なにより花好きのバサマには、これが一番、なので、
あったりまえだのカーネーション(ふるっ!)。
当日はいかれないかなと思ったのと、渡すなら直接渡したいと思ったのとで、
ネットの花キューピッドでたのんで、金曜日に我が家に届けてもらいました。
赤のカーネーションは、色がきついので、サーモンピンクとオレンジ。
カーネーションとカスミソウって、よく合いますね。
ウン、いいんじゃない?
というわけで、そのままいそいそと実家へお届けぇ。
とてもよろこんでもらいましたが、バサマがええ色やなぁと、
指差す「サーモン」ピンクのほうを見て、
(この前のシャケ、うまかったなぁ)と思ったあたしって…。
ジサマが写真を撮ってくれるというので、花を真ん中に撮ってもらいました。
そのときジサマがバサマに「ほらアゴ」と言いますと、「あ、そやったな」と、
バサマはなにやら首と顔を動かして「こんなもんか?」と…。
どうやら年をとって顔の形もかわってきたバサマが、
一番写真写りのいい角度やらなにやらあるらしい…。
いわれて私もハッと思い出し、首の角度をちょいと修正…。
いやね、ゆるんだままだと「二重アゴ」に写るんですよっ!
最近ジサマは、ことあるごとにデジカメフル活用、
バサマが覚えていられないからです。
今回も写したその場でテレビ画面にアップ、すると、この冬からのが、
次々でてきました。3月に甥と姪が間をおかずに来てくれましたが、
バサマはもう覚えていません。
「いや、○夫も○子も来てくれてんなぁ、京都も行ってへんし、
ずっと会うてへん思てたけど二人とも元気やってんなぁ、
○夫はかわらへんけど、○子はちっとやせたいかいな?」と…。
たとえば私たちが以前のことを忘れていて、写真などを見て、
「あぁそうそう、このときこうだったよね」などと思い出すことはあります。
しかし今のバサマは、思い出すこともできないのです。
記憶の中にとどまっていないものを、写真を見て「きてたんだ」と、
「思い出す」のではなく「新しく知る」のです。
これはつらいことだろうと思います。
帰り間際にジサマが、もって帰れと庭の花を切りに行っている間に、
バサマは「このごろはもう、覚えてられへんねん、あかんなぁ」というので、
「80年もいろんなこと、いっしょけんめ覚えてきたんやんか、
これからはもう無理に覚えへんでも、一日一日楽しかったらええやん」と言うと
「せやなぁ、のんびりいくわ」と答えました。
普通の会話では相変わらず皮肉とイジワル爆裂ですが、
ふっと垣間見せる「本心」に、ちょっぴり心が痛みます。
で、ジサマが持たせてくれたのがこちら、
ジャスミンですが…ものすごっくニオイがきついっ!
きれいなんですけどねぇ、玄関はいるとむせ返るようです。
ちなみに花瓶は「ミッキーとプルート」で、
上の細い試験管みたいなところしか水が入りません。すぐ水がなくなるー。
(なんで別の花瓶敷きがよっかかってんのよ…)
話題をもうひとつ、金曜日はかろうじて天気がもってくれていたので、
「とんぼ着物」の衿やおくみなどの半幅部分を洗って伸子張りしました。
こちらは半幅用の伸子の張り木です。
伸子が長くて、張ったときの「しなり」がUの字になってますね。
長いんですわ。
実は伸子の針というのも、長さがありまして、
たとえば今私が持っているのはこの三種類です。
私は最初に親からもらったものを使い始めただけで、
こういうものにサイズがあるのかどうかは知らなかったのですが、
この半幅用の張り木を入手したら、それに「業務用」という焼印がありました。
普通、家で伸子張りするときは、着物をといたものを全部つなぎ合わせて、
元の一反の状態に戻します。だからこの半分サイズはいらないわけですが、
悉皆やさんなどでは、使うのでしょうね。
それで、このとき張り木だけで伸子がついていなかったと記憶しています。
伸子がなきゃ使えませんので、以前染物やさんをしていた方にお聞きして、
京都の専門業者を紹介していただき、半幅用の、と頼みましたら、
「何センチと言うてくれはったら、それを送ります」と…。
そのとき初めて「長さってリクエストできるんだ」と知りました。
