我が家の玄関は、真西を向いています。
太陽が真上をすぎると玄関前がだーんだん暑くなってきまして、
最後の日の入りのときは、お向かいの家2軒の間から、
「またあしたねー」といわんばかりにカーッと照らすのです。
まぁ夏以外は、いいんですけどねぇ…。
暑くなってくると、玄関を開け放っていても、中は「温室」になります。
そんなわけで突っ張り式の日よけをつけていましたが、
「雨対策」の屋根をつけましたので、今年はそれをつけて始めての夏、
予定通りに「すだれ」を下げました、やりたかったんですー!
ちょっと奮発して「竹製」です。
中からは通りを行く人も玄関に上がってくる人も見えるのですが、
外からは玄関内は見えません。いい目隠しにもなっています。
家はいたって洋風の作りなのですが、たまたま車いす用に、
ドアではなく引き戸にしたこともあって、ちょっぴり「和の暮らし」!
ご近所のかたも「見てるだけで涼しいわぁ」と言ってくださいます。
雨の日や、風の強い日は巻き上げて紐で縛っておけばいいし、
ほんとに便利ですね。梅雨が明けたら、と思っていたのですが、
空梅雨のおかげで、早くつけることになりました。
ではちょこっと簾のお話しを…。
簾はふる~い歴史のあるもの、平安時代の御殿(宮中)は、
日本の高温多湿という特徴にあわせて軒を深くし、壁はなし。
高い座敷は板の間、そこにうすべりをひき、
部屋の中の間仕切りには几帳をつかっていました。
壁がありませんから、冬になると「布のすだれ」、壁代というものをさげて、
風をさえぎっていました。寒い作りだったんですねぇ。
そして、夏になると「御簾」をさげたわけです。
この御簾は、簾の周りを金襴の布でグルリとふちどったもの、
これは高級であると同時に、格式も表しましたので、
明治までは、この「ごーかすだれ」は、庶民には使えませんでした。
また御簾は、当時身分が高い人、あるいは女性の姿を直接見せないための
ブラインドでもありました。息子でも母親の顔を直接は見られなかったんです。
簾は本来、長く突き出た軒につるすことで、
目隠し・日よけと同時に、遮光することで少し奥にある部屋の温度を、
さげることができたんですね。ほんとに涼しいものだったわけです。
今は軒が短いので、窓のすぐ外にさげなければなりませんが、
それでも見た目にも涼しげ、とは使ってるもんで「手前みそ」?
雨よけの屋根をつける前の「ひよけ」では、それだけではたりなかったので、
日よけの先にのれんをつるそうかと思っていたのです。
結局去年の夏は作らないままですごしてしまったので、
来年こそ…と出しておいた「ゆかた地」です。
かな~り古いもので、浴衣にするには、当時はちっと年齢的に…だった感じです。
いまなら着るんですけどねぇ、実家ののれんになってるわ、
ウチののれんになったわで、もう浴衣が作れる長さがないのですー。
予定変更で、勝手口のにしますかねぇ。
半分はただの「紺地」の方がいいですね。さがそっと。
こちらも「のれん」にするつもりで買った「手ぬぐい」、
上はひっかけるためにちょっと折ってあります。
一緒に「女の人」のも買ったんですが、ふたつ並べるより、
これと別の布を足したほうがいいかな…と。
これはお風呂の入り口用…なんてどーかな。
のれんは漢字で書くと「暖簾」、暖かいすだれ…、そのままです。
つまり家の廊下などの途中にさげて風をよけたり、暖かさが逃げないようにと、
使ったんですね。やがて商家では、店の入り口に「屋号や紋」を染め抜いて、
広告もかねた入り口のしるしにしました。
食べ物やでは、白地に暴れている馬を染めて「荒馬」→「あらうまい」と
シャレたり、縁起がいいとされる左馬を染めたりしました。
食べ物やでは、帰り際にこの暖簾でちょいと指を拭く、というのがはやり、
暖簾のすみが汚れているほど繁盛しているとされたそうです。
京都のちゃわん坂(清水寺への裏参道)だったかと思うのですが、
