ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ゆ、ゆかた?

2010-06-12 18:30:12 | 着物・古布
無関係画像ですが、やっと色づいてきた我が家の紫陽花です。


毎度同じことを言っておりますが…。
今頃の季節になると、そろそろ浴衣の販売が盛んになってきたりで、
目にも楽しい時期なのですが…タメ息つく場合も…ありますねぇ。

昨日きたメルマガで、こんなのが出てました。こちらです。下のほうまで
スクロールしてみてください。

税込みで4万近いです。そしてあろうことか「ポリ」…。
ここには「撫松庵のコンセプト」としてしっかり書いてあります。
「着物をフッァッションとして、モードとして」…。
ファッションってなに、モードってなに…って言いたくなります。

ファッションもモードも、要するにその時期広まっているスタイル、
特に、流行の服装や装いのことです。
着物は流行を追いかけるものではないと思うし、
ゆかたは別にそんな「ごたいそ~」なものにしなくていい、
いや、しないほうがいいものだと、私なんぞは思います。
着物そのものが「特別」なものになっている方々の間では、
やっぱり「はやりもの」なんでしょうか。
ざっくり木綿がゆかたの身上だと思うのですが、
なんでポリなのでしょうか、洗うのが簡単だから?

絵羽ゆかたは、昔からありますが、どちらかといえば「イベント向き」、
つまり踊りの会とか、盆踊りのグループとか、行事のそろいの衣装とか…。
あの「ミスユニバース」の衣装もそうでしたが、
特殊なイベントコスチュームとして、あれこれイジるのは、
そりゃ勝手にやってくださいです。
でも、一般的に広めるなら、まずオーソドックスなところをしっかり押さえて、
その上でイレギュラーなものにいってください。
何も知らないヒトは、これがかっこいい浴衣だと思ってしまう。

本当にカッコいいのは「基本を知っている」ということで、
そこから自分探しができるということだと思います。

今、着物に関するさまざまなことが、あれほど頼っていた「外国」から、
少しずつ見切りをつけられ始めているそうです。
ずいぶん大きなものを「つけ」でやり過ごしてきましたから、
今ここへきて、きちんとお支払いして、ドッカンと苦しい思いをする…
売る側も買う側も、今だからこそ「着てくれりゃなんでもいい」
「着られりゃなんでもいい」では、いられないと思います。

本日も時間足らずで、すみません。
何かの「お衣装」みたいな「ポリゆかた」を見てしまって、
ちっと足元もフラつき気味?です。
あのショップ、ちょっと便利でいいものもあるんですけどねぇ…。



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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2010-06-12 22:32:39
浴衣はパリッと糊のきいた木綿が
一番涼しくていいんですけどね。
ポリは洗濯は確かに楽でしょうが、
汗を吸い取ってくれないし尚更
暑いですよね。
それにしてもこのお値段、驚きです。
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頭が痛いです (和茶)
2010-06-13 01:12:36
 こんばんは。久々に書き込みさせていただきます。
 じつは、他の浴衣の販売サイトで、頭を抱えてました。
 今年の流行(させようとしているの)は絵羽柄みたいですね。
 それは、まぁ、いいかもしれませんが、あおり文句がすごくて(泣き笑い)

 いわく「振袖みたいな浴衣」←どうやら、絵羽柄のことを言いたいらしい(お袖は普通丈)
 いわく「絵羽柄でないのは制作費をケチっているから」←このままの文章ではありませんでしたが^^;
「フォーマルにも着れる浴衣」←信じて、着てゆく人いるんだろうなorz

 衝撃のあまり、窓を閉じてしまったので、具体的にはどのサイトか分からなくなってしまったのですが、こんなサイトが巷にあふれてるんでしょうね-_-;
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Unknown (ゆん)
2010-06-13 11:52:01
…バラやちょうちょが乱れ飛ぶだけでは飽き足らないんでしょうか…。

 浴衣・というものに鳳凰を描くその神経…\(゜ロ\)(/ロ゜)/
 浴衣・というものをポリで作るその神経…

 去年見かけた『振り袖浴衣』、今年もあるのでしょうか…。

 絵羽を浴衣でやらかすと、とてつもなく安物の「変な着物」に見えてしまうのがどうしてわからないのかな~…と、キッツいですが、心底思います。
 でも、「外国人向けのお土産着物」って、昔からこんな雰囲気ですよね。・・ということは、今の日本人は(日本文化に詳しくない)外国の方と同程度の感覚しか持ち合わせていない…ということなんでしょうか。とほほ。
返信する
手詰まり? (こいけ)
2010-06-13 11:54:59
浴衣ではなくて「ユカタ」しか売れないからなんでしょうね。「木綿や麻をユカタとして」「ユカタを着物風に」「冬のユカタ」、いろいろありましたが、手詰まりでしょうか。