それで購入したのが、一番短い上のもの。
ところがですねぇ、短きゃいいってもんじゃないんですね。
今回使っているのは真ん中のもの。
これは、別の伸子の張り木を落札したとき、いっしょについてきたもの。
長さが半端だなあと思っていたのですが、こちらは細くてよく「しなる」のです。
半幅と言うのは、片側が反物の耳になりませんで、裁ち目になります。
これが曲者で、今回のように薄いものとか時代布で布ヂカラがないものなどは、
あまり伸子のしなりが少なくて強いと、伸子を刺したところから
切れてしまうのです。だから、ある程度ひっぱってはくれるけれど、
しなりがよくてやわらかい伸子がいいわけです。
プロはどのように揃えて使っているのかはわかませんが、
いろんな布を伸子張りしてきて、布の状態や素材などによって、
本当はこまめにかえるものなんだろうと思っています。
ちなみに一番下の長いのが標準ですが、これにも細いのと太いのがあって、
よく縮むちりめんなどは、太いのでやると幅が出すぎて、
シボが少し平らになってしまう場合があります。
加工用などは、それくらいのほうが使いやすい場合もありますので、
臨機応変ですが、着物用はあまり反幅が広がりすぎても困る場合があります。
和裁をちゃんとやっていない上、バサマのように経験値がない私は、
どの程度がいいのか判断しかねる場合もあります。
細くて長いタイプが、もう少しいるなぁと、最近思っているのんびりとんぼです。
あったりまえだのカーネーション(ふるっ!)。
当日はいかれないかなと思ったのと、渡すなら直接渡したいと思ったのとで、
ネットの花キューピッドでたのんで、金曜日に我が家に届けてもらいました。
赤のカーネーションは、色がきついので、サーモンピンクとオレンジ。
カーネーションとカスミソウって、よく合いますね。
ウン、いいんじゃない?
というわけで、そのままいそいそと実家へお届けぇ。
とてもよろこんでもらいましたが、バサマがええ色やなぁと、
指差す「サーモン」ピンクのほうを見て、
(この前のシャケ、うまかったなぁ)と思ったあたしって…。
ジサマが写真を撮ってくれるというので、花を真ん中に撮ってもらいました。
そのときジサマがバサマに「ほらアゴ」と言いますと、「あ、そやったな」と、
バサマはなにやら首と顔を動かして「こんなもんか?」と…。
どうやら年をとって顔の形もかわってきたバサマが、
一番写真写りのいい角度やらなにやらあるらしい…。
いわれて私もハッと思い出し、首の角度をちょいと修正…。
いやね、ゆるんだままだと「二重アゴ」に写るんですよっ!
最近ジサマは、ことあるごとにデジカメフル活用、
バサマが覚えていられないからです。
今回も写したその場でテレビ画面にアップ、すると、この冬からのが、
次々でてきました。3月に甥と姪が間をおかずに来てくれましたが、
バサマはもう覚えていません。
「いや、○夫も○子も来てくれてんなぁ、京都も行ってへんし、
ずっと会うてへん思てたけど二人とも元気やってんなぁ、
○夫はかわらへんけど、○子はちっとやせたいかいな?」と…。
たとえば私たちが以前のことを忘れていて、写真などを見て、
「あぁそうそう、このときこうだったよね」などと思い出すことはあります。
しかし今のバサマは、思い出すこともできないのです。
記憶の中にとどまっていないものを、写真を見て「きてたんだ」と、
「思い出す」のではなく「新しく知る」のです。
これはつらいことだろうと思います。
帰り間際にジサマが、もって帰れと庭の花を切りに行っている間に、
バサマは「このごろはもう、覚えてられへんねん、あかんなぁ」というので、
「80年もいろんなこと、いっしょけんめ覚えてきたんやんか、
これからはもう無理に覚えへんでも、一日一日楽しかったらええやん」と言うと
「せやなぁ、のんびりいくわ」と答えました。
普通の会話では相変わらず皮肉とイジワル爆裂ですが、
ふっと垣間見せる「本心」に、ちょっぴり心が痛みます。
で、ジサマが持たせてくれたのがこちら、
ジャスミンですが…ものすごっくニオイがきついっ!