100年以上も、穴にツギアテをつづけ、もうツギが模様になっている、という
有名なせとものやさんがあったと思うのですが…。
家のなかで風除けや保温のために使われていたのれんは、
やがて商家の名前のシンボルになり、長年勤めた番頭さんが、
独り立ちするなどのことを「のれんわけ」といったり、
商いをやめることを「のれんをおろす」といったり、
日常に残る言葉の元になりました。
最近は「カフェカーテン」とか「ブラインド」とか「パーテーション」なんて、
シャレた名前の「目隠し」や間仕切りが主ですが、
たまには和風ののれんもいかがでしょうか。
一昔前までは、のれんというと、細い紐を輪にしてつけ、
そこに竹ざおなどをさしていましたが、あれは寄せることができて、
片付けるのにラクなスタイル。家の中などつるしっぱなしのものは、
上をそのまま筒状に縫って、棒をさしても十分、OK。
通ったりするたびにのれんがよってしまうことがないので便利です。
それと、輪にするタイプの場合、寄せたり引っ張ったりがラクなので、
たとえば廊下の幅より大きく作って、カーテンのように
ギャザーを寄せたようにして使うこともできます。
以前、マンションに住んでいるとき夏の日差しがつよかったので、
レースのカーテンの一部だけ、浴衣地を縦1.8メートルで4枚並べて
それをカーテン代わりにしました。レースのように陽が漏れないので、
いい日陰ができました。
さて本日は、簾と暖簾のお話でおわってしまいました。
言ってる私は台所ののれん、ずーっと替えてないよぉ。
そろそろ夏っぽい柄に替えなきゃ…。
太陽が真上をすぎると玄関前がだーんだん暑くなってきまして、
最後の日の入りのときは、お向かいの家2軒の間から、
「またあしたねー」といわんばかりにカーッと照らすのです。
まぁ夏以外は、いいんですけどねぇ…。
暑くなってくると、玄関を開け放っていても、中は「温室」になります。
そんなわけで突っ張り式の日よけをつけていましたが、
「雨対策」の屋根をつけましたので、今年はそれをつけて始めての夏、
予定通りに「すだれ」を下げました、やりたかったんですー!
ちょっと奮発して「竹製」です。
中からは通りを行く人も玄関に上がってくる人も見えるのですが、
外からは玄関内は見えません。いい目隠しにもなっています。
家はいたって洋風の作りなのですが、たまたま車いす用に、
ドアではなく引き戸にしたこともあって、ちょっぴり「和の暮らし」!
ご近所のかたも「見てるだけで涼しいわぁ」と言ってくださいます。
雨の日や、風の強い日は巻き上げて紐で縛っておけばいいし、
ほんとに便利ですね。梅雨が明けたら、と思っていたのですが、
空梅雨のおかげで、早くつけることになりました。
ではちょこっと簾のお話しを…。
簾はふる~い歴史のあるもの、平安時代の御殿(宮中)は、
日本の高温多湿という特徴にあわせて軒を深くし、壁はなし。
高い座敷は板の間、そこにうすべりをひき、
部屋の中の間仕切りには几帳をつかっていました。
壁がありませんから、冬になると「布のすだれ」、壁代というものをさげて、
風をさえぎっていました。寒い作りだったんですねぇ。
そして、夏になると「御簾」をさげたわけです。
この御簾は、簾の周りを金襴の布でグルリとふちどったもの、
これは高級であると同時に、格式も表しましたので、
明治までは、この「ごーかすだれ」は、庶民には使えませんでした。
また御簾は、当時身分が高い人、あるいは女性の姿を直接見せないための
ブラインドでもありました。息子でも母親の顔を直接は見られなかったんです。
簾は本来、長く突き出た軒につるすことで、
目隠し・日よけと同時に、遮光することで少し奥にある部屋の温度を、
さげることができたんですね。ほんとに涼しいものだったわけです。
今は軒が短いので、窓のすぐ外にさげなければなりませんが、
それでも見た目にも涼しげ、とは使ってるもんで「手前みそ」?
