大川橋蔵さんの本、前から一冊ほしいナァと思っていたら「新吾十番勝負」の特集がでましたので、思わず落札。
昭和36年度版、定価140円ですよー。落札価格? …2000円…
私が小学校に上がる前に「映画界でびぅ」なさってますから、私がぽわぁぁ~んとなった時は、すでに大スターでした。
当時、小学校5年生くらいで、同じクラスのリエちゃんと私は、ほかの女の子や近所のおばさんたちが
「キンちゃん、いいよねぇ!(萩本欽一さんじゃなくって、萬屋錦之助さんでっせぇ)」といってたときに、
ぜったいトミー(大川橋蔵さんのニックネーム)の方がかっこいいよねーっとやってました。
当時の主演映画は「新吾十番勝負」です。テレビはすでにありましたが、まだまだドラマなどはアメリカものばかり。
東映映画の全盛期でしたし、遊びに行くと言えば「映画見ようか」の時代でしたね。
幸いにもわが町には「すばる座」というちっこい映画館がありまして、父に連れられてよく見に行ってました。
映画館は、街の通りのちょうど曲がり角の奥にありまして、映画館はちょっと引っ込んでいました。
通りの入り口に、ガラスの入った掲示板みたいなものがありまして、ポスターや、カット写真などが飾られていました。
ある日あれは「海賊八幡船」のだったと思いますが、映画館のおじさんが次の上映用写真との入れ替えをしていました。
学校帰りに友達と二人「かっこいいねぇ」とずっと見ていたら「そんなに好きならあげるよ」と、くれたのです。
狂喜乱舞?で持ち帰り、長く私のお宝だったのですが、度重なる引越しで…消えました。
あのころのスターは歌舞伎出身者が多くいました。彼も「大川橋蔵」は、二代目としてもらった歌舞伎の名前。
女形の素質を買われていたんですけどねぇ。歌舞伎界というのは、実力だけでは…という世界ですから。
映画で成功して、映画が傾き始めてからはテレビに移って…。
銭形平次はながかったですね。私はさすがに熱烈ファンはやめていましたが、
ちょっとふっくらしても不細工にはならず、相変わらず舞うような殺陣をいつも拝見してました。
ご存命ならもう80を越えておられます。ちょっと渋い、いい役者さんになっていたと思いますねぇ。
この本は「新吾十番勝負の特集」ですから、ほかの映画のことはほとんど載っていませんが、
中に共演者のことは載っています。女優陣はいうまでもなく東映のトップばかり、丘さとみさん、桜町弘子さんなど。
男性は「敵役」で、平幹次郎さんが出ていました。憎々しい役、うまいです。
大河内伝次郎さんも出ています。あの「大河内山荘」を思い出しますわぁ。
あのころの時代劇は、荒唐無稽なものも多くて時代考証なんか、どっかぶっ飛んでたり、
なんでもいいからみんな出して「オールスター・キャスト」だったり…。
あのころのバカバカしい時代劇も、ふっと見たいナァなんて思ったりします。
最後に裏を見たら…いゃあお若い「松方弘樹さん」ですねぇ。このころから海が好きだった?いやいや。
このころまだ二十歳前…。北大路欣也さんと人気を二分していたころです。
皆さんの「スター」は、どなただったでしょうか。
っていいですねぇ。
たまに神社に幕を張って、にあんちゃん
とか風の又三郎だったか・・・を見た
記憶ぐらいで、子供の頃のスターは思い
つかないですね。
ベンハーとか十戒とか・・・
時代劇はテレビで風小僧、白馬童子の
山城新伍の大ファンでしたが
白馬童子の途中で、すらっとした美青年が
貫禄のおじさんになって
すっかり落胆した覚えがあります。
今にして思えば、映画館があるなんて、ほんとにしあわせでしたよね。
いまだにパッとしない商店街で、映画館も私が中学のころにはもう閉館しましたが、
父との思い出が写真に残っています。
にあんちゃん、学校で連れて行ってくれてみましたよ。懐かしいです。
小さな町の映画館でしたから「邦画専門」だったと思います。
「十戒」、父に連れられて横浜まで見に行った気がします。
山城新伍さんは、子供たちに大人気でしたね。眼のパッチリしたかわいいオトコでしたよね。晩年のおじさまぶり、思い出します。
加齢は時として残酷ですねぇ。