四国にお住いの友人からのプレゼント。
「おいり」という名前のお菓子で、元々は結婚式の引き出物や、
お嫁さんを迎えた家が、ご近所さんへの御挨拶に配るものだそうです。
色がきれいで可愛らしいですね。楕円形のものは「小判菓子」とよばれるそうで、
おめでたいということでいれるのでしょうね。
もち米でできていて、雛あられと似ていますが、あれよりもっと薄く柔らかく、
口にいれたとたんにふわーっと溶けてしまいます。甘さは控えめ。
最近は「お菓子」としてお土産にも売っているそうです。
もうひとつ入ってましたのが「堅パン」…まんまほんっとに「カタイ~」です。
歯に自信のない方は、やめたほうがいい…くらい硬いのですが…
実は「飴のように、しばらくなめなめしていると…」です。
回りが少しずつ柔らかくなってくるので、ちょっとずつかじる…
そんなにやたらと甘くなくて、アメが苦手な私でも、コロコロと楽しませていただきました。
ショウガが入ってますね。喉にもいいかもです。
このお菓子は、旅やお土産のサイトなどでも有名な「昔ながら」のお店、
熊岡菓子店さんのものです。こんな画像がありました。
友人のお話ですと、奥様は着物姿が多いそうです。
実は中身もなんですが、私この「袋」に心惹かれました。レトロでしょう?
特に上の部分…袋がねじってあって…のところ、懐かしいです。
昔、子供の頃住んでいた町の商店街に二軒、お菓子屋さんがありました。
どちらも同じように、上の写真みたいなガラス蓋のついた長方形の容器がズラッと並んでいて、
いろんなお菓子が入っていました。子供には夢の世界…。
いつも白い上着を着たおじさんや、割烹着のおばさんがいて、
「鈴カステラと…かりんと」、なんていうと、白い紙袋に銀色のスコップみたいなので、
それを入れてくれて秤にかける…「おまけね」っていいながら、
カステラなんかひとつふたつポンとのせてくれてから、紙袋の上の両端を持ってくるりんと回すと
両端が捻じれて小さい耳みたいにピンとなります。
イマドキですから、今回のものは、その上さらに、チャック式ポリ袋に入れてあります。
奥の台には「ネコ瓶」が並んでいて、棒つきキャンディーや、小袋に分けて入れられたものなどが、
詰まっていましたね。ネコ瓶、まんま「猫がうずくまった形」に似ているので、その名がついたそうな。
今でもありますが、高いんですよー。こんなの。大きさにもよりますが、あのお店やさんサイズで1万くらい。
四角くて上にフタのついたのは「十斤瓶」、「斤」は重さの単位ですが、お菓子屋さんのは
高さ30㎝くらいありましたよね。小型のものはインテリアとしても売られています。
今はプラが多いですが、ガラス瓶って、なんかいいですよねぇ。
堅いパンをなめながら…昔のお菓子って…と思い出していました。
最近の旅番組などで時々「懐かしい駄菓子屋さん」なんていうのが放送されます。
確かに「あぁこれこれ」と思うものもあるのですが、けっこうポリ袋に入ってるものや箱入りのものなど
私の子供の頃より少しあと…のものが多いですね。
母はけっこう潔癖症のところがあって、私が外で買い食いをするのをぜったい許さなかったし、
特に駄菓子屋に行くことは、目くじら立てて怒りました。
あんな色の濃いものは毒やし、ほこりだらけのとこでむき出しで置いたるもんなんか、
おなか痛ぅなったらどないすんねん!…と。
でもねぇ「子供には子供のツキアイってぇものがある…」で、お金を持たしてもらえない私に、
たまに友達が「あいよ」と一個くれたりするわけで…。
気が付けは舌も口の周りも毒々しい赤い色が…で、結局どやされるのでした。
お菓子の名前、今では「きのこの山」とか「カール」とか、個別の商品がメジャーですけれど、
あのころはたとえば五家宝とか、卵ボーロとか、ビスケットに色の着いたお砂糖がぬってあるの、
あれなんといいましたっけねぇ。メーカーはそれぞれ違っても、名前は同じでした。
あそこのはおいしいとか、ここのは粉っぽいとか…そんなことも言っていたような。
たまーに父がお土産などで買ってきてくれる「不二家のお菓子」は、もう宝物のようでした。
今で言うなら「ゴディバのチョコ」とか「トップスのチョコケーキ」とかのような感じ?
年に2回くらい連れて行ってもらう「伊勢佐木町の不二家」は、夢の世界でしたっけ。
いただいたお菓子から、子供のころの思い出をたどって、おいしい味と一緒に
楽しい時間を過ごすことができました。Mさま、ありがとうございました。
お茶、もう一杯飲もっと…。
なつかしい色つきのビスケットは、
「動物ヨーチ」というそうです。動物ビスケットと記憶していましたが、ヨーチって何なんでしょう?
