be9a75ea8e873256a5)
文民統制を無視!~ヒゲ隊長巻き込まれ企図に栗栖更迭事件より危険なものと警告(東京) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ca03838bdb3dc2513a8782f8c8b02f8a)
シビリアンコントロール無視のヒゲ隊長発言を容認した小池防衛相の責任が問われている(赤旗) (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/3f01fc3b11317713c7733625f05e8bae)
小泉臆したか~ヒゲ隊長「巻き込まれ」攻撃発言公開質問状を受領拒否!(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/8cd358b80a9bde5b4a13a72fd802868e)
【転載熱望】佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開! (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf)
TBS、東京新聞が佐藤正久「巻き込まれ」発言が自衛隊としての組織的方針であるとの文書、報道(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/25e6188efe1cbe2295a38f8c902b107d)
佐藤正久「巻き込まれ」発言で、北海道新聞が市民の抗議を記事に~陸自隊員を抱える地域の不安に応えるhttp://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/af9f5ca7ed880c045eae2c3daf4a7dd0
道新が社説で佐藤正久「巻き込まれ」企図を批判!~続くのはどこだ…http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9629a654d96a0f1d792ec4db58328b59
TBSサンデーモーニングが、佐藤正久駆け付け警護発言を取り上げ、断罪!http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b86510bf6c91d952e715f54c40de1a8f
続いたのは、中日新聞、コラムで佐藤正久駆け付け警護企図を批判












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光事件Q&A~弁護団への疑問に答える~光事件弁護団

2007-09-03 21:58:27 | 適正手続(裁判員・可視化など)



光事件弁護団が作成した「Q&A(弁護団への疑問に答える)」をご紹介します。

■■引用開始■■

 光事件については,マスコミを通じ,またインターネット上で,弁護団に対する様々な非難が加えられています。その中には,正確な事実を踏まえないか,誤解に基づくものがあります。
 そこで,皆さんに正確な理解をしていただくため,弁護団に対して寄せられた疑問に答えたいと思います。

1 経過について

Q 光事件の経過について教えて下さい。
A 平成11年4月14日に,山口県光市で発生した事件です。
  検察官の起訴事実によれば,被告人は(18歳)は,被害者を強姦しようと計画し,被害者宅に排水検査を装って入り,暴行を加えたものの,被害者が大声を出して激しく抵抗したため,殺害して姦淫しようと決産し,被害者の首を両手で強く絞めつけて窒息死させたうえ,姦淫した,その際,激しく泣き続ける被害児(生後11ヶ月)に激昂して殺害を決意し,被害児を床に叩きつけるなどした上り首に紐を巻き,その両端を強く引っ張って絞めつけて窒息死させた,とされています。

Q 裁判ほどのように進んできましたか。
A 被告人は平成11年4月18日に逮捕され,平成11年6月 4日,山口家裁での少年審判で逆送決定を受けました。この事件の裁判は,平成11年6月11日に起訴され,第1審(山口地裁平成12年3月22日),第2審(広島高裁平成14年3月14日)は,この起訴事実を前提に,いずれも無期懲役を言い渡しました。しかしこれに対して検察官から上告がなされ,最高裁判所は,平成18年6月20日,原判決を破棄し,広島高裁に差し戻しました。
 現在,広島高裁でこの事件の審理が行われています。平成19年5月24日に第1回公判がはじまり,6月26日から28日,7月24日から26日に公判が連続開廷され,9月18日から20日までさらに開かれる予定です。


2 差戻審の弁護団の主張についての疑問

Q 差戻審の第1回の公判での弁護団の意見が反響をよんでいますが,弁護団の差戻審での主張はどのようなものですか。
A これは典型的な少年事件であり,著しく精神的に未発達な被告人がもたらした偶発的な事件です。
 検察官が主張するような,強姦目的で被害者宅に上がり込んで襲ったものではありません。
被害者ののど仏付近を両親指で力一杯押さえつけて首を絞めつけるといったこともなく,被害児を頭上から逆さまにして床にたたきつけたこともありません。法医鑑定の結果からは,このような事実は認められません。

