今夜は「かんざし」です。最近入手のもの、かなり古~いです。
宝船の形なのですが、残念ながら完品ではありませんで、
あちこち壊れた部分があります。それにしても、すごい細工です。
前から見たところはこちら。
むかって右に張り出しているのは、おなじものが左にもあります。
波がうねってしぶきが散ったようすを、
細い銀線をクルクル巻くことで表しています。
船首や甲板にも細工があるのですが、曲がったり折れたりで、
元の正確な形がわかりません。
帆も実は少しゆがんでいまして、うしろで帆を引っ張っている綱が
ゆがんでいます。ほんとにもったいないですね。
でも、帆の後ろの下にはなんと「千両箱」が積まれております!!
実は、写真を見たときから、帆の部分や船体はかなり傷みが激しいのは
わかっていたのですが、それでもこれは落札したい!と思ったのは、
これのため…なんです。
これはいわゆる「ビラカン」、「ビラビラかんざし」と呼ばれる種類です。
つまり、下にビラビラと揺れるものがついているタイプですね。
ビラビラは、単純な細い短冊のものもあれば、小さな花をつないだもの、
鎖と花の組合せ、鎖の下に珊瑚の粒がついているものなど、
いろいろありますが、こんなにドハデで大きいのを見たのは初めてです。
「軍配」のようでもあり、「芭蕉扇」のようでもあります。
だいたい「かんざし」全体がとても大きいのです。比較はこちら、
ビラの部分だけでも、タバコに近い長さです。
かんざしの「棒」の部分もとても太くて大きくて重たい…。
ほんとに髪に挿したら、アタマお辞儀しそうです。
形や大きさ、意匠から見て、普通の家庭の婦女子がつけるものではなく、
たとえば「花魁」とか、あとは舞台系で使われるものではないかと思われます。
宝船ですから、お正月やおめでたい状況で使われたのではないでしょうか。
かんざしは当然「髪飾り」ですが、これが盛んに使われるようになったのは
江戸も中期から後期にかけて、です。
もともとの「髪型の歴史」については、過去ブログ昨年12月28日と次の日に
ざっと書いてありますので、興味のおありになる方は、ご一読ください。
髪を結い始めた頃は、櫛・かんざしも比較的ジミで数も少なかったのですが、
衣装も暮らしぶりもととのって豊かになり、やがて櫛・かんざしは、
さまざまな素材を使い、細工物としてその繊細さ、美しさは
どんどん向上していったわけです。
いまや女性が髪を結う、といっても、ほとんどが「洋風」の結い方で、
こういったかんざしや、昔ながらの櫛は使われなくなってしまいましたが、
少し「日本髪」っぽく結ってビラカンなどつけてもらいたいものです。
このかんざしは、どこか直していただけるところを探してみようと思っています。
アンティークは「壊れた部分」も含めて、アンティークで、
そのままとっておく…というのも、ひとつの考え方ですが、
これは使う使わないにかかわらず「元の姿」を少しでも取り戻してあげたい、と
そんなふうに思います。
きれいになったら、宝くじ買って、この宝船の下に敷いて神棚にお供え!
なにしろ「れーぞーことウォシュレット」で、
とんでもねー出費だったもんで…
ウォシュレットは、結局部品2箇所の故障で、タンクの水漏れもありました。
でも、二つ交換して3万!しかもなにしろ「こんぴゅーた」ですから、
「ここの部品はあと1年くらい、こちらもそうは持たない」…ですと。
結局この先、毎年何万も払うようになるわけです。
それで「交換」することになったのですが、量販店の方が安い…といわれ、
冷蔵庫とウォシュレットを同時に買うという、
なんかみょーなことになってしまいました。
で、とりあえず見に行きましたら、10年前とはえらい違いの高性能!