きれいなんですけどねぇ、玄関はいるとむせ返るようです。
ちなみに花瓶は「ミッキーとプルート」で、
上の細い試験管みたいなところしか水が入りません。すぐ水がなくなるー。
(なんで別の花瓶敷きがよっかかってんのよ…)
話題をもうひとつ、金曜日はかろうじて天気がもってくれていたので、
「とんぼ着物」の衿やおくみなどの半幅部分を洗って伸子張りしました。
こちらは半幅用の伸子の張り木です。
伸子が長くて、張ったときの「しなり」がUの字になってますね。
長いんですわ。
実は伸子の針というのも、長さがありまして、
たとえば今私が持っているのはこの三種類です。
私は最初に親からもらったものを使い始めただけで、
こういうものにサイズがあるのかどうかは知らなかったのですが、
この半幅用の張り木を入手したら、それに「業務用」という焼印がありました。
普通、家で伸子張りするときは、着物をといたものを全部つなぎ合わせて、
元の一反の状態に戻します。だからこの半分サイズはいらないわけですが、
悉皆やさんなどでは、使うのでしょうね。
それで、このとき張り木だけで伸子がついていなかったと記憶しています。
伸子がなきゃ使えませんので、以前染物やさんをしていた方にお聞きして、
京都の専門業者を紹介していただき、半幅用の、と頼みましたら、
「何センチと言うてくれはったら、それを送ります」と…。
そのとき初めて「長さってリクエストできるんだ」と知りました。
それで購入したのが、一番短い上のもの。
ところがですねぇ、短きゃいいってもんじゃないんですね。
今回使っているのは真ん中のもの。
これは、別の伸子の張り木を落札したとき、いっしょについてきたもの。
長さが半端だなあと思っていたのですが、こちらは細くてよく「しなる」のです。
半幅と言うのは、片側が反物の耳になりませんで、裁ち目になります。
これが曲者で、今回のように薄いものとか時代布で布ヂカラがないものなどは、
あまり伸子のしなりが少なくて強いと、伸子を刺したところから
切れてしまうのです。だから、ある程度ひっぱってはくれるけれど、
しなりがよくてやわらかい伸子がいいわけです。
プロはどのように揃えて使っているのかはわかませんが、
いろんな布を伸子張りしてきて、布の状態や素材などによって、
本当はこまめにかえるものなんだろうと思っています。
ちなみに一番下の長いのが標準ですが、これにも細いのと太いのがあって、
よく縮むちりめんなどは、太いのでやると幅が出すぎて、
シボが少し平らになってしまう場合があります。
加工用などは、それくらいのほうが使いやすい場合もありますので、
臨機応変ですが、着物用はあまり反幅が広がりすぎても困る場合があります。
和裁をちゃんとやっていない上、バサマのように経験値がない私は、
どの程度がいいのか判断しかねる場合もあります。
細くて長いタイプが、もう少しいるなぁと、最近思っているのんびりとんぼです。
やさしい色合いで、お母様喜ばれて良かった
ですね。ジャスミンも見事ですね。
これだけ花が沢山咲いていると家中良い香り
でしょうね。
つい、母の心を思いやる事を忘れてしまいそうになるのです。
うちも「普通の会話では相変わらず皮肉とイジワル爆裂」状態ですので…
とんぼ様のように在りたいと思います。
いつも、ありがとうございます。
私も選ぶとき楽しいです。
ジャスミンは、正直なところにおいすぎて、
ずっとそばにいると頭いたくなりそう。
玄関と部屋の境は締めっきりになりました!
MH様
いえいえ、憎まれ口もきいておりますよ。
皮肉とイジワルには、ほんとにメゲますが、
元気な証拠だと思っています。
こちらこそ、おいでいただいて、
ありがとうございます。
日本の男性は、総じて花を贈ることに
テレがありますよね。
直接もっていかなくても、
今はネットで届けてくれますから、
お誕生日とか、敬老の日とか、
ぜひ贈ってげてください。
「お茶」とか「ケーキ」つき、なんてのも
ありますから。