写真はゴミ袋をいくつもぶらさげて通るのにジャマ…と、表にだされちゃったお福ちゃんです。
着ているのはウール、帯は例によってそのへんにあったもの。
昔の帯のくりまわしです。暑苦しいけどがまんしてねぇ。
細かい麻の葉柄。日に焼けないうちに、玄関にいれなくちゃです。
連日のお片づけ、ラジオでもと思いつつ、一箇所に座っての仕事ではありませんので、
BGMナシ…ならば自分で歌うしかない??いえいえ、何かやっているとつい、口ずさんでいたりします。
えぇそりゃもぅ季節ッぱずれだろうと、歌詞まちがっていようとおかまいなしで。
さて、何曲目かの「自前BGM」、たまたま雪輪柄のはぎれをひょいと手にして、
この暑いさなかだというのに「♪ はーるよこい」…どれだけズレてるんだ…。
ま、それはともかく、あの歌では歩き始めたみぃちゃんが「赤い鼻緒のじょじょ」を履いてます。
「じょじょ」ってなんだ?これは幼児語で「ぞうり」のことだそうです。
子供ですから、草履と言っても皮のりっぱなものより「藁ぞうり」のことだと思いますが。
また「あーかいべべ着たかわいい金魚」の「べべ」、「べ」は本来「紅」のことだといわれています。
つまり「紅々(べにべに)」、これは、かなり古い時代の言葉のようですが、
昔は子供は「赤い色のものを好む」…というより、思考力のまだ幼い子供は、
赤やオレンジなど、ハッキリしてかわいらしい印象のものに目が行く…。
専門的なことはよくわかりませんが、確かに今でも子供向けのおもちゃなどは、赤い色が多いですよね。
それで、赤い着物を着せたり、コレを着なさいといったりするときに「べにべに着せる」とか、
そんな風に使ったらしいです。なまって「べべ」になり、やがて着物全般をいうようになった…でしょうか。
ハナシがそれますが、私は昔々子供のころに「五木の子守唄」を聞いたとき
「おどまかんじんかんじん あんひとたちゃよかしゅ よかしゅよかおび よかきもん」ときいて、
その「よかきもん」が「よい着物」とはわかりませんで、母が言う「なまけもん」とか「働きもん」とか
そっちを考えまして「よかきもん」とは、どんな人をいうのだろう、と思っていました。
方言というのは、おもしろいものですね。
さて、歌詞にある着物といえば、代表的なのは「女ひとり」でしょうね。
私も大好きな歌ですが「結城に素描きの塩瀬の帯が」「大島紬につづれの帯が」「塩沢絣に名古屋帯」
日本三大紬が並んでいます。お金持ちの女性だ…なんて想像はオバサンの思考回路。
この歌には、「恋に疲れた女が一人」というフレーズと、
地名と着物や帯の名前しかでてきません。
それでも、なんだか哀しい女性のほっそりと小柄で、後れ毛が少し見える襟足の美しい後姿と、
その人の肩先からこぼれるような切なさと…なんかシミジミと判ってしまう気がします。
名曲、といいますか「名歌詞」だと思っています。永六輔さん。
昔々、友人とこの歌の話しになりまして、
「いいねぇ着物着て京都…」
「アンタじゃガリガリ(当時は)だし、丸太が立ってるよーなもんでしょ。私は結城がいいかな」
「アンタ結城なんてもってないじゃん」
「(お互いに)ふんっ!」
で、この友人と京都に行きました。着物どころかジーンズにTシャツ。えぇなんたって真夏8月でしたし。
五条坂の「陶器市」です。宿泊代は、瀬戸物買うのに回そう…で、弾丸日帰り旅強行。
友人は、元コックさんで、食べるより食器に興味がうつり、瀬戸物屋に転職という変り種。
私は「いずれ嫁入りに持っていくモノ」と考えての器探し。
びっしり露店が出てまして、それこそ有田も益子もで、目移りするする…。
まだ「宅配便」なんてありませんでしたから、大きなものの配送以外は「お持ち帰り」が基本。
タタカイ済んで日が暮れて…友人と私は、それぞれ戦利品をごっそりかかえ(モノがモノだけに重い…)、
新幹線で横浜に戻ったのですが…あのころ「ひかり」はまだ新横浜に停車しませんでしたから、
こだまでゴトゴトゆられてグッタリに拍車をかけました。もちろん、二人とも乗るなりガーガー寝ましたです。
「♪ 京都 五条の陶器市 買い物疲れの女がふたり~
茶碗に湯呑みに 皿小鉢 背負う抱えるぶらさげる…」
やっぱり「しっとり恋疲れの女」なんて、ムリっ!
いましたから、よい帯、よい着物という意味
なんでしょうね。
五条坂の陶器市若い頃一度行きました。
色々あり過ぎて目移りするし、持ち帰る事を
考えるとほとんど買えませんでした。
よく重い物を持って帰られましたね。
麻の葉柄の着物、いいお色ですね。
近くの友人宅に車を停めさせてもらうので何度か往復しましたよ。
しかし、ほんとにほんとに暑い時期なんですよね~
そうそう、この歌もよかしゅは「よか衆」だそうです。
母は「ええし」といいました。あのコは「ええしの子や」とか。
よいしゅさんだから、いい着物が着られる…
まんま、そうだったのでしょうね。
五条の陶器市は、このあと両親と行きましたが、
車だったので、そりゃすごかったです。
暑いのはおんなじでしたねぇ。
おっしゃるとおり「危険がいっぱい」です。
あんまり多いから、ひとつみつけても「もっといいのがあるかも」と
欲を出して歩き回るし…。
両親といったときは、私はもう小さいものしか買わなかったのですが、
両親は花瓶だの大皿だのと、同じように車まで往復してました。
二、もう一回やってくれませんかね。あの暑さは限界を超えます。
べべ って着物かと思っていました。
おべべ着せてもらいなさい とか
おべべ着なさい とか
子供の頃 使っていた というか
使われていたので
前述の麻の葉の着物
少し派手かしらと思いつつ
私好みです
日本語はきれいな語源もたくさんありますね。
べべという言葉は、母もよく使いましたが、
知らずに使っていて「そうだったんだ」と思うと、
いっそう「いい言葉だ」と思います。
麻の葉の着物、ちょっと離れると無地感覚。
ウールなんですがなかなかですね。