ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

どんど焼き

2019-01-14 19:03:03 | 昔の道具・暮らし

 

写真ナシが続いてすみません。

 

どんど焼き…これもきえていくのでしょうか。

いまや自分の家の庭だとて、自由に焚き火が出来ないご時世。

暮らしの安全ということでは仕方ないことではありますが、「落ち葉焚き」なんて言葉も消えてゆくのでしょうか。

 

今日「どんど焼き」のリポートがありました。

なんたってたいへんですよ、お焚き上げの前に、山ほど持ち込まれたお飾りや門松をまず「分別」…。

最近のお飾りは、たとえば海老の飾りとか、輪飾りの「ゆずりは」だとか、けっこうプラモノがあるわけで。

プラは燃やせませんから、お手伝いの方たちがひとつずつ分解し、プラとか金属とかを分け分け…。

あらら、そうなのかーとびっくりしました。

更には「何でも燃やしてもらえる?」などと、何を勘違いしているのかクリスマス・リースとか、

蛍光灯とか、財布とか、子供のイスなともあったそうです。

主催者の神社なども「分別して出して」「ゴミ焼きではありません」など、いろいろと注意書きをするのだそうですが、

一向にかわらず、今「どんど焼き」の存続が危ぶまれているところがあると。

 

まぁ「分別」については、私も、そうかそういわれれば…でした。

なにしろこのあたり、どんど焼きもあるにはあるのですが、それこそ「ポイ」と投げて帰ってくるわけにも行かないので、

私は時間的にむりですから、もう何年も「ごめんなさいして処分」です。

ただ、気持ちだけでも、と、お飾り類はまとめて紙に包み、ちゃんとてをあわせて、

ほかのゴミとは別に、お飾りだけポリ袋に入れて捨てています。あー神様ごめんなさい…の年月…。

 

それにしても、考えてみれば、昔々のお飾りは全部自然素材でしたね。

年の暮れに駅近くとか、商店街の一角に毎年「お飾りの露店」が出て、けっこう毎年同じところで買ってました。

そのときは、お飾りもゆずりはやうらじろも全部本物、自然のもの、

お供えの海老の人形も、あれはきっと紙粘土とか、そういうものだったのでしょう。

更にはあのころは「分別」がありませんでした。

分別は大切なことだと思っていますが、もっと考えれば「安価」「便利」「耐久性」なんてことで、

プラものに頼るようになったことが、今になってみればかえって厄介なことになってしまっているのですよね。

 

そして、もっと驚いたのは「ゴミ焼却と間違えてる?」現実。

おひなさまとか位牌、神棚、なんてのもあったそうな。

やたらと捨てられないから、という気持ちもあるのでしょうけれど、と言ってましたが、

どんど焼きそのものの意味がわかっていないのですよね。

元々「門松」も「玄関のお飾り」も、年神様をお迎えする目印、依代などということも知らない、

というより「そうなんだってねぇ」で、別に気にもせず松飾もしない、そんな家も増えてます。

信仰心がどうのこうのとまで言う気はありませんが、クリスマス飾りはするのに…と思います。

もちろんクリスマス飾りも、クリスチャンでなくとも、年のイベントとしてやっていることのほうが多いとは思いますが。

 

どんど焼きは、お飾り類とよく見たのが「書初め」したもの、だるまさんも。

元々はお正月においでいただいた年神様を、空にお返しする…それに合わせて、五穀豊穣祈願や健康長寿祈願。

どんど焼きの煙を浴びると1年間病気をしないとか、火を持ち帰ってお餅を焼いたりお雑煮を作って食べると

これまた健康が守られるとか…とにかく何かしらのご利益を願い、信じる…人間は欲深いですし。

書初めは、焼いた炎が高く上ると字がうまくなる…まずうまくなるように努力してからね。

 

ともあれ、「ゴミ」の扱いに悩んで「どんど焼きをやらない」と決めた神社もあるのだそうです。

なんだか世知辛いお話しですねぇ。

まぁどんどん季節感が薄れていくのは、あれこれしかたない、と思われることもありますが、

せめて「ルールを守ればまだできる」なら、もう少し自分の住む地域のこと、

お正月に関する習慣のことなど知ってほしいものだと思います。

伝えなければ、なくなってしまうのですよー。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (あけ)
2019-01-14 22:04:47
どんど焼き、今日、娘の、近所の、お寺でしました、地元で、ニュースに、流す、裸祭りも、見て来ました。帰りに、甘酒を、頂戴しました。日本の、善き伝統は、意味も、含めて残していきたいですね。
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Unknown (とんぼ)
2019-01-15 01:08:29
あけ様

1年の中のさまざまな行事、何百年もの歴史の中で、
カタチを変えたり、意味が変わったりしているものも
たくさんあります。
それでも、敬虔な気持ちで手を合わせたり、
季節を大切にしたり、そういうことは、根っこの部分が
消えてほしくはないですね。
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