
トップ写真は、「海外」ということで、遠い異国から海を渡って届いたもの。
友人からのプレゼントです。マグカップ大好き…と言ったら、厳選して送ってくれました。
写真の絵柄は、友人の住む町をイメージしたものだそうです。
こんな町並みを着物で歩いてみたいもの…と思いながら、さっそく使わせていただきました。
フツーこういうときはコーヒー…なんでしょうけどねぇ、私はもちろん「しっぶーい緑茶」、
お菓子もクッキー…とかじゃなくて「ういろ」だし…ま、和洋折衷、異文化交流ってことで…はっはっは。
お茶も冷めにくいし、ほんとおいしく頂きました。ありがとですRさま!
というわけで…「外国へ着物で」というお話。私のことじゃないんですー。
実はあちこちネットをさまよっていて(たまに迷子になります)、ふと見つけたのが、
「海外旅行(たしかデンマークだったか北欧のほうでした)に行くのに、着物でいったらおかしいか」とか
「なんか言われるか」とか…そんな内容でした。
回答、といいますかあの場合は「レス」でしたが、もちろん肯定派と否定派両方でした。
肯定派は、自分の体験などを話しつつの、いわば注意事項など。
例えば飛行機内では、帯を平らに結べる半幅にしたほうがいいとか、トイレも大丈夫とか。
逆に飛行機内の往復は、洋服の方がいいとか、反日感情のあるところはやめたほうがいいとか…。
否定派は、人目を引いていい思いをしたいのかとか、単に目立ちたがりかとか…。
活動的でないのだから、なにかあったらどうするとか、スリやレイプの被害にあいやすいとか…。
まぁ思いもよらないこともいろいろ書いてあって、ビックリしました。
いずれにしても…なのですが、結局それだけ着物が着られなくなっている現実を痛感しました。
今、着物を着ていらっしゃる人にとっても、一部の人ではありますが着物は特別なものになっているんですね。
「着物」という字面を見たとたんに、それは「洋服」とは別のもの、になる…。
確かにイロイロ違いはありますが、要するにどっちも「着るもの」なわけです。
私は今、普段洋服ですが、何年ぶりかで着物を着ても、別段着るのに苦労することもなく、
また着てからも着物ゆえの不自由は感じません。
たしかに洋服のように、身軽に階段を駆け上がったりまではできませんが(もんぺだとやりまっせ)、
動きづらくていやだとか疲れるとかはありません。それはたぶん、一応「着慣れている」からだと思います。
着慣れているから動ける、のではなく「着物の時はこういう動きは制限があるからこうする」という感じに、
着物のときの所作動作が、体にしみこんでいるのだと思います。着物が別に特別なものだという感覚がありません。
訪問着はスーツ、紬はちょっとしたオシャレパンツにシャツの感覚。
洋服にするか、着物にするか、ではなく、ワンピースにするか、それとも紬か…そんなわけかたです。
そこからして変わってしまっている今、海外に着物で行くということは、
スカートにするかパンツにするか、というような分け方の感覚ではないわけなんですね。
そのレスでは、たいした着物じゃない(ウールとか)けど、レストランで扱いがよかったとか、
美術館などには、いいものを着て行ったほうがいいとか…いろいろ書いてありました。
行ったことのない私があれこれ言うことでもありませんが、何で着物を着ていくのか、着たいのか…。
そこからも違うと思うのです。全行程着物か、一部だけ着物か、それもありますし。
このレスの一番最後に、ものすごくシンプルなものがありました。「普段着てるなら、着ればいいじゃない」。
そうなんですよ。着物が自分にとって特別なものと考えているなら、それなりの注意や準備がいる…ってことですね。
場所はどこであれ、自分が国内で旅行をしたとき着物だったらどうするか。
全行程着物で、自分が観光客である、ということを考えれば、それなりの「枚数」がいることになります。
街をあちこち歩き回ったり、古い建物のなかを見学したり…それに「いい着物」では、ちと疲れます。
枚数いりますねぇ。
どこかある場所だけで、或いはその日だけ着物で歩きたい…そういう気持ちなら、
それに見合った一揃いを持っていくことになります。
ある人が「着物なんて荷物が多くなる」と書いていました。それは違いますね。
