ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

私にとっての「スター」

2011-06-07 02:06:40 | つれづれ

 

大川橋蔵さんの本、前から一冊ほしいナァと思っていたら「新吾十番勝負」の特集がでましたので、思わず落札。

昭和36年度版、定価140円ですよー。落札価格? …2000円… 

私が小学校に上がる前に「映画界でびぅ」なさってますから、私がぽわぁぁ~んとなった時は、すでに大スターでした。

当時、小学校5年生くらいで、同じクラスのリエちゃんと私は、ほかの女の子や近所のおばさんたちが

「キンちゃん、いいよねぇ!(萩本欽一さんじゃなくって、萬屋錦之助さんでっせぇ)」といってたときに、

ぜったいトミー(大川橋蔵さんのニックネーム)の方がかっこいいよねーっとやってました。

当時の主演映画は「新吾十番勝負」です。テレビはすでにありましたが、まだまだドラマなどはアメリカものばかり。

東映映画の全盛期でしたし、遊びに行くと言えば「映画見ようか」の時代でしたね。

幸いにもわが町には「すばる座」というちっこい映画館がありまして、父に連れられてよく見に行ってました。

映画館は、街の通りのちょうど曲がり角の奥にありまして、映画館はちょっと引っ込んでいました。

通りの入り口に、ガラスの入った掲示板みたいなものがありまして、ポスターや、カット写真などが飾られていました。

ある日あれは「海賊八幡船」のだったと思いますが、映画館のおじさんが次の上映用写真との入れ替えをしていました。

学校帰りに友達と二人「かっこいいねぇ」とずっと見ていたら「そんなに好きならあげるよ」と、くれたのです。

狂喜乱舞?で持ち帰り、長く私のお宝だったのですが、度重なる引越しで…消えました。

 

あのころのスターは歌舞伎出身者が多くいました。彼も「大川橋蔵」は、二代目としてもらった歌舞伎の名前。

女形の素質を買われていたんですけどねぇ。歌舞伎界というのは、実力だけでは…という世界ですから。

映画で成功して、映画が傾き始めてからはテレビに移って…。

銭形平次はながかったですね。私はさすがに熱烈ファンはやめていましたが、

ちょっとふっくらしても不細工にはならず、相変わらず舞うような殺陣をいつも拝見してました。

ご存命ならもう80を越えておられます。ちょっと渋い、いい役者さんになっていたと思いますねぇ。

 

この本は「新吾十番勝負の特集」ですから、ほかの映画のことはほとんど載っていませんが、

中に共演者のことは載っています。女優陣はいうまでもなく東映のトップばかり、丘さとみさん、桜町弘子さんなど。

男性は「敵役」で、平幹次郎さんが出ていました。憎々しい役、うまいです。

大河内伝次郎さんも出ています。あの「大河内山荘」を思い出しますわぁ。

 

あのころの時代劇は、荒唐無稽なものも多くて時代考証なんか、どっかぶっ飛んでたり、

なんでもいいからみんな出して「オールスター・キャスト」だったり…。

あのころのバカバカしい時代劇も、ふっと見たいナァなんて思ったりします。

 

最後に裏を見たら…いゃあお若い「松方弘樹さん」ですねぇ。このころから海が好きだった?いやいや。

このころまだ二十歳前…。北大路欣也さんと人気を二分していたころです。

皆さんの「スター」は、どなただったでしょうか。

 

      

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2011-06-07 09:52:26
子供の頃に映画館に行った記憶がある
っていいですねぇ。
たまに神社に幕を張って、にあんちゃん
とか風の又三郎だったか・・・を見た
記憶ぐらいで、子供の頃のスターは思い
つかないですね。
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テレビスター (うまこ)
2011-06-07 12:39:33
私は小学校時代、映画は洋画専門で
ベンハーとか十戒とか・・・
時代劇はテレビで風小僧、白馬童子の
山城新伍の大ファンでしたが
白馬童子の途中で、すらっとした美青年が
貫禄のおじさんになって
すっかり落胆した覚えがあります。
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Unknown (とんぼ)
2011-06-08 08:51:17
陽花様

今にして思えば、映画館があるなんて、ほんとにしあわせでしたよね。
いまだにパッとしない商店街で、映画館も私が中学のころにはもう閉館しましたが、
父との思い出が写真に残っています。
にあんちゃん、学校で連れて行ってくれてみましたよ。懐かしいです。
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Unknown (とんぼ)
2011-06-08 08:55:19
うまこ様

小さな町の映画館でしたから「邦画専門」だったと思います。
「十戒」、父に連れられて横浜まで見に行った気がします。
山城新伍さんは、子供たちに大人気でしたね。眼のパッチリしたかわいいオトコでしたよね。晩年のおじさまぶり、思い出します。
加齢は時として残酷ですねぇ。
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