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トップ写真は、この前の「ひなあられ」、折り紙の小鉢にいれました。
表記の番組は、BSで放送されているものです。
ご覧の方も多いと思いますが、日本人にとっては当たり前のことを、
外国の人はそういうふうにみているんだ…となかなか興味深いです。
「クール」は、つい保冷剤を思い出しますが、「冷たい」ではなく「かっこいい」の方です。
今日のテーマは「たたむ」でした。英語ではピッタリの言葉がないということで、そのまま「たたむ」で始まりました。
「たたむ」は「畳」からきているわけですが司会の鴻上尚史サンが「えっ畳ってあれをこう…えぇっ?」と
わざと驚いて見せたのですが…当然「畳」の始まりはただの敷物、薄縁(うすべり)。
今の寝ゴザのふちに布を縫いつけたものですね。
布団、と言うものがなかった時代は、つまり「綿」ですね、それがなかった時代は、
床にこれを敷いて、着ているものを掛けて寝たわけです。(つまり貧乏人は、床に寝てせいぜいむしろだけ…)
身分が高くなると、この薄縁を重ねたり、下に何か敷いたり…。
この「厚み」が今の畳の元なわけで、畳も大昔はたためたものだったんですね。
で、クールジャパンでは日本の「たたみの文化」をいろいろ紹介したわけですが、
最初に「服をたたむ」というのが、素晴しい…つまり引き出しにきっちりキレイにたたんで入れていると。
ウガンダの女性は「ウガンダでは服をたたむという習慣がない」…「シワ」を気にしたことはないそうです。
まぁ私も息子のところだけはきれいにたたんでいますが、あとはグサグサ…でもたたむことはしていますよね。
ぐちゃぐちゃのままってことはありません。
ウガンダでは、洗濯物を取り込んだ状態で、そのままカゴとかひきだしにバサッといれてオシマイ。ゴーカイだ…。
ここで「着物をキレイにたたんでいる」と、外国人男性が発言していました。
着物ってたたむと平らになりますし、縫い目が折り目ですから、そのまま着られます。
衿と背縫いの「Y」字の折り線は、あっていいものとして「しわ」とはみなされません。
平らになるってことは重ねてしまえるということですよね。
元々国土は狭いし、なんでも小ぶり?の日本人は住宅も小さく、収納にも知恵を使ったんですね。
それと「竹」と「紙」、この素材が豊富にあって、これはいろいろ加工がきいたわけで、
カゴやざるはもとより、壁にも戸にも使われました。この紙を更に「たたむ」方向に可能性を広げたのが「折り紙」。
いや、今更ですが、折り紙の技術ってすごいんですよね。
私は大好きなので、今でも常時折り紙は手元にありますが、一枚の平らな紙で三次元の世界までいく…。
これは世界に誇る文化だと思っています。トップの小鉢も「鶴」を折れればできる簡単なものです。
和紙を使おうと思ったら、お雛様らしい柄がなくて…味気ないコピー用紙で折りました。
番組ではJAXAが開発した「イカロス」、これは「小型ソーラー電力セイル実証機」で、宇宙ヨットとよばれるもの。
これを紹介していました。セイルですから「帆」、だから「ヨット」と呼ばれるわけですね
宇宙で活躍する探査機などは、みな「ソーラー電池」を使うわけですが、
見慣れているのは黒い小さい四角い板を並べたもの。セイルタイプは、薄い膜のようなものを、帆のようにひろげて、
それで太陽光エネルギーを集めるわけです。
この「帆」をたたんで、探査機のまわりに収納するのに使われたのが「折り紙」の技術でした。
探査機となる部分は背の低い円筒形、シーチキンの缶詰みたいなカッコ…(ほかに例えはないんスカ)。
これを回転させると遠心力で「帆」がでる…というわけなんですが、この「帆」の折りたたみ方に、
