「(少年は)俺に殴られたことを告げ口した。恨みがある」 2020-04-06 00:00:00 | 日記 2020年4月6日、川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年少年(当時13)の刺殺体が見つかった事件で、少年の知人の少年らが事件発生の約1週間前、殺人容疑で逮捕された3人のうちリーダー格の無職の少年(当時18)の自宅に押しかけ、トラブルになったことが捜査関係者への話で分かった。知人らは少年がリーダー格の少年から暴行を受けたことの抗議に向かったといい、神奈川県警川崎署捜査本部はこのトラブルへの逆恨みが事件の一因だった可能性があるとみて調べているのだ。捜査関係者などによると、抗議に出向いたのは少年の友人の兄で、少年とは同じ中学出身の少年など数人。2015年1月に少年が18歳の少年から激しい暴行を受け、顔にあざができていることを知り、少年宅を訪れて激しく抗議したというのだ。この際、18歳の少年は不在で、対応した母親と姉が川崎臨港署に通報。署員が知人の少年らから事情を聴いた。同署によると、少年が現場にいなかったため詳しい事情が分からず、少年を巡る暴力について把握できなかったというのだ。ここで警察がリーダー格の無職の少年(当時18)の身柄確保をすれば、殺人事件が起きなかったであろう。18歳の少年の友人らによると、同少年は「(少年は)俺に殴られたことを告げ口した。恨みがある」と話していたという。捜査本部もこうした情報を把握しているとみられるのだ。また、捜査本部は2015年2月28日に18歳の少年宅を家宅捜索し、事件当日に殺害現場付近の防犯カメラに映っていたタイプとよく似た自転車を押収したことが捜査関係者への取材で分かった。自転車を押して歩く少年グループの姿が記録されており、捜査本部は少年が現場に行った裏付けになるとして調べている。捜査関係者によると、少年が殺害されたとされる2015年2月20日午前2時前後の防犯カメラ映像に、少年を含む4人が通り過ぎ、少年以外の3人が戻ってくる様子が映っていた。このうち1人が押している自転車が似ているという。少年は調べに対し「現場には行っていない」と供述しているが、裏付け捜査などで判明する可能性が強く、容疑者は半落ちするであろう・・・(井森隆)