ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

もう一曲・学生時代

2013-06-30 18:23:13 | つれづれ

 

片付け物での「みーっけ」から、話題を拾うことも多いのですが、

今回も、着物写真を探すために出していたアルバムを元に戻しながら、

「高校時代」の写真を見ていまして…当然、アタマに浮んだ曲は「学生時代」。

この歌は、母もダイスキで「歌詞を書いて」と頼まれましたっけ。

しっかり3番まで覚えています。

写真は入学式当日の記念に撮ったもの。まだ直前まで中学生ですからねぇ。

子供っぽいもんです。

 

私の通った高校は女子高でしたが、ミッション系ではありませんでした。

通学途中に「七曲り(太陽にほえろより先でっせ)」とよばれる九十九折の階段がありました。

それが幅広の階段で、かえって調子がとりにくい…。

今ならぜったい一気には上がれない場所ですが、その後学校が移転したので、

もう行く用事もなくなりました。

 

ペギー葉山の「学生時代」は、彼女の大学時代をうたったもので、学校は青山学院だそうです。

まったく状況は違うのに、歌詞の中身も私とは違うのに、私はもっとダサかったのに…

それでもキモチが一気にあのころに飛び、懐かしい思いに駆られます。

歌のちからってすごいなと思います。

「♪ 賛美歌を歌いながら 清い死を夢見た」…ははは、賛美歌ねぇ…あたしら当時はタイガースですがな。

「♪ なんのよそおいもせずに」、あ、こりゃそうですね。眉もととのえてませんでした。

「♪ 口数も少なく」…んなわきゃない…。

少し飛んで「♪ 本棚に目をやれば あのころ読んだ小説」…愛読書、柴田錬三郎「眠狂四郎シリーズ」…。

ここからがちょっと気になる…3番の歌い出し

「♪ ろうそくの火に輝く 十字架をみつめて 白い指を組みながら うつむいていた友」

十字架みてたら、うつむけんだろうと思う…情緒ないんだからもぅ。

「♪ その美しい横顔」…残念ながら、姉のように慕う美人の友は、ナシ! 

なんたって、3年経ってもこんなバカやってましたし…。

 

        

 

つまり…およそまったく自分とは違う状況なのに、それでもこの歌を聴くと、

なんだか胸がキュンとなります。

それはたぶん、自分がまだまだ世の中のことなど何も知らず、

それでいて、いっぱし大人のつもりでイキがったり、不安におしつぶされそうになったり、

イラついたり、妙にシアワセだったり、そんな不安定でも彩(いろどり)鮮やかな時期だったから。

 

女性は結婚で土地を離れることが多いですから、私の友人たちも大阪だ北海道だと、

何もそこまでいかんでも…の遠くで暮らしている人もいます。

なぜか比較的近い人は、かえっていつでも会えるという気があるからでしょうか、なかなか会いません。

それでも、たまに顔を合わせれば、一気にあのころに戻れる気がします。

勉強は苦手だったし、毎年の球技大会(バレーボールクラス対抗がありました)は、だいっきらいだったし、

わずかな言葉の行き違いでケンカもしたし…いい思い出ばかりではないというのに、

すぐ思い出すのは楽しいことばかり。

 

チャペルも賛美歌も縁がなかったけれど、歌を聴くと「あぁあのころ、楽しかったなぁ」と思うのです。

今の高校生たちも、30年40年経って、こんなふうに楽しく思い出すような学校生活を

送っているのでしょうか。イジメだの刃物沙汰だの、キレて家族を殺すだの…

そんなニュースを見るたびに、そんなことを思います。

 

ついでにみつけた母の着物姿。40ちょっとすぎです。グレー地に小花と波模様小紋。

羽織は「丈が短いし好きやない」といいつつ着ていた一枚。手元にあります。

ショールはモヘアで編んだお手製。着物の衿が隠れるようなかけ方はヤボ、が口癖でした。

なんでこの母に似なかったかなぁ…私はしっかり父似ですー。

 

              


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8 コメント

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Unknown (とんぼ)
2013-07-04 22:53:43
惠様

もったいなーい。
洗って解いて、巻きなおし…めんどうですけれど、
着ないなら「素材」に戻してあげると、
またなにか思いつくのでは?
モヘア系は解けませんけどねぇ。
返信する
Unknown ()
2013-07-03 21:06:25
手編みのカーディガンやショール
段ボールに入ったまま 積まれています。
編み直しが出来ない私
どうしたものか・・・
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-07-03 20:35:35
okuchini-redcard様

衿のところのわずかな部分しか見えてませんね。
すみません。

編んでもらったショールが、手元にあります。
手作りが当たり前だった時代は、時間はかかっても、
なんかその分温度があったように思います。

お金を出せば、しかも今はなんでも安く、
手に入りますが、そのぶん「ありがたみ」みたいなものが
ないようなきがしますねぇ。
だから惜しげもなく捨てられる…。
豊かになったのか、なんなのかと、ふと思います。
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お母様のお着物の柄が・・・ (okuchini-redcard)
2013-07-03 14:55:06
見たかったです (*´∀`*)

手編みのショール・・・
うちの母(健在)も編んでいましたねぇ~
いまだに編み物していますわ

作れるものは自分でつくり・・・
昔は、世の中が今より健全だったような気がします。
総てが、ある程度、理にかなった動きをしていたような・・・・
気のせいかしらねぇ~
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Unknown (とんぼ)
2013-07-01 18:35:21
古布遊び様

みんなそれぞれ「青春時代」を持っていますからねぇ。
ほんとにあっという間の数十年です。
歌ってほんしにフシギな力がありますね。

母は写真を撮られる側になるのが、余り好きではなくて、
私ほどあれこれないのです。
オシャレな人でしたから「北国雪国の人じゃあるまいし、
アゴまで埋もれてショールするな」と、
よく言ってました。北国の人に申し訳ないでぇと。
ショールはいっぱい編んでましたけどねぇ。
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Unknown (古布遊び)
2013-07-01 07:59:28
なんだか自分のアルバムを見ているような懐かしさを覚えました~
当時にアッと言う間にタイムスリップ。

私が通った高校も女子高でミッション系ではありませんでしたが「学生時代」を聞くとあのころの時代にふっと帰っていくような気がします。
歌の力はすごいですね。

お母様の着物姿のお写真も素敵ですね。
ショールのかけ方にも気を使っていらしたんですねーーなるほどすっきりと見えるなあと感心いたしました。
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Unknown (とんぼ)
2013-07-01 00:39:59
陽花様

髪もばさばさ、ブカブカの制服でも、
なんてことなかったころです。

当時もいい歌だと思っていましたが、
年をとるとなおさらですね。
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Unknown (陽花)
2013-06-30 20:59:07
まぁ、初々しい女学生さんですね。
その歌を聞くとその時代にタイムスリップ
することありますね。
「学生時代」はいい歌ですよね。
あこがれとか想像をしながら私は聞いて
いました。
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