ただ、私、機能性でものを選ぶ人間ですので、高機能新素材には興味津々です。案外木綿より涼しいかもしれませんが、肌に近い普段着には綿麻や麻のほうが気持ちよさそうです。値段もあまり変わらないような。
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Unknown (とんぼ)
2010-06-13 19:37:55
陽花様

木綿の浴衣を実際着てみないと、あの心地よさは
わかりませんからねぇ。
それにしてもほんとに「高い」ですよね。
これだけのお値段なら綿麻混の安いものでも
買えそうですよ。
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Unknown (とんぼ)
2010-06-13 19:40:43
和茶様

絵羽柄を、いかにも「今までなかった」みたいに
いろいろ書いてますけれど、
昔からあるものなんですよね。
知らないからファッショナブルに見えるのかもですが、
私なんかの年代では「盆踊りのユニフォーム」しか
おもいあたりません。
なんでも売れればいいのかもしれませんが、
知っているものにしてみれば
「知らないことにつけこんでいるみたいに」
思えてなりません。
悲しいですねぇ。
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Unknown (とんぼ)
2010-06-13 19:47:28
ゆん様

残念ですけれど、外国の方々と、
違わない程度ってところ、あると思いますよ。
もともとの日本人の感性は、DNAに残っていてほしいもの、
なんて思っているのですけれど、
あのヒラヒラだのフワフワだのキラキラだの
満艦飾に飾り立てることを
ステキだと思う感性を目の当たりにすると…。
ははは、ま、昭和は遠いわ
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-06-13 19:51:26
こいけ様

私も「機能性」は、興味があります。
ポリのあの通気性の悪さはいやですが、
新しいというなら、一度試してみたいと思います。
但し「鳳凰半身ユカタ」ではなく、
縞柄かなんかの粋な感じの着物で…。

ほんとに「ユカタ」ですね。
最初に売るためにそういう方向を作ってしまったことが、
マチガイの元だと、私なんかには思えますが、
じゃぁどうしたら売れたんだい、といわれたら、
私も答えが出せません。
せめて「浴衣」には「ゆかた」と「ユカタ」の
二種類あるんだと…?!言っていきたいですね。
返信する
Unknown (柳蛙)
2010-06-14 14:22:59
こんにちは
皆さんとはかなり違う意見になるので、お気を悪くされるかもしれません。
消していただいてもかまいません。
少しだけ考えていただきたくてコメントいたします。

件のページを見て、頭を抱えるほどのものとは思えませんでした。
ファッションとしての浴衣、
ポリエステルの浴衣、
絵羽の浴衣、
どれも私には悪いものとは思えません。

私は「ファッション」=「流行」では無く「服装」ととらえています。
ファッションの一つとして気軽に着物が着られないとしたら、
いつ、どこで着たらよいのでしょう。
面白い柄を選ぶのも、古典柄を選ぶのもどちらもファッション、好みの問題です。

ポリでこの値段は高すぎるというのも、
作り手側に対して少し失礼なのではないでしょうか。
ポリだからといって何の手間も無く作られているわけではありません。
開発の試行錯誤、デザイン、製造、流通とかなりの人の手と手間が入っているはずです。
紡績関係ではありませんが、製造業者として悲しくなります。

絵羽もデザインの一つとして有りだと思います。
面白いと思ったものを自由に取り入れ、発展させていく。
日本のものづくりの柔軟でとても良い所だと思っています。

昔からの物を否定するつもりは有りません。
私もどちらかといえば、古典的な着物や浴衣が大好きです。
ただ、そこに新しい物
例えば、きらきらのアクセサリーやレースを取り入れる事も楽しいし、面白くて、好きです。

これだけ着るものがあふれている世の中で、
自由に楽しめる余地を無くしてしまったら、
発展の場をなくし、古くからある伝統の着物すら無くなってしまいます。

ブログを拝見し、着物の先輩方にはいつも勉強させていただいてます。
ただ、こういう時、自分が楽しんでいることが「悪」のような気がして、悲しくなるのです。
伝統の良い所はもちろん沢山有ります。
でも、現代の着物・浴衣を着物の生き残る道の一つとして、
受け入れなくてもいい、否定しないで下さい。

生意気なことを、長々と書いてすいません。
失礼しました。
返信する
ポリもモノによりけり。 (ぼん吉)
2010-06-15 02:20:28
セオαの夏物襦袢持ってますが、あれはあれで悪くない
と思って着ています。
たしかに、セールストークほど涼しくは有りません。
が、乾きが早く肌離れが良いんで、冷房の効いた部屋なんかに
入ったときに、冷たい思いをしなくて済むのはありがたいです。

どーも着物の世界では、合成繊維が先入観による不当な扱いを
受けているように思えてなりません。
悪い素材ではないだけに、柄も含めてもうちょっとちゃんとした
モノにして売り出してもらわないと、さらに不当な扱いを
受けることになりかねません。
もっと、まじめにやれぇ~~~!!(帰ってきたヨッパライ風)
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