ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

昔懐かしい?牛乳パックイス

2009-03-01 21:36:23 | とんぼ手帖
実は、こればっかりは、ぱぱぱと作れませんで、合間に数日あいていたりします。
写真を撮り忘れたりゴチャゴチャしてますが、お許し下さい。

最初に…これを初めて作ったのは10年ちょっと前、
当時息子の通っていた学校では、文化祭に親の手作り品を作って売る、
というのが恒例で、そのための専門委員会もありました。
私もその委員になりましたので、お金をかけずに何かいいもの…と、
これどうだろうかと持ち込みました。予算少ないしー。
なんたって牛乳パックと段ボールは、みんなで集めればすぐですから。
おかげさまで、17個作りまして、完売しました。

そんなわけで、私は最初の試作品から頼まれものまで6個くらい
作ったのですが、家には一個も残っていない…こんなもんです。
それを作る気になったのは、たまたまそのころ集めまくったパックが
イス一個分でてきたことと、台所用の「踏み台」がほしい…だったから。
実は、最近になって、あのイスは低いために子供はいいけれど、
お年寄りやヒザ腰が悪い人には、よくない…ということを聞きました。
おつくりになっても、そういう方はイスとしてお使いにならないほうが
いいようです。

では、行ってみましょう。元々は底も生地を縫い付けるのが定番なんですが、
もしひどく汚したときなどにはずせるよう、今回下をゴムにしました。
実ははずして洗うときは、綿の始末がたいへんですけど、そのときはそのとき。
がんばりまっしょーって無責任な…。

材料は…

牛乳パック 24枚(きれいに洗って乾かして)

段ボール、大きさはあとで書きます。
<ダンボールはいろいろ種類があります。厚手で丈夫なもの。
それとボディ側と上下、全部同じタイプでそろえてください。
私は紙オムツの箱、ドラッグストアなどにあります。それを使いました。
中身保護するのに、硬くて丈夫なダンボールが使われていて、大きさもあります>

キルティング布、これも大きさはあとで書きます。

手芸綿、セロテープ、クラフトテープ

あとは縫うための道具ですね。ミシンのいいかたはそれでも。
ここからすみません「牛乳パック」を「パック」といいます。

まずパックなのですが、いろいろ作り方がありまして、
補強のために、パックの上下の部分も切り落とさず、
三角に切ってフタにしたり、中に折り込んだりする方法もあります。
確かに補強になると思いますが、あとあとこの上から
ダンボールで囲ってしまいますので、よほど荒っぽい使い方をしなければ、
だいじょうぶではないかと思っています。
ご心配でしたら、作り方のページはたくさんありますのでご覧下さい。
中に全部新聞紙を詰め込む、というかたもいます。

ではパックの作り方、一番手抜きシンプル方法です。
上下を切り取ったパックの、「重ね貼りしてある部分」
写真では一番右、ここを中に入れるようにして「三角」にしてテープで止めます。
これを24個作るわけです。ハイ、せっせ・せっせ…。



パックをこんな感じでテープで止めますが、最終的に外側になるところは、
二重になったところが来るようにします。


5個と7個をそれぞれ2組作ります。


5・7・7・5と並べてテープで固定します。


まわりをクラフトテープでしっかりとめます。少し押し気味にして、
ぶよぶよにならないように。これで六角柱になります。


ダンボールを用意しますが、
パックの「高さ」に当たる長さを幅として、長さは六角形の一辺が、
だいたい15センチ程度ですから、6個分で90cmですが、
そんなに大きなダンボール箱を調達するのはたいへんですから、
たとえば3辺ずつとか、それでつないでもだいじょうぶです。
とりあえず最初のところ、まずダンボールとそこに乗せた箱の「辺」に
しるしをつけておきます。


これはなぜかと言いますと、何しろ手作りですので正確な六角形ではありません。
ダンボールは布のように箱に巻きついてくれませんから、
各辺にあうようにしなければなりません。
そのとき外側に折りやすいように、カットをいれるので、
そのカットのためにきちんと寸法をあわさなきゃならないわけです。
そこで「ここから始まり」のしるしをつけて、
ころんころんとまわしながら、しるしをつけていくわけです。
このしるしも辺のおわりではなく、隣の辺との真ん中あたりになるように、
少し外側にずらす感じです。

印がついたら、カッターで少し切れ目をいれます。
パキンと折れるようにするわけですね。


しるしをつけておくときっちりあいますから、ぐるりと巻いて
クラフトテープでしっかり巻きとめます。



上下の六角形分のダンボールは、だいたい35cm角くらいの正方形分あれば
とれます。


箱をのせて、また一箇所合い印をつけてラインを引き、カットします。


上下とも切り出したら、かぶせてテープで止めて土台の完成です。



次は布ですが、まず高さは「パックの高さ分と上に折り返す分2~3cmと、
底に回る分、ここはゴムがはいりますから、ゴムいれ分を足して、
だいたい7㎝くらいでしょうか。つまりギリギリでも30㎝くらい。
幅は、イスの周りが出来上がり90㎝を越えます。ですから、
90cm幅の布ではなく、110㎝幅の布の方が、途中で継がなくてすみます。
それに座面分、これはダンボールより少し大きめで40㎝角取れる分です。

