ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お手玉を作ることになりました。

2012-07-31 20:06:11 | 昔の道具・暮らし

 

写真は「お手玉用に」と、ひっぱりだしてきたハギレです。

無地は黒をあわせようかと…ほかにも絣木綿とか考えています。

作り方は、はじめたら写真とって載せたいと思っています。

 

上の方に写っているのがこちら。ハギレというより身頃分あるのですが、

いまどきのレーヨンちりめん風の柄ですけど正絹モノ。どんな娘さんがきてたんですかねぇ。

量があるので、出来上がったお手玉を入れる袋にしようかなとか…思っています。

 

     

 

友人に頼まれまして、いくつか作るのですが、使うのは「おばあちゃん」だそうです。

老人施設で使うからとのことでした。

そういうところでは、まぁリハビリもかねたりして、いろいろ手を使うゲームといいますか、

今風のものをやるのだそうですが、あまり楽しそうでもない…。

そんなとき、たまたまお手玉を出したら、もうかなりいろいろわからなくなっているおばあちゃんが、

ひょいと3個とって、お手玉をやりだしたそうで…そのとき目がキラキラしていたと。

いやーお手玉というのは「ジャグリング」ですからねぇ。自慢じゃござんせんが、私2個がやっとです。

 

お手玉って、なんとなく「和」のイメージで、昔は日本で生まれたものだと思っていたのですが、

実は、生まれは西洋…なのだとか。諸説ありまして、ギリシャともエジプトとも…。

いずれにしても、何千年も前からあるもので、元は「硬いもの」を使っていました。

たとえば動物の骨とか石とか。日本に伝わったのは、奈良時代だそうですが、そのときも硬いもの。

お手玉の基本技はふたつ、「振り技」と「拾い技」で、振るのはいわゆるジャグリングです。

拾い技は、よくやる「おーさらい」のあれ。つまり、一個放り上げて落ちてくるまでに、下においてあるものを拾う。

どっちにしても、やわらかい必要はないわけで、だから石や骨でもよかったわけですね。

日本で今のような形になったのも、江戸時代だそうです。

外国では木製、竹製、編んだものなど、それぞれの土地で調達できるものが使われています。

 

さて、形ですが、一番お手玉らしいのは、あの二枚の布を十文字に縫い合わせた「座布団型」でしょうか。

縫うのは一番手がかかるんですけどねぇ。あとは俵とかカマスとか…。

大事なのは、手に握りやすく、掴み取りやすく…あまり上手でない私には、そこがわからない~。

とりあえず、一種類ずつ作ってみようと思います。

記憶が薄れ行くことを、とどめるともできずに老いていく人の、少しでも足を止め、

ひととき子供のころの懐かしい思い出を楽しんでいただけたら…そんな風に思います。

母は、自分で作っていました。教えもしないくせに「アンタでけへんの、かんたんやんかぁこんなの」と、

お手玉3個をひょいひょいとやりおってからに…悔しかったっけなぁ…などと、私は私で、思い出しています。

さて、どんな布を使いますかねぇ…。

中身ですか?本来は小豆や数珠玉ですが、今は虫がわくとか、カビがはえるとかを防止するために

「樹脂ペレット」を使います。世知辛い気もしますが、実はしっかり縫っておけば洗える…という利点があります。

チクチクチクと、久しぶりの手仕事です。わーいわーい。(落ち着けって)


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2012-08-02 17:22:03
アゲハ様

おじゃみは、関西圏ですね。母もおじゃみでしたよ。
実際これで遊んだのは、私より少し後くらいまでではないでしょうか。
おはじき、ゴムとび、缶けり、剣玉、メンコ…何にもなくなりましたねぇ。
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わあい (アゲハ)
2012-08-02 08:11:16
懐かしいよう!

広島のほうでは(おじゃみ)いいますのよん。

中には小豆が入ってたり、はと麦が入ってたのもあった記憶があります。

玩具として扱う年代から言うと私は中途半端で、しっかり遊んだ事はないんですけど。
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Unknown (とんぼ)
2012-08-01 22:42:58
惠様

はいはい、そういいましたね。
実際取るそうです。通気性もいいということなんでしょうね。
今「アイピロー」で小豆入りのものを売っていますね。
昔の人の知恵、無駄なことはないはず…です。
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Unknown ()
2012-08-01 21:30:25
小豆は 頭を冷やす と聞いた事がある様な・・・
私の祖母からの話なので いまでは いつの時代だいという感じですが
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Unknown (とんぼ)
2012-08-01 09:30:45
惠様

よーく思い出してみると、私の周囲の女の子、いつもあそんでいた女の子たち、年下ばかり4人いたんですが、
みんなヘタだったような気がします。
一人ちょっと年が上で、たまにしか遊ばないお姉さんがいまして、
その人はうまかったですね。ちょっとした年齢にもよるのでしょうか。

昔は子供を奉公に出すときなど、お手玉や枕にして、大豆や小豆を持たせたそうです。
おなかがすいたらこれ出して食べなさいと。
非常食でもあり、親心でもあったんですね。
私は近くに数珠玉があったので、それで作ってもらってました。
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Unknown (とんぼ)
2012-08-01 09:25:10
べにお様

ミシンを出すまでもなくできるので、ただいまあれこれ思索してます。
中身のペレットが少なくて通販で申し込み。早くついてぇ。

昔の中身は非常用でもあったんですよね。平和な時代に生まれてよかったです。
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Unknown (とんぼ)
2012-08-01 09:23:12
陽花様

お手玉はほんとにはがきくらいのハギレで作れますから、
色柄みているだけで楽しいです。

3個いけますかぁ。私はおはじき得意だったんですけどねぇ。
子供のころやったことって、何十年たってもできますよ。
つまり何十年たっても、私はお手玉できないわけで…。
作ったら、ヒソカにやってみようと思っています。
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Unknown ()
2012-08-01 00:11:22
お手玉 懐かしいですねぇ

遊び道具があまり無いという事もあったのでしょうが
祖母や母は上手でした
なんで その血が途絶えたのか
不器用な私は 上に投げるばかりで 拾えず
二つ

お手玉の中味は小豆 
万が一の為 なのだそうです。
そういえば 私の子供の為に作ってくれた小さな枕にも
小豆が入っていました。
それも 万が一の為 なのだそうです。
何(十)年も経ってから 枕を解いて中味を出して見たのですが
虫もつかず しっかり「小豆」してました。
でも さすがに食べる気にはならなかった
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いいなぁ! (べにお)
2012-07-31 23:47:31
お手玉! 久しくやっていません。
ウチの母も、端布でお手玉を作ってくれました。
風車みたいに布を配置して作る…あれは難しくて私は作れなくて、単純に筒状にして上下を縫い縮める俵型を作りましたね~。
中身は小豆か米でした。戦時中幼子だった母の記憶なんでしょうなー。
「いちれつランパン破裂してー日露戦争始まったー…♪」という不穏な(笑)数え歌を歌いながら、振り技をちゃっちゃとやってましたっけ。
私は片手で3個が最高でした。なつかしー。
なんだか、私もお手玉を作りたくなりました。
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Unknown (陽花)
2012-07-31 21:37:42
わぁー素敵な柄ばかりですね。
すてきなお手玉になるでしょうね。
見せて頂くの楽しみです。

ちなみにお手玉は3個まで出来たのですが、
長らくしていないので果たして今でも出来る
ものやら・・・
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