台風は結局、端っこのお土産みたいな雨と、今日は風…それも北風。
気温がぐっとさがり、そりゃ過ごしやすくはありましたが、
昨日まで暑かったんですから、チョーシが狂います。
新聞取りに出たとたんにクシャミですよ、もぉぉぉ。
しばらく大物の洗濯はできないでいるし、小物も家の中でブラフラ…暑くてもお日様がみたい!
(人間はワガママなもので…)
さて、本日また時間なくなりまして、着物写真を一枚だけ…が、トップ写真です。
昔の紗、です。なんと大胆な柄でしょうか。これ、着たかったナァ。
新しかったときは、白地の部分がもう少しパチッとはじけていたと思います。
まぁあんちーく…とみれば、この「くすみ感」もなかなかですが…。
よく見ると小さいしみも飛んでいます。めだちませんが…。
何の柄か、よくわかりませんね。お袖が長いので柄アップ。
色がなかなかうまく出せなくて…こちらが一番実物に近いですかねぇ。
若い女性向なのに、勇壮な帆船柄です。
袖が72センチあります。当然色からいっても、若い女性のものと思いますが、
こういうのを着て歩くときは、白いパラソルだったのでしょうかねぇ。
今日あたり見ていても、あまりパッとしないのですが、晴れた日には映える柄ですね。
なんとなく帆船柄、好きなんです。ハマっ子だからか???
お福ちゃんに着せてみると、こりゃ「見る着物だわ」と思います。
昭和でも初期かな…の柄の大きさ、今こういう大胆さはなくなって、
別の意味での大胆さが蔓延して???あぁみなまでいうまい…です。
せっかく紗を着せたのにこの肌寒さ…羽織でもかけとこうかと思ったりして…。
夏、普通の夏でいてください、体がついていきまへんがな…。
とっても素敵!
お若い方が日傘をさして着ておられる
姿を想像するだけでも楽しいですね。
横浜は寒いぐらいの気温だったのですか。
風邪を引き添えないようにして下さいね。
しかし、直ぐに元に戻るそうです。
暑い夏を堪能出来ますよ。
この着物確かに大柄です。
今時こんな大柄を染めている所はありません。
大柄は反物で見ると「でかい!」と感嘆しますが、仕立てると凄く良い物になる事が多い様です。
復権すべきですね。
ところで今お客様から直しで預かっているのが絽の両褄の訪問着。
何と絽なのに八掛が付いていてそれも表と同じ柄。
両褄なので同じ柄が左右対称に表裏同柄と言う珍品です。
明治の頃の着物の様です。
素敵な着物ですね、帆船の模様とは、
粋ですね!! とても珍しいです。
冬に主人と着物で写真をとろうと考えているのですが、もう30過ぎましたし、ピンクよりは暗いいろの方がいいですよね・・
いつもとてもためになる着物の深~いお話、
素敵な写真、楽しみに拝見しています。
ありがとうございます。
さて、このお着物、私が「夏お召し」といわれたものととてもよく似た生地に見えます。
私が持っている紗と夏お召しを比べると、
紗の方がもっと透けていて薄いというか若干やわらかい感触で
夏お召しの方は、はりがあって、
銘仙にもあるような横筋が織り柄に入っています。
紗と夏お召しの違いが何なのかよくわからないので、教えてください・・・
ほんとに大きな柄で、きっと目だったでしょうね。
私が若いころでも、こんな柄はもうありませんでしたから、
着てみたかったです。
今日はなんと一日クーラー要らなかったんですよ。
朝方なんて、暖房入れようかと思いましたよ。
続かないんですよね、こんなすごしやすい日は…。
いやもぅなんともきもちのいい一日でした。
夏、戻ってくるでしょう…ヤダ…。
こういう意匠は今では作ってもうれないでしょうね。
アンティークだというから売れる…。
なんかヘンな気分です。
八掛つきの絽、それはものすごすオシャレですね。
共八掛としてきっちり柄をあわせるというセオリー通り。
本とは決まりごと、ではなく「多数決」なのですよね。なんでも。
モチーフとしては男性向きのようですが、
帯にはよくあります。
大胆でステキですよね。
まだ30代ならピンクも赤も大丈夫です。
手間はどうしても洋服感覚で色柄を選びますが、
着物はデザインが同じ分、地色と柄の大きさで
同じ赤やピンクでも、40代でも着ますよ。
昔は着物ががらっとジミになるのが、わりとはっきりしていて、
50になると同時に、その先は帯と八掛変えたら80まで着られます、になりました。
最近はもっと自由だと思います。
特に小物の色使いで着物はガラリと雰囲気が変わります。
ピンクや赤、まだまだ楽しんでください。
黒い着物ですが、帯や八掛、小物で雰囲気が変わる例です。
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/76199edca087bf0d29387b6e3e2c7b7d
こちらこそはじめまして。
コメントありがとうございます。
紗とお召しの違いは、糸と織り方の違い…でしょうか。
糸はどちらも強撚糸を使いますが、それぞれに特徴ある撚り方の糸です。
織り方は、紗は「捩り織り」といわれるねじる織り方、
お召しは普通の平織りです。
紗についてはこんな記事を書いていますので、ご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/5639816dde84b9833beac454417c3cbc
この着物は、写真で見るよりずっと透けています。
それと帆船部分は「染柄」です。
お召しは先染めの織り柄、というところも違いますね。
こんなところでしょうか。
もう少しうまく説明できるといいんですが、すみません。