ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

伸子張りの縁

2009-06-06 02:08:51 | 着物・古布
伸子張りをすると、紬などはいいのですが、
縮む素材、ちりめんなどは伸子をしたところは伸びて、
その間は伸びない、で、ナミナミになります。つまりこれですね。
以前の写真の使いまわしですが、縁が「弧」を描きます。


     


細かく打つと、こんなふうに直線に近くはなりますが、
まっすぐにはなりません。


     


私の場合は、これで和裁をすることはあまりないので、
そのつど、ジャマならアイロンで消していたのですが、
和裁師さんにとっては、縫うのに倒なものなのだそうです。
これ、消す方法があります。

伸子張りを終ったら、伸子をはずした状態で、
縁を少しだけ濡らせばいいんです。
本来の伸子ですと、乗り付けにハケをつかいますから、
そういう道具でもいいのですが、なければ大きい筆とか、
それもなければ、布でもかまいません。
縁の部分だけ、ほんの少しです。みみだけ、の感じですね。
元々が濡れれば縮む性質がありますから、それで出っ張ったところが縮むわけ。
しみになるほどビシャビシャにすることのないように、
特に白っぽい地の場合は、それが水ジミにならないように気をつけてください。
そのままで乾きますが、張り木からはずしてしまったのなら、
ハンガーでもなんでもいいですから、まっすぐにたらして、
少しずつ水分を含ませます。
霧吹きを使うと、濡らしたくないところまで水分が飛びますから、
縁以外のところにビニールをかけるなどして、
あくまで「縁のとびだしている部分」を濡らす感じで…。

こんな感じになります。右はやっていないほう、左が水分で伸ばしたほう。


   


何度かやっていると、コツがつかめてきます。
私もこれを始めてからはまだそんなに回数やっていません。
でも、昔の本に書いてあったことは、うそじゃなかったと、
改めて感心しています。


本日のおまけ…
「こんなのあったよ」と、ジサマが買ってきてくれました。


    


「トレパン」とそこだけ読んで、思わず中学生のころの、
不恰好な白いスボンを思い出しました。体育の時間に穿いてたヤツ。
今じゃ「ジャージ」ですけど、昔はそんな素材ありませんから、
寒い時期は、この白い「トレパン」、つまり「トレーニングパンツ」、
木綿の硬いものです、これを穿いてました。
今「トレパン」検索すると、赤ちゃんの「トイレトレーニング用パンツ」が、
真っ先に出てきます。がはは。

ともかく、字面だけでその記憶に直結したのですが、
よく見れば「脳」の文字、あぁ脳トレね…。
ドラマとタイアップですか。いや甘いもの」を止めようと思っていたので、
困ったなと思ったのですが、せっかくのジサマのおみやげです。
4等分して、少しずついただきました。
この「生キャラメル」が、今大流行ですが、
いや甘いのなんのって…オイシカッタケド…。
で、食べ終わったんですが、この記事を書くために撮っておいた写真を見て、
あークイズ解くの…忘れた…脳トレの前に「記憶術」ですな。

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2 コメント

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Unknown (陽花)
2009-06-07 00:11:45
伸子張りは出来ないですが、お友達から
最後にみみを濡らすとまっすぐになると
聞いてはいたんですが、お見事!
本当にまっすぐになりますね~
やっぱり回数とコツがいるわけですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2009-06-07 18:21:42
陽花様
ほんとに初めてやってみたときは、
へぇとおもいました。
昔の人ってほんとにアタマいいですー。
返信する

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