まとめてみますと、110㎝幅の布が70㎝あればいいわけですが、
初めては不安ですから、少し余分にほしいですね。


最初に布をぐるりと巻くと、110㎝ならこのくらいあまります。


それをカットした分、これで「持ち手」を作ります。


キルティングは意外とほつれやすいです。
カットしたらまず、「みみ」でない部分をジグザグ縫いで押さえておきます。


まず、表側にかぶせる胴体部分を「筒」に縫いますが、少しきつめに縫います。
ゆるゆるだと不安定になります。布は伸縮しますからきついくらいで。
底になるほうに、ゴムいれの部分を折り返して縫います。
通常こういうときは三つ折りなのですが、キルティングは厚地なので、
底がゴロゴロしないように、二つ折りにします。
ジグザグミシンはこのときのほつれ止めでもあります。


ゴムを入れて、土台にかぶせます。きっちりひっぱってください。


反対側つまり座面側は、角々できちんと折り返して待ち針で止めます。
えーと、これは縫い代がヤケに大きいのですが、実はハンパな布を使ったので、
カットしてしまうともったいない残り方になります。
いずれ下が傷んできたら、上はずしてずらすとか…と貧乏性で切りませんでした。
実際にはここの縫い代は2~3cmで十分です。

角から2cmくらいのところをカンタンに縫い止めておきます。


持ち手を紐に縫います。長さはテキトーです。25cmくらい。


どこかの辺に、持ち手を先に縫いとめておきます。


座面を縫い代を折り返して、ぴったりサイズにしてあわせて乗せます。
待ち針で止めてください。


持ち手のあるところから、細かく綴じ付けていきます。
持ち手のところは上から下まで針を通して綴じ付けます。
ぐるりとまわってきて、あと一辺と半分くらいのところでちょっとストップ。
右上の方は綴じ付け終ってます。みえますか



ここで手芸綿を入れます。まず各辺のへりに詰めてください。
真ん中は綿を平らに広げてそっと広げる感じで。

この綿なんですが、最初に書きました「イス」として長時間使うのは
やめたほうがいいのですが、私は以前母が玄関で靴をはくのに、
これを使いました。我が家の玄関は車イスを入れて息子を移動するため、
式台の高さがないんです。紐のある靴などを履くときなどは、
この高さがちょうどよかったのです。イスとして使うなら、
綿を少し多めに入れます。どっちにしても手芸綿はへたるので、
それを考慮してください。
綿を詰めたら、残りを綴じ付けます。
ちょっと手前で「おやすみ」したのは、厚みが出るとその分ズレが出て、
少し布の折込を調整しなきゃならないためです。
ちょっと合わせてこんな感じに収まりそうです。


残りを全部綴じ付けて…完成です。


せっかくですから、裏にもきれいな紙を貼りました。


これは踏み台として使います。チビな私は台所の上の戸棚の
ほんの少し上に、手が届かないのです。そのたび脚立、というのも面倒で、
これを台所に置いておけば、まぁ煮物の間にちとすわったり、
何か置いたり…つかえますので。
以前作って、あれはたぶんいとこのとこにもらわれたと思うんですが、
それは、何かすわってシゴトをするとき、お盆を乗せてお茶乗せて、
小さいお膳代わりにもつかってましたっけ。

作業時間としては、手順がわかれば一日に2個くらいできるのですが、
根をつめないように、今日はパックをまとめるだけ、
今日はダンボールはるだけ、と分けてやったほうが「飽きません」でへへ。
さぁ今日から、上の段のナベもとれるぞぉ~。



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6 コメント

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Unknown (陽花)
2009-03-01 22:21:33
牛乳パックの椅子は随分前に法事に
行ったところで見ました。
いくつか置いてあって膝の悪い人に
好評でした。
でも、出来上がったものを見ただけで
こんな風に作るとは知りませんでした。
手間がかかりそうだけど、これなら
丈夫な椅子ですねぇ。
返信する
バリエーション (うまこ)
2009-03-01 22:23:16
あ、牛乳パック椅子ですね♪~
持ち手があるのは良いアイデアですね。
私は半分の大きさで
正座用の椅子を色々作りました。
(名前をクリック・プリーズ)
母はさらに普通の牛乳パック椅子2個を重ねて
かなり楽に座れる高さの椅子も作って、
重宝しています。
その高さなら膝は楽ですが、
足腰の不安定な高齢者はちょっと危ないかも。
返信する
懐かしいです (キャット)
2009-03-02 15:56:21
とんぼさん ご無沙汰しています。
私は30年ほど前に牛乳パックではなく、ミルクの空き缶三個で子供用の椅子を作りました。

当時住んでいた町では、一才までの子供に粉ミルクを無料で配布していましたので、沢山あった空き缶がもったいなくて作りました。
作る方法は芯が牛乳パックではなく蓋付きの空き缶と言うだけの違いです。

いや~懐かしいですね~。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-03-02 19:56:40
陽花様
時間はかかるんですけれど、作り方は
カンタンです。
けっこう丈夫でして、実家のもシンセキのも、
いまだ健在で、しっかり働いてます。
ちょっとした踏み台に便利です。
子供さんだと十分使える高さです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-03-02 20:02:45
うまこ様
片手でもてないので、持ち手は便利ですよ。
正座用イス、以前にも拝見しました。
あれも便利ですよね。
私の友人で夫婦でお酒を飲む人が、
あのお酒の2リットルパックで作ったんです。
補強のために、中に一つ少し小さめに巻いて
入れたそうですが、180センチからある
息子さんが座ってもビクともしないって、
いってました。
大きいのも小さいのも、工夫次第で、
いいイスになりますね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-03-02 20:06:56
キャット様
缶だったら、更に丈夫ですねぇ。軽いし。

あの粉ミルクの缶は、中身が中身ですから、
しっかりしているし、防湿も優れているし、
いろいろ私も使いました。
今でも使ってますね、20年以上前のもの。
耐久性、すごいですね。
返信する

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