ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

別の?解き物

2009-11-15 21:34:33 | つれづれ
さて、いつ編んだんだったか…ここへ来る前ですから、
15年位前…ですかねぇ。
母が「首から編むセーター」ってのにいっとき凝りまして、
私にも編んでくれるのはいいんだけれど、真っ赤とか小さめとか…。
ほんとに自分の趣味で編むひとですから…。
私のキボウは一切無視されるので、しかたなく自分で編んだ一枚です。
まぁよくもこんなめんどくさい柄を編んだものだと、今になって思います。
これって、しゃべりながら編めないですもん。
柄部分を編み上げれば、あとはメリヤスですからラクになるんですが、
柄だけで何回ほどいたか…それだけは覚えています。
これを解いて蒸し器でふっくら戻して…何にする?
一応考えてはいるんですが、最近編み物してませんからねぇ…。
何を編むにしても、今年の冬に間に合わないことだけは確実です…って、
胸張って言ってどーする…。

こちらも母がくれたものですが、それこそ「残り毛糸」全部使いました…です。
息子が生まれて初めての冬に、ひざ掛けとかお昼寝の掛け物にしなさいと。
ほんとに少しずつしか残っていないものを、あるったけ使ってます。
かなり古い糸、色を見ると、私やイトコのセーター、父のカーディガン、
自分の着物用の肩掛け、真っ赤なのはたぶん「お人形用」の服にしたもの。
しかも全部「中細」ですよ。とてもじゃないけど私はイヤ…。
細いと編んでも編んでも進まないんだもん…。


   


こういうのを見ると、昔、冬に近所の家に行くと、こんな感じの
「残り毛糸オン・パレード」のコタツかけとか座布団カバーとか見ましたね。
我が家にも、これと同じ編み方で2メートル四方くらいある、
コタツかけがありました。母はヒトのものまで、頼まれて編んでいましたから
(無料です)、お礼にと味噌しょうゆをもらったりして、
ついでに残り毛糸なんかももらっていたようです。

今頃の季節になると、母が火鉢の横でせっせと編み物をしていたのを思い出します。
一番嫌いなお手伝いは、その編み物のための「毛糸巻き」…でした。
安いのを見つけて母が買ってくる毛糸は、今のような「玉」ではなく、
みんな「カセ」でした。カセくり機を手に入れるまで、
たぶん10歳くらいまでだったと思いますが、夕食後の片づけが終わると、
「ちょっと、糸巻くし手伝ぅてや」
これを母のイナカの言葉で言うと「てっとぉてや」になる…。
これを聞くと私はいつも思いました。
「だってテレビが…」…でも口に出しては言いません、
「見ながらでもできるやろが!」と、叱られるから。
「ふぁ~い」みたいなボケた返事をして両手を出して…。
あれ、やったことがおありのひとはわかると思いますが、
ただ腕に毛糸をかけてればいいわけじゃなくて、
毛糸が巻かれていく動きにつれて右から左、右から左…みたいに、
手首を回してかえすようにしなけりゃなりません。
ひとカセでは終わりませんから、子供にとってはずっと腕をあげて
同じ動作を続けるのは、けっこうたいへんでした。
母は一応テレビの見える位置に、私をすわらせてはくれるのですが、
つい見とれていると、手がおろそかになる…「見てても手は動くやろ!」なんて
叱られながらやってましたっけ。
それでもその毛糸が、私のものを作るためのものだとわかると、
とても楽しみでもありました。

私が編み物を初めやてったのも、たぶん10歳くらいだったと思いますが、
最初はまっすぐしかできませんから、お人形さんのマフラー…。
実は棒針の目の増減がニガテで、中1の時の家庭科提出品、
「靴下」のかかとのところは全部母に頼んでしまいました。
もちろん、あとで「あれは期限が決まってたから、しかたなく編んでやった。
ちゃんと編めるようにおさらいしておけ」と言明されまして、
結局は「目の増減」を覚えるために、五本指の手袋まで、
編まされました。ただし片方でやめましたけど。