数社が出していたようですが、ここのが一番古そうです。
いいのかしら、アド記載してしまって…http://showanavi.jp/archive/archive/1960/6193.php
ありがとうございます。
私もたしか動物ビスケット…と思ったのですが、
おかげさまで、聞いた話…を思い出しましたよ。
これの何も塗っていない「ABC」ビスケットがあって、
それは「英字ビスケット」、
そしてお砂糖がぬってある動物のをヨーチと言う…という話。
この「ヨーチ」は確か英語の「キンダーガーデン」、
つまり幼稚園の「幼稚」だという話です。
だったら「ヨウチ」ですよねぇ。
子供の食べ物っていうことなのでしょうね。
ピンクから食べるか、白いのにするか…なんて、
並べてたのも思い出しました。
子供の頃に駄菓子屋さんに行ったことがないのです。
せいぜい近所の〇〇商店ぐらい。
だから本やTVでの昭和の懐かしの風景でしか
いわゆる駄菓子屋さんというのを知らないという悲しさ。
年代的には絶対行ってて間違いないはずなのに。。。
でも不思議ですよね、経験がないのに「あー懐かしい」と思う感覚って。
なんでしょう、これって。
平成生まれの若い人が昭和の映像を見て「懐かしい」と思うのもこれなんですかね?
記憶のどこかに刷り込まれているのでしょうか。
先祖の記憶が脳みそのどこかにあるのかしら?
そうそう、ああしたケースに入っていましたっけ。
銀色スコップに計りー駄菓子屋の毒々しい色付きのお菓子。
どれもが思い出いっぱいです~
ただ、ただ遊びに夢中になれた時代は考えてみると一番素敵な時間だったのですね~
子供のころ おばあちゃまに 善通寺さんへ連れて行ってもらうと 必ず 熊岡へ行って 硬パンを買ってもらいました!
大きいのやら 小さいのやら いろいろ種類があって
選ぶのも楽しかったです!
今も量り売りで 紙の袋に入れてくれて 昔のままの売り方なんですね!
それと 嫁入りおいり
ん十年前の わたくしめが 嫁入りしたころは「あそこの お嫁さんは おいりを○○斗 持ってきた」というのが お道具・着物類と同じように ご近所の話題になってましたね!
ちなみに 私の母も 「足りなくてははずかしいから」と 軽トラック一杯に おいりの箱が積んでありました! ご近所中が 婚礼の次の朝には 子供連れで おいりをもらいにきます! おまけには 子供バケツ・風船・ノート・鉛筆・・・などがつきます!
いったい 何斗もって行ったのか いまでは きくすべもありませんが・・・
お写真のおいり わたくしも 最近では小売もありますので 遠方のお友達のおみやげにしたりします! 知らない方はめずらしがってくれますし 同郷の方は なつかしがってくれますので 重宝しています!
おいりは 子供からお年寄りまで 大好きです! 家のほうでは おいりが綺麗で色鮮やかだと お嫁さんも綺麗という うわさが流れますし 反対に おいりが いびつだったり 色が鈍っていると お嫁さんが ぶさいく ということになってしまいますので 嫁入りさせる親は どこどこのお店のおいりが 良い!と言う情報を 手にいれて おいりを注文する ということになります!
こんな おはなしも 今では知っている人も 少なくなっている気がしますが・・・(笑い)
そうそう、不思議ですよね。
よく町で生まれ育った人でも、地方の美しい田園風景を見ると、
懐かしいと思う…「人間の原風景」なのでしょうかねぇ。
DNAの中に、何かそういう記憶の元みたいなものが、
あるのかもしれません。
母に連れられて、買い物に行くとき、
一番最後にお菓子屋さんに連れて行ってもらえる…
それがあるから、母が八百屋のおばちゃんと長話するのも、
肉屋さん魚屋さんで、母が吟味するのも、じっとがまんして
まっていましたっけ。
たまにおもちゃ屋さんによって、新しい縄跳びの縄や、
ロウセキを買ってもらえると、世の中で一番幸せ…
なんて気がしたものです。
懐かしいですねぇ。子供のころ。
あらまぁそうでしたか!
いやいやとてもおもしろいお話を、きかせていただきました。
お祝い、特に結婚というと、どうしてもほんにんそっちのけで、
親が見栄をはったりする…それもすべては我が子を思う親心。
ありがたいけれど、滑稽だったりもしますね。
おいりがきれいだとお嫁さんも…
あたし、そちらへ嫁がなくてよかったですー。
「おいりはきれいなのにねぇ…」なんて言われるぅ。
母の田舎では、婚礼道具を部屋に並べて、
お茶のみのお客様にもあけて見せる…というところがありまして、
伯母は3人娘でしたので、大変だったようです。
下の方には安ーい着物を入れて、パパッと見せたり…。
親の苦労は、どこでも同じなんですね。