Q 何が起きたのですか。
A 被告人は,入社したばかりなのに,この日も会社を休んでしまいました。そして,仕事をしているふりをしようと戸別訪問をすることにしました。被告人は,会社のネーム入りの作業着を着て,さらに会社名まで名乗って各室を訪問していました。
 被害者から,部屋に招き入れられ,言葉をかけられたことから,亡くした母親に甘える思いで被害者に背後からそっと抱きついたところ,被害者から,まったく予想外の激しい抵抗を受けてパニック状態に陥り,被害者を制止しようとして誤って被害者を死に至らしめました。被告人は,被害者が大声をあげたので声を封じるため口に片手を当てたとしていますが,その手がずれて首を圧迫したとすると,それは遺体に実際に残された指による蒼白帯と合致します。
 また,被害児に対しては,泣きやませようとして懸命にあやすものの泣きやませることができずに困惑し,パニック状態から,遂に首に紐を緩く巻いて喋々結びにし,その結果,被害児を死に至らしめました。したがって,被害者や被害児に対する殺意は存在しません。

Q どうしてこのような事件が起きたのですか。
A そのためには,被告人について理解する必要があります。被告人の父親は,母親を虐待し,それを止めようとする被告人も暴行を受けていました。母子は父親の虐待をおそれ,それから逃れながら共依存関係にありました。そして母親が自殺をしたため,被告人は母親の死を十分に受け止めきれないまま取り残され,精神的外傷を負ったまま,その精神的発達は母親の自殺の時点に停留しています。

Q これまでの1審・2審で主張していなかった事実を差戻審で主張することは許されるのですか。
A 法律上許されています。

Q 検察官の起訴事実や旧裁判所の認定は,どんな証拠に基づいているのですか。
A 検察官の起訴事実や旧裁判所の認定を支えている主な証拠は,被告人の自白調書です。しかし,この被告人の自由は,取調官による作為や強要に基づくものばかりであり,同時に少年特有の取調官への迎合といった顕著な事情が垣間見れらるものであります。したがって,被告人の自白調書は,真実を語っておらず,信用性がありません。

Q 弁護団の主張は,どんな証拠に基づいているのですか。
A 弁護団の主張は,主なものだけ挙げると,
 ① 被害者の死体の痕跡についての法医鑑定です。原審が認定したような態様で両手で絞殺されたのではなく,現在被告人が述べるような態様で右逆手で首を押さえつけられた状態で死に至ったという内容です。
 ② 被害児の死体の痕跡についての法医鑑定です。被告人が被害児を後頭部から床に叩きつけたという行為は無く,紐で首を力一杯絞めたという事実も無かったという内容です。
 ③ 被告人について実施した犯罪心理鑑定と精神鑑定です。これらは,私たち弁護人が就任する前,すでに実施されていた少年鑑別所の鑑別結果や家裁調査官の調査報告書とも合致するものです。犯罪心理鑑定によれば,本件は被告人の生育過程による未成熟な人格が引き起こした母胎回帰ストーリーとして理解するのが自然であり,原審が認定した性暴力ストーリーでは理解できません。また,精神鑑定によれば,被告人の本件当時の精神状態は,母親が自殺した12歳のときのまま発達していないということです。
 ④ 差戻し前の被告人の公判供述です。被告人は差戻し前には公訴事実を争っていないとされていますが,実際にはこれら公判供述においては,強姦相手の物色や殺意を否認するような供述もあります。

Q 被告人の新供述は弁護団のストーリーを言わされているという見方がありますが。
A そうではありません。
  被告人が記憶に基づいて供述しています。公判段階の供述や家裁の社会記録の中にも,今回の供述の片鱗が見受けられます。

Q 被告人は,強姦目的で,被害者のアパートをうろうろしたのですか。
A そうではありません。
  被告人は“入社したばかりなのに,この日も会社を休んでしまいました。そして人恋しさと寂しさをまぎらわすために,仕事をしているふりをしようと戸別訪問をすることにしたのです。
  被告人は,会社のネーム入りの作業着を着て,さらに会社名まで名乗って各室を訪問していました。検察官は,相手を物色していたと主張していますが,父親が被害者の夫と同じ会社に勤めていた関係で,現場は,被告人も住む社宅の別棟の一室であり,友人との待ち合わせまでのわずかな時間の出来事ですから,そのような場所で計画的に強姦をしようとしたはずがありません。

Q 被害者宅に至るまでの戸別訪問では被告人に対しどのような対応がなされたのでしょうが。
A それまでの戸別訪問では,ぎこちない被告人の行動に対してまともに取り合った人はいませんでした。被害者が初めて取り合ってくれたのです。