本もだいぶ処分したのですが、まだ何冊か残っていました。
このカーディガンの載っているのがありませんわ。
そうそう首から編むのは「クンスト編み」と言いました。
たぶん、一時凝った母からもらった本です。


   


私が母がやったことないものをやりたい、とやってみたのがこちら。


         

   
これは長編みと鎖編みで「格子状」に編む「方眼編み」と呼ばれる編み方で、
土台になる形を編み、そこに色の違う毛糸を毛糸針でまっすぐ通していく、
というものです。編み物に「刺し子」の要素をちょっと入れた感じですね。
編まずに糸を通していくだけなので、早いだろぅと思ったけど…、
そうでもありませんでした。母にはこの柄で色を変えてチョッキを編みました。
ずっと着てくれていまして、まだ実家にあるんじゃないかと思います。
右下が方眼編み部分と、糸を通して柄をだしている部分です。



            


今でも季節が来ると毛糸を触りたくなるのですが、
数年前、持っていた毛糸(安売りの時などにかいあさっていたもの)を、
全部整理して、もらっていただきました。置いといても編まない…。
自分の性格は良く知ってますから…。毛糸みているだけで幸せなんですが、
もう編み針を持つことはないだろうと…。
でも、あれこれいろいろありまして、今になったらまたしても、
別にセーターとかじゃなくても、小さいものでもいいから編みたいなー…なんて。
それで、わざわざ買わなくても母のしていたようにすればいい…ですね。
このカーディガンは、当時の体型で計ったので細身なのと、
ちっと重さがあるのです。毛玉の部分もありますし、
ボタンをとってチェックしました。シミはありません、お洗濯しましょ。
きれいにして解いて…何になるの?いやー、解いただけ…でおわりそーですなー。









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4 コメント

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Unknown (とんぼ)
2009-11-16 19:05:59
りのりの様
そうでしたねぇ、なんかまぜこぜの糸で
縁編みになっていたりしましたわ。
糸一本でもムダにしませんでしたね。

編みこみ、私もザセツしました。
ミッキーマウスの耳がゲタみたいになって…。
模様編みの方がラクですねぇ。
毛糸をさわりたくなる季節です。
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Unknown (とんぼ)
2009-11-16 19:00:27
陽花様
太い毛糸だと、編み進むのも早いので、
けっこうやっていたんですが、
中細は一度やって、10cmでザセツしました。あんなん気持ちが続きません。
母はレース編みも好きで、
直径1メートルくらいのテーブルかけなんかも
編んでましたからねぇ、勝てまへんがな。
返信する
Unknown (りのりの)
2009-11-16 01:34:54
両腕を差し出して毛糸巻き、なつかしいです~。ほとんど同じ光景が私の記憶にもあります。母の年代は毛糸大切にしてましたよね。
何度も編みなおして、毛糸が細くなると別の糸と二本取りにしたり。グラデーションとも違う
ツイードみたいな柄になるんですよね。

そういえばあたくし、編み物も結構できるざんした。洋裁は学校で習いましたが編み物は独学でございます。新婚のころはだんなのセーターとか子供が小さい頃もいろいろ編みましたっけ。方眼用紙に図案書いて編みこみ柄なんかもやったですよ。ペンギンの絵とかは成功したけどアンパンマンだったかドラえもんだったかに挑戦して挫折したこともありましたっけ。
編み物またやってみようかな・・・
返信する
Unknown (陽花)
2009-11-15 22:37:56
こういう手の込んだ物をご自分で
編まれたなんて尊敬します。
自慢じゃないですが、棒針も鉤針も本も
毛糸も準備はしてもまともなのは何一つ
と言っていいほど編めませんでした。
残り糸を使ってのひざ掛けも凝っていて
素敵ですね。
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