単に見た目でしか知らないから、着物を着るとなると荷物がたいへんだと想像したのでしょう。
着物はほとんどのものを四角く、ペタンコに畳むことが出来ます。スーツケースには実に入れやすいです。
私は国内旅行しかしていませんが、帯は慣れていればつけ帯がラクです。
また「コーデ」も、着物一枚帯三本、という言葉のように、少ない数で何通りもの組み合わせが出来ます。
帯をリバーシブルにしておけば、更に便利です。数もって行くのは「帯揚げ帯締め」の小物。
半衿は、重ねて縫いつけておけば、ラクですし、じゅばんはうそつきにしておいて、
袖をマジックテープで取り替えられるようにしておけば、例えば本体は二枚でも、袖を変えて複数に着られます。
裾は?できれば裾よけも、同じ色柄にするのが望ましいですが、荷物を減らすということを考えれば、
濃い目の色を最低二枚。私の場合は、今は状況からせいぜい2泊ですので、うそつき二枚で行きます。
ついでに、大体はもんぺ着用ですので、私は裾よけはナシ。
いずれ、普通に着物で往復して、真ん中の一日だけもんぺで歩こうかとも思っていますが。
着物を着て、朝ホテルを出てから戻るまで着替えることがない…その時間を着物で耐えられるかどうか、
それも大事なことですね。これはもう着物を着慣れているかどうかです。
あとは「履物」、これは実は一番心配なところです。
私は靴の方が弱いので、草履なら一日中歩いてもなんともありませんが…。
旅先で着物を着る、或いは着物で旅行をする…ということは、今の方にとっては問題山積なのかもしれません。
ある人が「銀座でインド人がサリー着てたら、あっ民族衣装だ、と思う。着物着て行ってもそれと同じだ」と。
だからこそ、おかしな着方はしてほしくないし、本人も楽しんで着られなければ、何にもなりませんよね。
ずいぶん前に「12月にハワイにいくんだけど、袷の着物?」といわれました。
これもねぇぇぇ、日本の着物の季節分けは、日本の気候に合わせて暮らしやすいように決まってきたものです。
常夏のハワイで、たとえ12月であっても、袷を着ることはないんじゃないかと、私は思います。
つまり、袷の着物は「涼しい季節から寒い季節にあった着物」ということですから、
行く先が暑かったら、真冬に単衣でもちっともかまわないと思います。着物を「季節」に合わせればいいんですから。
私は実際に海外旅行をしたことがないので(洋服でも和服でも)、あくまでひとさまから聞いたお話…なのですが、
税関で帯を解かれていた人がいたと、ミクシの方で読みました。
私の友人は、二部式の着物で、帯をしないでいいタイプのもの、これはうちにいるときはほんとにラクです。
これを往復の飛行機では着た…と。知人のお母様は「通院に便利」と言ってましたっけ。
要するに、帯をしない分、例えば検査のような場合でも、紐を解けばすぐに前が開けられること、
背中の「帯の結び」を気にしなくていいこと…ですね。
搭乗前の「金属探知」、着物の場合はまぁ小銭や鍵などは、洋装と同じ、あとは簪、根付もはずせますね。
「帯」に道具を使っている場合は、どうなんでしょう。
プラ製ならいいんですが、私がいつも使う「ひこうき(ははは、まさかの同名)」は、金属部分がありますからねぇ。
ファスナーなどは鳴らないといいますが…。説明すればいい、そうですが…帯、解くのかいな…。
そんなこともあるので、私がもし海外旅行に行くとしたら、空港から空港までは、二部式でいこうと思っています。
皆様は、着物で国内・海外などのご旅行にいかれていらっしゃると思います。
「便利だ」と思われること、「これは失敗」だったこと、税関でのことなど、教えていただけだら、
「着物で旅行するとき」なんてことを、またまとめられるかなと思っています。
ちなみに私…もんぺで行くと…普通の着物で行くのがめんどくさくなる…あぁこれは弊害ですぅ。
経験談コメント、よろしくお願いします。メールでもけっこうですので。
私は一昨年、夫婦で行ったパリ旅行で着物を着ました。
夫が、私の初めてのパリ旅行なので、奮発して格式の高いレストランを予約してくれたからです。
洋服だったら却って何を着たら良いか悩んだと思いますし、スタイルの良いフランス女性の中でも、着物姿で堂々としていられました。