折り紙の手法が使われたわけです。この「広がり方のムービー」はこちらでどうぞ。
このほかにも「小田原ちょうちん」などの紹介と言いますか、毎回、それをリポートしに
外国の方が訪ねるのですが、絶賛していました。
狭い家の中で、何人もの家族が暮らすというのが珍しくなかった日本では、たたんでしまうと場所をとらない、
たたんで小さくすると持ち歩ける、そういう利便性をほんとにうまく追求しているんですよね。
ふとんもそうだし、ちゃぶ台や蚊帳、昔の裁縫箱も、くけ台がしまえたり、物差しが差し込まれていたりしましたね。
二つに折れるケータイを最初に作ったのも日本だそうです。
チマッとするのがじょうず…なんて言い方は失礼ですが、私もなんでもきちんとたたむのは好きです。
でも片付けはヘタです。こういう場合は、日本のせっかくの文化もやくにたちまへん…。
ともあれ…過去にご紹介した「Tシャツたたみプレート」なんてものは、
外国のおみやげに良いんじゃないかと思っちゃいました。
たたむ、という作業は、毎日何気なくやっているのですが、国が違うとこれをクールといってもらえるのだと、
なんだか嬉しかったです。ちなみに旅行の時などの「荷造り」は、得意です。
結婚して初めての海外出張の時、スーツケースにあれもこれもと、きっちりたたみこんで詰め込んでもたせました。
むこうへ無事についたと電話があったのですが、空港での荷物検査の時、
一度出したら二度と同じように入らなくて困ったと…わるかったねぇ…。
ただいま「座椅子」の上に取り込んだ洗濯物がてんこ盛りになってます。
すわって、一枚ずつキレイにたたむ作業は嫌いじゃありません。がんばってやってしまいましょう。
折れるかどうかで昭和か平成か
世代が分かれるらしいです。
伝えたい文化のひとつですね。
ぐらいかも・・・折り紙もしないと
忘れてしまいますね。
かさびくく畳むというのは日本人の
知恵と技術だったのですね。
私にとって懐かしい実家の記憶です。
最近折ってないのでうろ覚え…。
今、はっきり覚えてるのは、紙風船と鶴だけです(^^;)折らないと忘れてしまう。困りましたね。
こんな形もできるんですね。
私は折り紙は苦手。。。
どうもピシッといかなくて。。。。
知り合いのおばあちゃまが新聞のチラシで四角の箱タイプの入れ物を作って何百枚も届けてくれますーー本当に便利ーーお菓子を入れたり枝豆のから入れにしたりと大活躍です。
こんな可愛い形のものがあるとは知らなかったあ!
昔は家に帰ってからの遊びが限られましたから、
幼稚園や学校から帰って、母に教わったりしながら、
けっこう折りました。
手先の訓練にもなるとおもうのですけどねぇ。
そうなんですよ。久しぶりに「三方」を折ったら、
最初に「えーとえーと」で、思い出すのに時間がかかりました。
日本の「コンパクトになるもの」って、外国の人から見ても、
おもしろいとかすごいとか、そういう評価でした。
ほんとは便利に暮らしていたんですねぇ、私たち。
そうでしたねぇ。母も、もっと単純な真四角の箱でしたけど、
チラシで折ってはまとめてゴムかけて箱にはいってました。
みかんの皮、ピーナッツの皮、解きものをしたときの糸くず、
鉛筆をナイフで削るとき…便利でしたよね。
私はほんとに折り紙好きで、いつまでも子供みたいにと、
母に笑われていました。でも便利だし!
折り紙ものは耐久性がないので、ほんのいっとき、たった1回…
そういう使い方が多いのですが、ちょいちょいとできる手軽さが、
いいなぁと思うわけです。
チラシゴミ箱は、気がつくと折っています。何か作業をすると、
ほんとに「細かいゴミ」ってでるんですよね。
合間につまんでるおせんべやチョコの包み紙も
ポイポイと…(それが一番多かったりする…)。
大丈夫、ちょっとくらいズレたって形になりますから、
作ってみてくださいまし。