上は以前使った写真ですが10月30日にご紹介した「絵物語」の丸帯です。
あまりにも多い黄変と部分的な絵の具のはがれ、気になってました。
その後、いろいろご相談にのってくださるお店を見つけまして、
見ていただきましたが、やっぱり「黄変」は取るのは難しく、
「隠す」方法しかないとのことでした。
柔らかい帯なので、結べば必ず折り線やシワがつきます。
それならいっそ、このまま鑑賞用に保存しようと思いまして、
あの「メッシュ」になっちゃっていた「黒髪」の部分だけ、
手を入れていただきまして、本日帰って参りました。
比べてみると、こんなです。きれいになりました!!
(下の写真の方が薄いのは、写真加工のウデの悪さです~~)
この前、ちょっと小さかった部分もおまけで…
右の貝の絵は「藤の花」、左は「朝顔」です。
こちらももう一枚、同じように髪にメッシュ入ってましたが、
みごとに「カラスの濡れ羽色」です。
お直しにお泊りに行っていたコたちも、これでみんな戻ってきました。
あとは…まだ年賀状が残ってるんだってば!
本日ご報告のみにて、ごめんなさい!
昔から餅は餅屋と言いますが、様々な技術が
あるものですね。
きれいな黒髪に戻って美女もさぞかし喜んで
いるでしょうね。とんぼ様なればこそですね。
日本刺繍は 自分で直すしかないかなぁと思っています。駒糸は留め糸が切れると一気に来ました(;´ρ`)グッタリ
とんぼ様は刺繍の直しはどうしていらっしゃいますか?
いっそ自分で、とも思ったのですが、
アクリル絵の具では…と思いやめました。
ほんのちょっとのことなんですが、
使っているものの素材やら、色あわせやらは、
やっぱりプロに頼むのが安心ですね。
もうちょっと普段使いのなんかだと、
自分でやっちゃいますけどね。
zizi様
今のところ「刺繍」の大きい直しは幸いありません。
実は私、刺繍が一番「苦手科目」?なのです。
刺繍の直しと言ってもいろいろですが、
自分のものでちょっとほつれたくらい、
と言うときは普通の刺繍糸で
似た色で上から直しちゃう…ですかねぇ。
駒糸は諸縒りですから、解けたら
ぼそぼそになっちゃいますよね。
いいものならこれはもう、プロに任せるのが
一番です。悉皆やさんがいいですね、やっぱり。
刺繍でも箔でも直してくれます。
実は、行間とか級数とかもうちょっと変えたほうが目が辛くないんだけど・・・と思っていたのです(笑)
本文文字が小さいのがイヤだな、という方もいるかもしれませんので、もうちょっとだけ大きくしても。
刺繍を直すのって大変ですよね。裏から糊で固めてあるので、針が通らないんです。高いみすや針が折れそうになってやめたことも多々。
上物には以下の方法は躊躇するので、ちょっと手の落ちるものに試すなら。
平糸がぼそぼそしているくらいなら、手芸用の糊をとがったものの先につけて、糸の中に入れ込む感じで梳かすとOKです。
金駒は糸で留めるのがベストですが(駒糸を引っ張りながらするといいですよ~)、糊でちょんちょんとつけると暫くはいけます。
直しに出すと、10センチ平方で何万円とか言ってました。
私自身は老眼なので、大きいほうが…
というのもありましたが、こうなってみると
これはこれでよかったかなと思っています。
刺繍のお直しの方法、ありがとうございました。
日本刺繍はほんとに美しいものですね。
ちょっとくらいの痛みで、着物全部を
いらないものにするなんて、できませんよねー。