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写真は、3年前くらいに,オークションで手に入れた「留袖」、
元から解いてありました。かなり薄くなっています。
昔の「前身ごろが左右対称柄」のものです。
対称柄の場合、褄下の裾のから斜め上に向かって三角に柄が広がるのが普通で、
この柄のように三段重ねのような柄も、よく見かけます。
「鶴と松」の組合せは、もっともオーソドックスな柄のひとつですが、
それでも年代によって、鶴の大きさとか数とか、色付けや動き、
また松の方も老松か若松か・・などで変わります。
この鶴は色が赤くはありませんが鮮やかで、松も若松ですから、
ちょっと落ち着きの出始めたミセスってところでしょうか。
良くある柄でも、そんなふうに工夫して柄付けをするところなど、
心憎いなぁ・・と思ってしまう私です。
さて、実は今日「ネット・オークション」で、落札したいものがありまして、
このブログを書きながらちょこちょこ覗きにいってたのですが、
ひとつ「競る」はめになりまして、まぁ時間がかかったこと・・。
ほんとにすみませんが、ブログを書く時間がなくなってしまいました。
オークションのお話、次回に致します。
せめて、柄のアップ写真を・・・。
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一番下の松のところですが、
松の若芽のところや、幹の丸い模様のところに、
ほんのわずかですが刺繍が施されています。
お次はその上の鶴のアップ。
鶴の足、薄いグレーなので見づらいんですが、
この鶴の足はなんとなく右に向いてます。
下の鶴の足だけ入れましたがこちらはまっすぐ。
これを全体像で見ると、たった足の向きひとつなのに、
いかにも前の鶴が悠然と旋回して舞い降りたあとに続いて
後ろの鶴も舞い降りようとしている・・
というように見えるんですね。つまり「動き」が見えるわけです。
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両方の鶴の足をまっすぐに描いても、構図的には大して変わらないと
思うのですが、足が曲げて書いてあることで、
「ここへ舞い降りる前の動き」まで見えるような気がする・・・、
この「動きを想像させる」というのが
これを染めた友禅作家のこだわりでしょうか、そんな心意気が、
美しい留袖や振袖が「動く絵画」といわれる所以かと、私は思っています。
12月の娘の結婚式に借りる衣装
旦那のモーニングが7万
娘の白無垢と色打掛と買取りのウエディングドレスが100万
私は地味な留袖を借りたいのですが、
結婚時に作った若向きの留袖で我慢しようかと・・・
この素敵な色合いと図柄が好みです。
落ち着いた色合いで、それでいて豪華
こういう細かい緻密な絵が描ける人って
すごい!ですね。
留袖も一時期よく着ましたが最近は
着る機会がないですね~。
きっととても魅惑的においでおいでをしていたのですね
是非後日アップしてくださいませ。
ひゃっひゃくまんえん!!
そんなにかかるんですねぇ、イマドキは。
もー留袖ハデハデでいっちゃいましょう!
こういう色柄は、今はありませんねぇ。
ジミハデというのでしょうか。
きたら映えるでしょうねぇ。
陽花様
職人さんが、どんどん減っていて、
伝統的な色柄だけでなく「手法」までもが
風前の灯です。なんとか残したいですね。
ゆか様
それがねぇ「子供の着物」なんですよ。
ちーさいのにもぉ・・・。
今週中には届きます、お楽しみに。