Q 被害者はどのような対応をされたのですか。
A 被害児を抱いた被害者は,被告人が作業をしに来たと誤解し,被告人を優しく中に入れてくれました。この予想外の対応に,被告人は引っ込みがつかなくなってしまいました。

Q 被告人は,強姦目的で,被害者宅に上がり込んだのですか。
A 今述べましたように,そうではありません。

Q 被害者は被告人に殺意をもって殺されたのですか。
A そうではありません。
  被告人は殺意をもっていませんでした。
  被告人は,優しく応対してくれた被害者に,失った実母の面影を感じ,甘えさせてほしい,優しくしてほしいという気持から,後ろからそっと抱きつきました。ところが,被害者から予想外に激しい抵抗を受け,被告人は,なんとかしなければと必死に押さえつけているうちに,意図せずに右手で被害者の首を押さえてしまい,被害者を窒息死させてしまったものです。

Q 被害者は,被告人に強姦されたのですか。
A そうではありません。
  たしかに被害者を死姦したことに争いはありません。
  しかし,被害者の死は,被告人にとって,母親の死の状況を思い起こさせるものでした。母親の死のときには何もできなかった被告人は,母親を何とか復活させたいと考えました。そのために被告人が考えついた儀式が性交だったのです。
  精神的に未発達な被告人は,「性交することで再生する」と思いこんでいました。当初の鑑別結果でも,同様の記述が見られます。

Q 弁護団は,見ず知らずの女性を殺害強姦したことを「死者を復活させる儀式」と主張していますか。
A すでに述べましたとおり,被告人には殺意も強姦の意図もありませんでした。
 被害者に対する死姦は,被告人にとっては,母親の復活への儀式であったのです。

Q 「母胎回帰」「母子一体」ということを言われていますが,どんなことですか。
A 当時の被告人の人格は著しく幼い状態でした。被告人は,幼い頃から父親の激しい暴力にさらされてきました。被告人は,その恐怖の中で,精神的に抑圧されて育ち,母親と依存状態(一体感)を強めました。ところが父親の暴力は母親に対しても激しく加えられ,母親は,被告人が中学校1年生のときに首を吊って自殺しました。被告人は,母親という唯一の庇護者を失い,父親の支配に直接さらされることになり,精神的に発達する機会を失いました。
  母胎回帰とか母子一体というのは,被告人が在りし日の母子依存,お母さんに甘えたい,永遠に一緒にいたい,お母さんから愛され受け入れられたいという心情をずっと維持したいという状況を意味しております。

Q 被害児は頭から思い切り床に叩き付けられているのですか。
A そのようなことはありません。
 捜査機関がそのような自白調書を創作したにすぎません。法医鑑定によれば,被害児の頭部には頭蓋骨骨折等の痕跡は無く,後頭部から床に叩きつけられたという事実は否定されます。

Q 弁護団は,被害児を床にたたきつけたのは「ままごと遊び」と主張していますか。
A 弁護団が「ままごと遊び」と述べたのは,被告人の戸別訪問行為です。本件行為に先立ち,被告人は,当時勤めていた会社のネーム入り作業服を着て,さらに会社名まで名乗って各室を訪問していました。
  被害者を死に至らせた行為,被害児を死に至らせた行為を「ままごと遊び」と主張したことは一度もありません。

Q 被害者を仰向けにして頚部を両手で絞めつけたのですか。
A そのようなことはしていません。
 被害者の死体の痕跡に基づく法医鑑定によれば,そのような事実は否定されています。

Q 被害児は紐で何をされたのですか。
A 被害児の首に紐が2重に巻き付き,ちょうちょう結びされていたことは事実です。しかし,被告人は捜査官に言われてはじめて,被害児の首に紐が巻き付けられたことを知りました。気が動転していた被告人は,被害児の首に紐を 2重巻きした行為を記憶していません。

Q 被害児を動けないようにして紐で絞めたのですか。
A 被告人は,そのような行為をした記憶はありません。被害児の死体についての法医鑑定によれば,検察官が主張するように紐を力一杯絞めた事実は否定されます。

