ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

たまにゃ自前の…

2007-10-08 10:00:26 | 着物・古布
絹と綿、交織の帯です。表は白地、裏は朱色の腹合わせです。
大きな蝶が織り出されています。実はこの帯、バーゲン会場でみつけまして、
最初に手にしたのが、これと同じタイプで裏が渋めの「赤紫」、
柄が同じ「蝶」なんですが、扇子が蝶の形になっているというものでした。
実は私はそっちのほうが好きだったのですが、母が横からすっと手を出して
「あっこりゃジミやで、アンタはこっちにしとき、買うたるさかい」…。
「はい」も「ヤダ」も言うまもなく、私にはこっちがあてがわれたわけです。
結局、母が60を過ぎてからでしょうか、赤紫のほうも私のものになりました。

こういう「気楽に締められる帯」は、とても重宝です。
で、この帯の写真の前側はこんなです。30かな、ちょっとだけ手前かな、の年。


         


まだやせてましたので、胸の辺りもシワは出るし、
巻き込んで着ると棒みたいで貧弱でした。今は自前補正がジャマなほど…。
この着物は、ヘソクリでやっと作った安い紬です。確か7万くらい。
からし色に、ごくほっそ~い、赤や青の縞が入ってます。
上の写真から、あしかけ10年後の同じ着物、こちらは少し縞が見えます。
ついでにカオも丸くなりつつある…ヤダヤダ。


    


こうしてみると、好みというのはあんまり変わらないようで、
やはり白系の帯、下のは「紅型」の椿柄です。
半襟は、上が黄色に染め疋田、下は黒地に赤い小さな唐辛子柄。

この着物は、まだ着ています。最初の八掛の色を忘れてしまったのですが、
あのころはあんまり細かく考えていませんでしたので、
確か呉服屋さんの言うとおり…で、年も若かったですから明るい目のからし?
下の10年後のときは、たしか渋い目の朱、褐色に近い色、
50を過ぎて、これから先はもう八掛の色は変えない、と決めて
黒にしたのですが、結局その後「単」にしてしまいました。
着易い物、よく着るものというのは、そうやって何度も水を通って
体になじむようになるのですよね。
元々安かったので、余計にジャカジャカきましたねぇ、びんぼー性なもんで。
すでに30年着ているわけですが、まだまだ着られる色柄です。
着物ってほんっと「お得」です。


本日のおまけ、これは3年前の写真です。
なりっぱなしでほってあるので、だんだん黒くなり、
葉も落ちてなんかわびしいなぁ。
でもホラ、パカッと割れたアケビってなんか「笑ってる」みたいに見えますね。
現在のアケビは、そろそろ大きいのが色変わりを始め、
ここから割れるよ、といううすーいラインが出始めています。
これから涼しくなりそうですから、こうなるまでもう少し…です。






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4 コメント

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おぉ~ (うまこ)
2007-10-08 17:59:56
美人のとんぼさん♪~

アケビも色づいてきましたか。
買ったアケビはまだ割れていませんでした。
そろそろ食べ頃、ということでしょうか。
是非、味噌炒めで、お試しを☆
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Unknown (麻の葉)
2007-10-08 19:57:01
とんぼ様

うわぁ~!!おきれいです~!

いつもイラストでのイメージとは全然違います。。。
それにお若い頃からお着物姿、板についていらっしゃいますね。
おきものも素敵ですね。そんな風に合わせる帯を変えたり、八掛を変えたり、何度も手を入れて着続けられるのが着物の素晴らしいところですね。私も今着ている物はずっと大切に永く着続けたいと思います。
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Unknown (陽花)
2007-10-08 20:25:14
素敵な色の紬ですね。
とんぼ様はお若い時はショートカットだったんですね。とっても良くお似合いで、こういう色って
帯や小物使いでず~っと着れますね。

こんなにあけびが生っているのを見る事は
ありませんね。見事に!と思います。
永らくあけびをくちにしていませんが、美味しそう・・・
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-10-09 10:45:58
うまこ様
あけびは割れてしまうと、割れたそのふちから、
どんどん黒ずんでいきます。
販売している「食用」のは、そのあたりを
見計らっての収穫なんでしょうけれど、
難しいでしょうねぇ。「熟すと割れる果実」って、
あんまりありませんものね。
このごろジサマに「アケビ料理」の話をしているので
作って持ってくるのではないか…と。
でも、味は基本的に違うと思いますのでねぇ。
おまけに私、実は「苦味」に弱いんです。
ジサマに「おまえは苦味もえぐみも
おんなじだと思ってるだろ」って言うんですよ。


麻の葉様
いえいえ、過去の栄光ってやつで
「化粧でごまかしっ」化けてますー。
着物の好みは、いつも母に「私でもごめんだ」と
言われるくらい、ジミ好みでしたが、
変わりに今になっても着られるものばかりです。
経済的ですよね、そういうところ。
大事に着ましょうねぇ。


陽花様
ずっと短かったんですよ。
こまめに、せめて思い立ったときに美容院に
パッといくことができたら、
短いほうが、洗うのもらくですしねぇ、
そうしたいところです。
白髪染めだって、一箱じゃたりないんだもーん。

アケビ、鈴なりってこういうのを言うんでしょうね。
毎年、前を通る近所の人たちも、
たのしんでくれてるみたいです。

戦中戦後、もののない時代には
真ん中の種を包んだふわふわ部分を
おやつ代わりに食べてたそうですが、
ジサマは「食べるものがなかったから、
ほんのり甘いだけで、おいしく感じた」って
言ってました。
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