でも、別にそんなにいろいろついてなくてもいいです…、
とシンプルで安いのにしたのですが、それでもいろいろついてます。
「温風乾燥・抗菌」…別に乾かしてもらわんでもえーがな…、更に聞かれました。
「このタイプも2種類あって、近づくと自動的にフタがあいて、
終わると自動的にしまるってのがありますが…」
思わず「トイレにそこまで面倒みてもらわなくてもいーです」
聞いた話ですが、このタイプをつかっているかた、ヨソのトイレを借りると、
でたあと「フタしめたかな?」と思うそうです。
そうそう、人間ラクばっかしてるとそういうことになります。
冷蔵庫の方も、キャンペーン価格で、少しですが安くしてもらい、
リサイクル法でかかるお金がチャラになりました。
こちらも10年前とは違って、同じ大きさで中が広い!
さらには、今使っているのが10年前のものだと言うと、
それならこちらの方が、電気代は半分に近いです、と。
ありがたいんですけどね、古いものを部品変えて大事に大事に使うのがエコなのか
消費電力半分で省エネするのがエコなのか…、ちょっと悩んでしまいました。
ともあれ、「宝船」さん、早く直してもらいたいですね。
今のままでは「沈没」しそーです。
宝船の形なのですが、残念ながら完品ではありませんで、
あちこち壊れた部分があります。それにしても、すごい細工です。
前から見たところはこちら。
むかって右に張り出しているのは、おなじものが左にもあります。
波がうねってしぶきが散ったようすを、
細い銀線をクルクル巻くことで表しています。
船首や甲板にも細工があるのですが、曲がったり折れたりで、
元の正確な形がわかりません。
帆も実は少しゆがんでいまして、うしろで帆を引っ張っている綱が
ゆがんでいます。ほんとにもったいないですね。
でも、帆の後ろの下にはなんと「千両箱」が積まれております!!
実は、写真を見たときから、帆の部分や船体はかなり傷みが激しいのは
わかっていたのですが、それでもこれは落札したい!と思ったのは、
これのため…なんです。
これはいわゆる「ビラカン」、「ビラビラかんざし」と呼ばれる種類です。
つまり、下にビラビラと揺れるものがついているタイプですね。
ビラビラは、単純な細い短冊のものもあれば、小さな花をつないだもの、
鎖と花の組合せ、鎖の下に珊瑚の粒がついているものなど、
いろいろありますが、こんなにドハデで大きいのを見たのは初めてです。
「軍配」のようでもあり、「芭蕉扇」のようでもあります。
だいたい「かんざし」全体がとても大きいのです。比較はこちら、
ビラの部分だけでも、タバコに近い長さです。
かんざしの「棒」の部分もとても太くて大きくて重たい…。
ほんとに髪に挿したら、アタマお辞儀しそうです。
形や大きさ、意匠から見て、普通の家庭の婦女子がつけるものではなく、
たとえば「花魁」とか、あとは舞台系で使われるものではないかと思われます。
宝船ですから、お正月やおめでたい状況で使われたのではないでしょうか。
かんざしは当然「髪飾り」ですが、これが盛んに使われるようになったのは
江戸も中期から後期にかけて、です。
もともとの「髪型の歴史」については、過去ブログ昨年12月28日と次の日に
ざっと書いてありますので、興味のおありになる方は、ご一読ください。
髪を結い始めた頃は、櫛・かんざしも比較的ジミで数も少なかったのですが、
衣装も暮らしぶりもととのって豊かになり、やがて櫛・かんざしは、
さまざまな素材を使い、細工物としてその繊細さ、美しさは
どんどん向上していったわけです。
いまや女性が髪を結う、といっても、ほとんどが「洋風」の結い方で、
こういったかんざしや、昔ながらの櫛は使われなくなってしまいましたが、
少し「日本髪」っぽく結ってビラカンなどつけてもらいたいものです。
このかんざしは、どこか直していただけるところを探してみようと思っています。
アンティークは「壊れた部分」も含めて、アンティークで、
そのままとっておく…というのも、ひとつの考え方ですが、
これは使う使わないにかかわらず「元の姿」を少しでも取り戻してあげたい、と
そんなふうに思います。
きれいになったら、宝くじ買って、この宝船の下に敷いて神棚にお供え!