Q 被害児の首を紐で絞めあげたのは「謝罪のつもりのちょうちよう結び」と主張していますか。
A 被告人も弁護人も「謝罪のつもりのちょうちょう結び」とは主張していません。弁護人は,泣き悲しむ弟への兄ができるせめてもの償いの印であったのではないかと見ています。
  もっとも,被告人自身は,被害児の首を紐で絞めた事実については記憶しておらず,法医鑑定によれば,力一杯に絞めた事実はありません。


3 弁護団についての疑問
Q 21名の弁護士は,どうして弁護人になったのですか。
A きっかけは様々ですが,各自が自主的に判断して参加したものです。

Q どうして21名という大弁護団になったのですか。
A 21名となった経緯は上述のとおりです。しかし,それでも決して多くはないと考えています。
 上告審弁護人が事実解明の必要性を訴えたにもかかわらず,最高裁判所は,それを吟味しようともせず,検察官による上告を受け入れ破棄差戻しをしました。また,被害者遺族の厳罰を求める訴えや,それに同情する国民世論の凄まじさがこの最高裁の判断に少なからず影響を与えたことは否定できない事実でした。したがって,差戻審では,最高裁の意を受け,事実解明がなされることなく形だけの審理がなされるおそれが予想されました。
 そのような中で,これまで全くなされていなかった法医鑑定,犯罪心理鑑定,精神鑑定などにより,真実を解明することは大変な作業なのです。

Q マスコミでは,21名の弁護人対被害者遺族という図式で報道されていますが,これについてどのように思いますか。
A 私たちが求めているのは,事実に基づく公正な裁判です。被害者との対立構造を煽る報道は残念です。

Q 21名の弁護人には,全国の弁護士,例えば札幌や仙台などの弁護士がいるようですが,21名の弁護人はすべて実働しているのですか。
A はい,そのとおりです。

Q どのように弁護団の費用を調達しているのですか。
A 弁護人が各自で負担しているほか,不足分は,弁護団以外の弁護士から,カンパを受けてまかなっている現状です

Q 21名の弁護士は,ボランティアですか。
A 無報酬で働くことをボランティアと言うのであれば,本件については全員ボランティアです。

Q どうしてボランティアまでして,被告人を弁護をするのですか。
A 本件事件につき十分な弁護がなされる必要性を認識し,弁護士の職責から,報酬の有無にかかわらず本件の弁護に従事すべきという考えからです。
 なお,弁護士活動には幅広い分野があり,弁護士会の委員会活動はもちろんのこと,それ以外にも,弁護士が無報酬で活動する機会は限りなく多く,刑事弁護においても例外ではありませんので,本件にのみ特殊な事情ではありません。

Q 死刑廃止の運動のためにしているのですか
A 本件刑事弁護は,死刑廃止の運動のためにしているのではありません。弁護団は,本件の弁護活動において死刑廃止の主張をしたこともありません。

Q 21名の弁護人は死刑廃止論者ですか。
A そうではありません。廃止論者も存置論者もいます。また,死刑制度の問題点について国民的議論が尽くされるまでは死刑の執行を停止すべきであるという考えの弁護士もいれば,死刑の適用範囲について謙抑的であるべきという考えの弁護士もいます。

Q どうして差戻し前の弁護人は,最高裁までの7年間も,差戻審の弁護団のような主張をしなかったのですか。
A 私たちは,回答すべき立場にはありません。私たちが言えることは,これまでの裁判において審理が不十分であったということだけです。


4 被告人の態度への疑問

Q 被告人の態度が悪いといわれていますが,被告人は,差戻審前に被害者や遺族を侮辱したことがありませんでしたか。
A 通常の少年事件の場合,その少年の精神的な未成熟性を考慮して,専門的な知見に基づき処遇する中で,少年も事件に向き合い,被害者遺族や被害者に対する順罪の意識が真に根付いて,更生へと至るものなのです。
  しかし,被告人の場合は,犯行当時の人格特性や精神的に未発達な状況のまま放置されており,また,更生に向けての処遇などは一切なされていません。自己の行為に直面し,自分がどういう生い立ちをし,何を課題として抱えているのか,あるいは解決していないのかを,丁寧に寄り添いながら処遇されなければならないところ,そのようなことが全くなされてはいませんでした。
  したがって,被告人自身が,反省をしていても,その表現の仕方が分からないことに加えて,被害者遺族がどういう思いをしているのか相手の立場に立って考え,被害者遺族を傷つけないで自らの気持ちを表現するにはどうしたらよいのか,などの配慮を欠いていた状態であったことは否めません。

