着物ブログのはずが、便利道具紹介ブログになってますー。
トップ写真は「なんじゃこりゃ?」…ですが、これは「ラップしたコップ」です。
このラップはアメリカ製で、名前は「グラッド プレス&シール」。こんな箱、横文字ばっかし…。
「扱いづらい」と書きましたのは、日本のいわゆる「ラップ」を使い慣れた身には、
実にめんどくさいことの多いもの…なのです。
先に特徴を書きますと、これは「くっつくラップ」ということです。
その密着度はたいしたもので、トップの写真はカップにウーロン茶を入れてラップし、逆さまにしたところ。
横にしてみるとこんな感じになります。
コップのまわりにぴたっとくっつけると、逆さまにしてもまったくこぼれませんし、剥がれてくることもありません。
ラップはだいたい無色透明ですが、これは片側にエンボスのような細かい模様があるので半透明くらいです。
これが「くっつく」元。見づらいのでタオルにのせて撮りました。
どう扱いづらいか…といいますと、まずくっつくので、きをつけないと持っている間にクシャクシャになります。
もうひとつ、私はこれを使ってみて、改めて日本の製品の細やかさと言いますか、
実用品としてのでき具合のよさを感じました。
まずはこの横、このラップは出しすぎたとき「巻き戻し」ができる…とあります。
真ん中の白い部分指でまわすわけですねぇ。
確かに、使い始めの少しの間はいいのですが、この白い部分があっという間に外れる…。
この白いパーツは、ボール紙の芯にはまっているので、
外れてしまうと、ラップを引き出せなくなり、巻き戻すどころじゃありません。
なので2個目を使い始めたとき、とにかく日本のラップのように、さっとだしてピーッと引っ張ってピッと切る…
なんてことをやめまして、あくまで丁寧に…なので2個目はまだ壊れていませんが、作業に時間がかかります。
そしてカッター部分、これがまぁ…何のためについてるかと思うほど「切れない」のです。
茶色のモソモソしたものは、フタの紙のケバです。こういうところもね、おおざっぱです。
このカッターはプラですが、今の日本のラップなんてとっくに「紙製」になっていて、最後までよく切れます。
使い終わったらぴーっと剥がして紙ゴミにポイ…ですよね。
それなのにこのカッターは…おかざりとしか思えません。なんで改善されないのかなぁ。
で、元々くっつくものですから、使うときはまな板などの上に広げてのばし、
必要な分だけ、キッチンばさみでカットするほうがベターです。
接着面は内側だけですし、つくと言ってもセロテープなどのようにペッタリつくわけではありません。
なので切れないカッターで伸びすぎてイラつくよりは、この方が仕事が早いです。
外国の方々は、日本の「モノ」についての繊細さを素晴らしい…と褒めてくださいます。
私たちは、毎日当たり前に使っていますが、これは「ここはこうしたほうが」「こういうのがあったら」
そういう声を大事にしてどんどん改善していくからですね。
もちろんしまいにやりすぎて゜改悪…になってるなんてものもありますが…。
とりあえずラップに関しては、あぁ日本の製品でこれがあったらいいのになと思いました。
日本のラップにも密着するのはありますが、あれは「伸びるタイプ」です。
あれはあれで引っ張りすぎると切れるし、密閉はできません。
さて、悪いところばかり書いていますが、それはもっぱら「容器と使い勝手」のこと。
実際の「モノ」は、というと、これがけっこういいものです。
本来ラップは食品…と決めがちですが、「くっつく」ということを考えると、使用目的はいろいろあります。
とりあえず食品の場合ですが、我が家は小家族なので、肉でも魚でも何かと小分けして冷凍します。
以前からそうしているのですが、例えば豚ロース薄切りなら、3枚と5枚に分けてラップ…です。
使う目的に合わせて組み合わせたりですね。
この小分けにしてラップするとき、できるだけ薄い板状にしてするのですが、
このラップは「くっつく」ことで中の空気をかなり抜くことができます。
冷凍焼けになりにくい…と思います。また例えば何かのタレとかソースとかが残った時、
これをプリンカップみたいなものに入れて液体を入れ、上をギュッと摘まんで捻じると、
そのまま冷凍できます。
どのくらいくっつくか、やってみます。ただし食品ではなく曲線のあるメガネケースで。
まずこうやって置いて、
横向きになってごめんなさい。手前からかぶせます。
この時できるだけ左右に空気を押し出しながら…。この時点でケースにもついてます。
膨らんでいるところから空気を押し出すように横にこすってつけるわけです。
反対側をかぶせて更に密着させたら、例えばこうやってキャンディみたいに捻じると
これでもう広がってきません。摘まんだだけでくっつきます。
「捻じり」では保存にはジャマですから、実際にはこんな感じで折り返して抑えるとくっつくわけです。
そしてこの「くっつく」のは、一度広げてもかわりません。
あまり細かくシワを寄せると広げにくいですが、あとで広げる目安の場所を決めておくといいです。
一度開いてメガネケースを取り出し、今度は包装紙で包むような感じでやってみました。
接着する力はほとんど変わりません。
もちろん、食品の時は再利用はモノによりますが…。
以前読んだ説明では、この「接着成分」は、食品に使ってもいい成分、たとえばチューインガムみたいな…
それが使われているので、舐めても大丈夫…ということです。
元々「真空パック」のフードシーラーを買おうかと思っていたのですが、これを使うようになって、
ま、これでもいいかなと…今はそう思っています。
食品に使う場合、完全な真空になるわけではないということを踏まえて…
できれば魚なら一切れずつ…などのほうが効果は高いと思います。
逆に例えば、しいたけなどは一個ずつ離して並べて、もう1枚を上からかぶせ、
しいたけの間を接着させると、袋状にパックしたようになります。
そして「別のモノにも使う」ということ。
例えばタオルハンカチでやってみました。
あんまりはっきりしてませんが、空気をしっかり抜いて接着させると「カサ」が減るのです。
私は、防災用のかさばるもの、例えば下着とかタオルをペタンコにしてこれで包みました。
紙オムツも重ねてできるだけ抑えつけてこれで包むと、カサが減ります。
湿気やホコリからも守ってくれますね。
普通のラップに比べると割高ではありますが、使い道を考えて使い分けをすれば、
けっこう重宝なもの…と思っています。
グラッド プレス&シールで検索すると、いろいろ出てきますが、価格にもちょっと差があるようです。
珍しもん好きの私、とにかく「いっぺん使ってみたろ」と、なんでも実験してみています。
よろしかったらご参考に…。
なんでもこのラップの売上金が熊本地震へ寄付ということをしていたショップがあったので買ったのだとか。。。
記事を読ませて頂いたので慎重に使ってみようと思っています(笑)。
冷凍には確かに良さそうですね~
あら!そんなショップがあったのですか。
少しでもそんな形で協力できたらいいですね。
カッターが切れるのは最初のうちだけですよー。
ゆっくり使えば結構便利です。
玉ねぎの半分とか、リンゴ半分とかも、
ピタッとつけて空気抜くと、普通のラップより
持ちますよ。
きれいに広げると、何回も使えるというのは、
ほんとに便利です。
最初は割高ですが、いろんなことに使いまわせば
元はとれるかなーって、ケチケチ考えてます。