なにしろ「れーぞーことウォシュレット」で、
とんでもねー出費だったもんで…
ウォシュレットは、結局部品2箇所の故障で、タンクの水漏れもありました。
でも、二つ交換して3万!しかもなにしろ「こんぴゅーた」ですから、
「ここの部品はあと1年くらい、こちらもそうは持たない」…ですと。
結局この先、毎年何万も払うようになるわけです。
それで「交換」することになったのですが、量販店の方が安い…といわれ、
冷蔵庫とウォシュレットを同時に買うという、
なんかみょーなことになってしまいました。
で、とりあえず見に行きましたら、10年前とはえらい違いの高性能!
でも、別にそんなにいろいろついてなくてもいいです…、
とシンプルで安いのにしたのですが、それでもいろいろついてます。
「温風乾燥・抗菌」…別に乾かしてもらわんでもえーがな…、更に聞かれました。
「このタイプも2種類あって、近づくと自動的にフタがあいて、
終わると自動的にしまるってのがありますが…」
思わず「トイレにそこまで面倒みてもらわなくてもいーです」
聞いた話ですが、このタイプをつかっているかた、ヨソのトイレを借りると、
でたあと「フタしめたかな?」と思うそうです。
そうそう、人間ラクばっかしてるとそういうことになります。
冷蔵庫の方も、キャンペーン価格で、少しですが安くしてもらい、
リサイクル法でかかるお金がチャラになりました。
こちらも10年前とは違って、同じ大きさで中が広い!
さらには、今使っているのが10年前のものだと言うと、
それならこちらの方が、電気代は半分に近いです、と。
ありがたいんですけどね、古いものを部品変えて大事に大事に使うのがエコなのか
消費電力半分で省エネするのがエコなのか…、ちょっと悩んでしまいました。
ともあれ、「宝船」さん、早く直してもらいたいですね。
今のままでは「沈没」しそーです。
花魁のあの大きな頭になら納得です。
こういう細かい細工の昔の物はなかなか
手に入ることがないでしょうからほんと!
お宝ですね。
こういうものを自分でデザインして、作っていた人が昔もいた、というか、昔はいた、というのがただしいのでしょうか。全部が手仕事で時間もかかったでしょうし、1つ1つ丁寧に作られたものなのでしょうね。
貴重なものの価値をわかり、大切にしてくれるとんぼ様の手に渡って、かんざしも作った人もきっと喜んでると思います。
細工物はほんとにおもしろい形があります。
俵にネズミとか、月見の杯にとくりとか…。
昔の人って、ほんとすごいです。
麻の葉様
いまはほんとに少ないそうですが、
それでも「錺職」という人はわずかでもいます。
なくなってほしくないですね。
プラかんざしも手軽でいいけれど、
やっぱり細工の細かいこういうものを
あっこりゃ重たいですが、挿したいものです。
この簪、手入れしてあげたいと思っています。
無知ですみません!!
すみませーん、時代劇ではよくでてきます、
「かざりしょく」と読みます。
本当に本当に勉強になります。
う~ん、日本の彫金の技術というのは、本当にすばらしいです。ここまですばらしいものって、ちょっとないですよね!
銀座の宮本商行さんにもぴらぴらはおいてありました。でもここまですごいものになると、美術彫金ですね。宝船で思い出しました。この方なら?
http://www.takehiko.co.jp/profile2.html
http://www.tokyoginki.or.jp/kougeisi.html
お知らせありがとうございます。
まだまだ、こういう技を持つ方が残っていると思うと
うれしい反面「後継者は?」と心配になります。
簪は一応、工芸関係の方で調べまして、
錺職の方に打診中です。
もし直ったら、快気祝い?で、
またアップしますね。