Q 被告人は本当に反省しているのですか。
A 被告人には,事実と向き合うことによって,反省の情が芽生えています。
  ただ,被告人の人格レベルや精神的に未発達な状況から,被害者遺族や世間に受け入れられるまでには至っていません。
 自己の行った行為を振り返り,事実に向き合って初めて反省が可能になると思われますが,被告人は,上告審の最終段階になり,初めて被告人に記録が差し入れられ,自分の行動を振り返り,事件に直面しようとしはじめたばかりなのです。それまでは,悲惨な結果から大人が考え出したストーリー,つまり検察官の起訴事実が一人歩きしており,被告人には事件を振り返り,自ら向き合うという機会が奪われていました。
 そういう意味で,現在の差戻審では,被告人は事件に向き合って,事実を語らなければなりません。その上で,被告人は,逃れることのできない事実に自ら直面して,徐々にではありますが,内省が深まっていくものと思われます。

Q 被告人が,差戻審の法廷で被害者の遺族を睨んだといわれていますが,そんなことがあったのですか。
A そのような事実はありません。

Q 被告人は,死刑判決の可能性が出てきて,表面的には反省しているということを装っているだけではないでしょうか。
A そのようなことはありません。被告人はようやく事実に向き合い,反省する素地ができたのです。


5 被害者遺族について

Q 被害者遺族の方々の苦しみについては,どのように考えているのですか。
A 本件は,きわめて不幸で悲惨な事件です。被害者ご遺族の苦しみを,私たちが分かったかのようにして語ることは許されないと思います。
私たちができることは,弁護人の立場から,事実を一つ一つ解明し真相がすべて明らかにされるよう努力することです。私たちは,弁護人の役割を果たすことでしか,被害者ご遺族に向き合うことは許されないと思っています。
 また,精神科医のA氏は次のように言っています。
 「被害者の遺族の苦しみは大きい。殺害事件に遭遇したとき,被害者遺族は,当初はそれを認めず,次には加害者を非難して,非難しなければ被害者に顔向けができないと感じることもある。そして,自らに責任がない場合でも自らを責めてしまうこともある。しかし,裁判は終止符にはならない。被害者遺族もこれからを生きていかなければならない。そのためには,自らを責めるのではなく,生きていっていいのだということを社会全体が受け止めることが大事だ。」


6 死刑判決は当然ではないかとの疑問

Q 被告人はお母さんと幼い児童を殺してしまったのですから死刑判決は当然ではないでしょうか。
A 過去の判例によれば,本件のような事案が死刑相当となることはありませんでした。また,被告人が故意に被害者と被害児を殺害したかどうかが争点となっていますので,死刑を科す前提の事実が確定していません。
 本件事件当時の被告人の成熟度,人格的問題等を十分に理解した場合,死刑判決が当然とは言えないと考えています。


7 懲戒請求への疑問

Q 本件では21名の弁護士に対して多くの懲戒請求がされていると聞きますが,弁護士が懲戒となるのはどのような場合ですか。
A 弁護士が犯罪を犯したり,弁護士の品位を失わせる非行を行ったような場合です。

Q 懲戒請求することで刑事責任を問われることはありますか。
A 懲戒処分を受けさせる目的で虚偽の懲戒請求をすると,虚偽申告罪の対象となりえます。

Q 懲戒請求することで民事上の責任を問われることはありますか。
A 通常の注意と調査をすれば懲戒請求に理由がないことが容易に分かるのに,あえてこれを行った場合には,損害賠償責任を負うことがありえます。

Q 弁護団に対する今般の懲戒請求についてどう評価していますか。
A 私たちの弁護活動は,必要かつ適切なものです。この懲戒請求で懲戒処分がなされるということは,およそ刑事弁護をしてはならないということであると確信しています。
 テレビなどを通じて,タレント弁護士による「自分は10件くらい懲戒請求されているが,これをされると大変。みんなで懲戒請求してやりましょうよ。」との不用意な扇動発言や,検察官出身の弁護士らの偏った論評を鵜呑みにして,署名活動のような感覚で懲戒請求をなされた方がおられるとしたら,非常に残念なことです。
                                   以上

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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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