どちらのお店でも、良い席に通していただき、特別にお土産を頂いたり、わざわざ写真を撮ってカードにしてくれたり、親切にして頂き良い想い出になりました。
観光に行っても買い物をしても、「ニーハオ」と言われていましたが、着物を着ていれば、「コンニチハ」と挨拶してくれます。
日本には素敵な民族衣装があり、幸せだと思いました。
以上が私の経験談です。
なんたって1泊なので、持参した着替えはパンツのみ(笑)
小ぶりのトートバッグで待ち合わせ場所に行ったら、同行者が「着物なのに、荷物それだけ?!」と驚いていましたねぇ。
でも、タオルも寝間着もお宿にあるし…特に持っていくものもないなぁと思いまして。
私は洋装での旅行も荷物が少ないので、和装でも同じだった…というだけです。
当時はまだ着物生活をしていなかった頃なので、そんなラフな着物旅でもトクベツ感を味わってドキドキワクワクしてましたけどね(笑)。
たぶん今だったら、もっと気楽な気持ちで着物旅すると思いますねぇ。だって、着る物に変わりはないし。
レイプだのなんだのって…妄想の域に行っちゃってる気がして、ちょっと哀しくなりましたわ…。
着る方も、見る方も、慣れが足りないってことなんでしょうけどね。
このまま着物文化が衰退して、絶滅危惧種になっちゃったらサミシイなぁ…。
さて、「きもので旅行」ですが、きものを着るようになってからは国内旅行しかしておりませんので、海外のことはわからないのですが、私は旅行でも(登山などのアウトドア系でない限り)なるべくきものを着たいほうです。なぜならそのほうが「ラクだから」
長距離移動では帯がサポーター代わりになって腰を守ってくれますし、帯が姿勢を保ってくれるのとブラをしないこと・肩や腕の付け根がピッタリしていないからか、肩こりもしにくいのです。
それに寒暖の差にも適応してくれますし、足が浮腫んでも草履なら困りません。(足袋はきつくなりますが)動きにくさも、それこそアウトドア系でもなければ、どうってことないです。
とんぼさんのおっしゃる通り、洋服と同じようにTPOに合わせて着るものを替えるだけだと思いますが、きもの経験値が少ないとそれができないのでしょうね。
着物で海外・国内旅行の話題、興味深く読ませていただきました。
フットワークの軽い若いころは
住んでいる県外にお出かけや旅行に行くときは必ず着物で出かけていました。
JRを使うときは、特に不便なことはなかったのですが
飛行機を使うときの金属探知では、大変でした。
何がかと言いますと、髪です!
美容院でアップにしてもらっていると
大量のピンが頭の中にあるため
金属探知機が必ず反応してしまって・・・(笑)
一人、横のほうに追いやられて
全身個別に探知機にかけられるわけですが
頭に探知機が来ると、音が鳴る!鳴る!!
お姉さんが、頭をぽんぽんと触って
「何も入っていないですね~(笑)」って(爆)
毎回、笑い話になってました。
あと、1度だけ機内で、客室乗務員のお姉さんが
お尻と背もたれの間にに当てる枕を用意してくれたことがあって
良く気がつく方だな~と思ったことがあります。
なければないで我慢できるのですが
離陸のときは、あったほうが良いと感じます。
旅行で着物は、本当に持ち物が少なくて便利だと言うこと
着物を着ない人たちに知ってもらいたいですね~
1泊べにおさんがおっしゃられているように
パンツ1枚でOKですからね(笑)
荷物が多いのが大嫌いな私にはもってこいです。
私も草履の方が長時間歩いても足が痛くならないので、靴よりラクです。
海外の場合、私の見たところ、ヨーロッパやアメリカで何らかのトラブルに巻き込まれるタイプの日本人は何を着ていてもモロバレです。言葉も判らないくせに甘えた意識のままでふらついてる姿には、私まで財布盗んでやろうかと思わされます。着物(日本の民族衣装)を着てる人の方がハッキリと珍しいので、逆にトラブルに巻き込まれないと思ってます。(欧米の場合)
私もパリ旅行で着物を着ました。行く先々で「セ ボン」(きれい)と言ってもらい、とても楽しい思い出になりました。
ただ一人で行って大部分は洋服で過ごし、二日だけ着物を着たので、荷物が大変でした。
ぞうり、襦袢、きもの、帯、羽織(冬でした)とかさばるし重かったです。
それでもその苦労を上回るくらい楽しかった!お勧めです!!