雨よけの屋根をつける前の「ひよけ」では、それだけではたりなかったので、
日よけの先にのれんをつるそうかと思っていたのです。
結局去年の夏は作らないままですごしてしまったので、
来年こそ…と出しておいた「ゆかた地」です。
かな~り古いもので、浴衣にするには、当時はちっと年齢的に…だった感じです。
いまなら着るんですけどねぇ、実家ののれんになってるわ、
ウチののれんになったわで、もう浴衣が作れる長さがないのですー。
予定変更で、勝手口のにしますかねぇ。
半分はただの「紺地」の方がいいですね。さがそっと。
こちらも「のれん」にするつもりで買った「手ぬぐい」、
上はひっかけるためにちょっと折ってあります。
一緒に「女の人」のも買ったんですが、ふたつ並べるより、
これと別の布を足したほうがいいかな…と。
これはお風呂の入り口用…なんてどーかな。
のれんは漢字で書くと「暖簾」、暖かいすだれ…、そのままです。
つまり家の廊下などの途中にさげて風をよけたり、暖かさが逃げないようにと、
使ったんですね。やがて商家では、店の入り口に「屋号や紋」を染め抜いて、
広告もかねた入り口のしるしにしました。
食べ物やでは、白地に暴れている馬を染めて「荒馬」→「あらうまい」と
シャレたり、縁起がいいとされる左馬を染めたりしました。
食べ物やでは、帰り際にこの暖簾でちょいと指を拭く、というのがはやり、
暖簾のすみが汚れているほど繁盛しているとされたそうです。
京都のちゃわん坂(清水寺への裏参道)だったかと思うのですが、
100年以上も、穴にツギアテをつづけ、もうツギが模様になっている、という
有名なせとものやさんがあったと思うのですが…。
家のなかで風除けや保温のために使われていたのれんは、
やがて商家の名前のシンボルになり、長年勤めた番頭さんが、
独り立ちするなどのことを「のれんわけ」といったり、
商いをやめることを「のれんをおろす」といったり、
日常に残る言葉の元になりました。
最近は「カフェカーテン」とか「ブラインド」とか「パーテーション」なんて、
シャレた名前の「目隠し」や間仕切りが主ですが、
たまには和風ののれんもいかがでしょうか。
一昔前までは、のれんというと、細い紐を輪にしてつけ、
そこに竹ざおなどをさしていましたが、あれは寄せることができて、
片付けるのにラクなスタイル。家の中などつるしっぱなしのものは、
上をそのまま筒状に縫って、棒をさしても十分、OK。
通ったりするたびにのれんがよってしまうことがないので便利です。
それと、輪にするタイプの場合、寄せたり引っ張ったりがラクなので、
たとえば廊下の幅より大きく作って、カーテンのように
ギャザーを寄せたようにして使うこともできます。
以前、マンションに住んでいるとき夏の日差しがつよかったので、
レースのカーテンの一部だけ、浴衣地を縦1.8メートルで4枚並べて
それをカーテン代わりにしました。レースのように陽が漏れないので、
いい日陰ができました。
さて本日は、簾と暖簾のお話でおわってしまいました。
言ってる私は台所ののれん、ずーっと替えてないよぉ。
そろそろ夏っぽい柄に替えなきゃ…。
うちも玄関西向きなので暑いんですが、
道より少し高い所に玄関があるので、
まあいいかって思いながら網戸にしています。
すだれは見た目も涼しくてやっぱりいいわあ~、
考えてみようっと!
フシギです。わずかに通ってくる日差しも、
なんか柔らかい気がして…。
もう一枚買ってきて、横に並べようと思っています。
安物ですが、それだけでも雰囲気が良くなって嬉しいです。
夏は部屋に居ても、ガラス越しに紫外線が入ってやけるのが嫌なのと、外から丸見えになるのが嫌で。
ま、隣から見られるような建物が無いのが幸いなのですが。
暖簾は「お風呂場」「台所」「玄関」とけっこう至る所にかけています。
でも全部雰囲気がバラバラ。。。
お風呂場は「ハワイアン」
台所は、旦那が使わないという高級ハンカチをただつなぎ合わせたもの。
玄関は、未だにあの手作りの暖簾。
。。。浴衣地で夏物に~と思うだけで、なかなか。
着物の手直しが山山山~⊂(_ _⊂⌒⊃グロッキー
それにしても、その手ぬぐいお洒落ですw!
私の仕事場は西陽が当たります
陽が入ってきたら、売り物の麻絣をピンでとめてなんて横着なことしています
真っ直ぐ縫うだけなのに針を持たない人
とんぼ柄のゆかた地が涼しげですね
掛けると雰囲気が出そう。
手ぬぐいは粋だなぁ
暖簾は風水でも大切な役割をするそうですね。
簾は外からの目隠しには最適ですね。
ポリよりやっぱりホンモノがいいです。
今は玄関に出ると、まだ竹の匂いがしますよ。
のれんも便利道具ですね。
長くしたり横にたくさんつなげたり、
日本人の知恵の産物だと思います。
いろいろ作って楽しみたいですね。
お裁縫、がんばってー!
もも様
なんともいえない「和」ですねぇ。
家の中でも使えたり、うんと小さいのは飾れるし、
とってもいいものだと思います。
暖簾はカンタンなので、よく作ったのですが、
この10年で、思いっきり日に焼けたり、
台所のは汚れたり…また作らなきゃと思いつつ、
まんま下がってたりします。