ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

パない…って

2014-07-03 22:02:27 | つれづれ

 

ずっと着物から離れていてすみません。本日も拾った話題で…。

 

mixiのニュースの「見出し」の中にあった言葉「パない」…。

元々はえっと、すっかり忘れておりますが、要するに「アジの開きを食卓に出したら、

飼い猫4匹が周囲に集まってきて」という写真ニュース。

手を出してはこないけれど、食べてる前でじっとネコ4匹にみつめられて…という写真で、

そりゃ、目を輝かせながらもおとなしく見ているだけの猫さんは、とてもかわいかったのですが…

その見出しに「(じっと見られて)緊張感パない」…とあったわけです。

「パない」は、つまり「ハンパない」、のこと。

私の年代ですと「半端じゃないよね」程度には使いますが、最近は「ハンパないね」になり、

今やネット用語では「パない」というのだそうな…。なんでそこまで縮めるんですかねぇ。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、雪深い北国での「最短の会話」としてよくいわれる

「どさ?」「ゆさ」…ウソかホントかしりませんが、大変寒いので、表ですれ違った人と言葉を交わすにも、

できるだけ短く詰めて必要なことを言う…「どさ?」は「どこさいくだね」で「ゆさ」は「湯さいくだよ」…。

確かに短縮ではあるけれど、なんか楽しくていいですよね。

「パない」とどこが違うのか…パないは、単にめんどくさいから通じりゃいい、で、

どんどんカットした結果、みたいな気がします。言葉って、とても不思議なものです。

 

私は「書く」ことが好きです。まぁ母は「好きこそものの上手なれという」とよく言いましたが、

「ヘタの横好きってのもある」…とまぜっかえしてました。

実際、文を書くというのは、なかなか難しいことではあります。

いつも頭にあるのは、昔ならった「書は言を尽くさず 言は意を尽くさず」です。

書いたものを読んでもらうときは、いつも相手が目の前にいない…ということがほとんどです。

声の調子や顔の表情、体を動かしての表現を使うことができません。

だからこそ、ちゃんと伝わってほしいと思って、いろいろ言葉を紡ぐわけです。

「ハンパない」は、そういう意味で、あまり品のいい言葉ではないけれど、

「程度がひどく大変な状況」を表すには、使える言葉だと思います。

でも「パない」は、あんまりです。もう言葉ではなく記号化してしまっている感じですね。

友達同士の会話やメールでは、いいかもしれませんが、常用はしてほしくないものだと、

つまらないことですが、こんなのがふえていくのだろうかと…きになりました。

 

言葉の乱れっていつの時代にもあるし、流行語も泡のごとく、出てはあっという間に消えてゆきます。

私なんかも、結構便利に「短縮言葉」使ったりしているのですが、

使うべき時にはちゃんとした言葉を使う…というのが、まぁ年相応の常識といいますか。

使い分け、というのをしていますね。

言葉は大切にするべきもので、もちろん昔から変化は続けているものですが、

なにかを伝えたいと思うとき、一生懸命言葉を選ぶ作業は、決して無駄にはならないと思っています。

今…あるおえらい方にお手紙を書く必要に迫られて…書いては消し…ができないので、

便箋一冊使ってしまいそうです。あぁ言葉、日本語、一生付き合うものだから、大事にしたいっ、けど難しいっ。


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-07-04 17:43:12
若いころ、ほんの数年ですが青森に住んでおりました。
初めて耳にした津軽弁は私にとっては外国語、まったくわかりませんでした。
印象に残っているのは「津軽の人は、か行で会話が出来る!」と思ったこと。
「く?」・・・「か」・・・「け!」・・・すっごいですね。
「たべる?」・・・「ん、食べるよ」・・・「食べなっ!」という感じです。
「くなー???」  「いがー!」ってのも。
「来るのー?」  「行くよー」…っと、あげればきりがないですが。
あれほど「意味がわからない!」と思っていた津軽弁ですが、テレビなどで久しぶりに聞くと何とも懐かしくて嬉しくなります。
でも、最近の略語とは、ワケが違いますしね。
私は「やばい」という言葉が嫌いで、我が家では禁句です。
若い方たちは、おいしい・・も、可愛い…も、危険・・・も、なんでもかんでも「やばい」と言うんですね。
何だかガッカリするんです。
あと「何気に・・・」とか「さりげに・・・」という言葉には、違和感を感じてしまいます。
私の世代では「何気なく」とか「さりげなく」が正しいのでは?と思ってしまうのですが…。
言葉は時代とともに変化するものだと聞いたことがあります。
どうせ変わっていくなら、美しくあってほしいと思うのです。
かつてカナダ人の知人が言いました。
日本語は世界で一番難しく、世界で一番美しい言葉だと。
「いただきます」や「お疲れ様」など、他国にない言葉がたくさんある。
敬語など、相手によって使い分ける言葉の豊富さは、世界に誇るべきだと。
美しい日本語が、残っていきますように。
返信する
Unknown ()
2014-07-04 17:45:36
すいません。上記のコメントは私でした。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-07-04 22:26:20
夢様

私もあの「ヤバイ」は嫌いです。
キレイなメイクで、爪を長く色とりどりにした
若い女性タレントさんが、おいしいもの食べても、
かわいいもの見ても、
「わーっこれヤバ!ヤバイよ」なんていうと、
アンタのほうがあぶないわ、と思っちゃいます。
「何気に…」も、仲のいい友達どうしで「今のってナニゲに失礼じゃない?」なんて、
ジョークの一つとして使うことはあっても、
会話の中にはだしませんね。
相手に対してもも失礼なきがしますし。
言葉は流れたりかわったりしますが、
キレイなもとの言葉だけは、なくならないでほしいものと、
私も心底思っています。
返信する

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