また逆に危険ではないという意見に賛成です。
一方、中国や韓国で着物を着るのなら、嫌な経験をすることを覚悟の上で、と思います。
韓国では何か言われることはあっても危険はないと思いますが、中国では危険があります。
却って毎回気軽に褒め言葉をかけてくれる人たちがいて、嬉しくなってます。
反日感情の高い国や都市で、なんでわざわざ着物を??と思ってしまいますけど。
(何かの式典などに参加の場合はドアトゥードアでタクシーなどを使いますでしょう?)
ただ・・・・私は飛行機(海外便)には着物で乗ろうとは思いません。
セキュリティーチェックのことと、静電気のこと、狭いトイレのこと(尤もこれはファーストクラスでしたら別ですね~)、気流の関係で揺れる場合など。
私個人としましては、結構気になる点があるからなんです。
その前のブログの爪のことでの投稿です(^-^)/
だいぶよくなられてきてよかったですが、
そう、次の爪が問題ですね。
もうひと注意!
慎重に過ごしてくださいね。
あとでもいいことは後回しで。
子供の頃、父の仕事の関係でドイツに住んでいたことがあり、謝肉祭の時の仮装代わりに着物を着ていくと喜ばれたのを覚えてます。
母も、父の仕事関係のパーティとか着物で行ってたと思います。
ドイツに行く、というので子供3人はウール(モスですね)のかわいい柄のお対、母は当時流行のカトレアの訪問着を作って持っていってました。
カトレアは、洋花の方が海外ならいいんじゃないかということで作ったそうですが、今考えてみれば日本の伝統柄なんかの方がもっと喜ばれたんじゃないかと思います。
2年くらい、と決まっていたので、子供のはあげを直せばその間くらい着られる大きさのものを持っていったのではないかと思います。
着物で旅行は、主人が私が着物だと動きが遅い!(ほんとは変わらず遅いんですが)と嫌がるのでやってませんが、荷物が減るからいいですよね。
1泊はもちろん、2泊でも昼夜帯にして肌襦袢を1枚追加くらいでいけそうです。
夏なら下駄でいいので、裸足で過ごせますし。(靴やサンダルに裸足、の感触が気持ち悪くてダメです)
祖母は毎日着物で過ごしていましたが、母に受け継がれず継承がスッポリ抜けたままお下がりだけがドンとある環境でいつか着たい、を一念発起。
着付教室に通い、自分で着れるようになりました。
(着付教室の異様さには辟易!)
さて、着物で旅行。
今はアッパッパーしか着ない祖母に聞くと、着物なら全部着ていって宿で脱げばいいから手ブラで行けるよ、と言われて、着物歴1年半のわたし、怖いもの知らずで簡単にやっています。
大して不便も感じませんし、草履だと足がノビノビしていてラクチン。
移動時は肌着をアッパッパーにして、襦袢はうそつき、着物は3枚重ね、半幅をぺたんこに巻いた上に昼夜帯をカルタ結びに。
宿に着くまではちょいと重いですが、洋服の重ね着のようにチラリと見せるコーディネイトの楽しさがあります。
搭乗待ちの時間にジロリと睨むおせっかいおばさんに民族衣装なのだからキチンと着るべきよ、なんて補正や格式を語られると肩身が狭いですが、放っておいてほしい。。
ただのファッションにしてくれないと民族衣装、すたれちゃうよー、なんて思いながら、民族衣装について熱弁するおせっかいおばさんてばせっかくの旅行なのに洋服なのね、とフフンな気分です。