ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

物持ちがいい…んです、ホント…。

2007-02-16 17:56:37 | 着物・古布

形は似てますが、決して「フ○ドシ」ではありませーん。
前垂れってヤツです。一応「お手製」…。
化繊です。細かい「地紙地紋」に紋尽くし柄。
嫁入りの準備にと、母が少しずついろいろと揃えてくれていたころ、
京都へ里帰りした母が「化繊」の反物を何反か買ってきました。
化繊は普段用の袷を作ってくれたのですが、当時は化繊も今より質が悪く、
なんだかやたらとスルスル滑りっぱなし、着づらかった記憶があります。
で、これはその反物の残りぎれ。私はチビなので、揚げを普通にとっても、
まだ残せます。着物を全部母が作るのはたいへんだったので
仕立てを頼んだのですが、そのときに「前掛け分」と、裁ち残してもらいました。
それで前垂れを自分で作ったのですが、さらしの紐をつけるのに、
何枚も作っているうちにたりなくなり、
これだけやけに紐が細くなってしまったのです。
母は「これは結婚相手のフ○ドシか」と大笑いするし
父は「いやーこれじゃ滑って役にたたないぞ」と茶化すし…。
30年たってもハッキリ覚えている「屈辱の一品??」
朱系の紬や、ピンク地に蝶柄の小紋とか、母にもらったウールのハギレとか、
10枚くらい作ったと思うのですが、今手元にあるのは3枚だけ。
同じところにしまったつもりが、子供の学校のバザーで使ったかなにかで
これだけが別の引き出しに入ってました。よりによって「フ○ドシもどき」が。
結婚後よく着物を着ていたときは、これをしてスーパーへ買い物に行ってました。
半幅帯をグズッとしめていても、これをしてしまえば崩れなくて便利でした。
やまほどあるハギレで、これも作ってみようかな、紐はちゃんと「太め」で!

もうひとつは、友人と和小物を作っていたときに友人が作りためてくれた
「丸ぐけ」の紐です。以前アップした文もあったと思います。
お福ちゃんにアンティーク着物をきせるとき、どうしても新しい細めの帯締めは
イメージがあわず、太めの帯締めを探していたのですが、
「そうか、これをつかえばいいのだ」と、今頃気がつきました。
長さがなかったので「帯締めにはならない」と思っていたのですが、
自家用なら、真後ろでついだっていいわけですから。
で、ちょっと締めてみました。


          


なんとかいけそうです。
古い小物入用の引き出しを片付けた「本日の収穫」でした。




さて、今日はちょっと腹立たしいこともありました。
こちら…、例によって、どこかの誰かが、人のうちのフェンス下を
ゴミ箱代わりに置いていったもの。
それだけでも腹立たしいのですが…


               


一見「ヨーグルト」とか「プリン」のカップに見えます。
もしかするとそうなのかもしれないのですが、
中は当然カラッポ、しかし洗ったようにきれいなんです。
セロファンをすかして「とろけるマンゴプリン」と読めるのですが、
よくよく読んでみたら、つまり「一部がひわいな言葉」…なのです。
それでちょっとグリーンで隠したのですが…。
私はこういうものについてはよくわかりませんが、
子供のおもちゃでもケータイとかカップラーメンとか、
そういうものを、いかにも本物っぽく作ったキーホルダーとかありますよね。
これは「いかにもプリン」に見せて、実は何か別のものが入っていたのでは…と
そんな風に思います。そうでなければ、実際プリンであって、
それを食べて、人のうちの庭に捨てていくなら、
こんなに洗ったようにきれいではないだろうし、スプーンもいっしょだろうし
いちいち袋に入れて、またテープでとめて、なんてやらないと思うのです。
これが何であったのかはわかりませんが、お菓子であれ別のものであれ、
人のうちのフェンスの下に堂々と置いていく、その神経が許せません。
置いてあったのはここです。


        


ちょうど庭の角にあたるところで、右の丸い滑り止めのあるのが
右折しておりていく坂道、左のアスファルトが家の前の道です。
ごらんのように、道路が一段低いのです。
それで、歩きながら飲み終わった空き缶とかペットボトルを
ひょいと置くのに都合のいい高さなんでしょうね。
庭側の私は、足元の、しかも鉢植えに隠れたりしていると、
わかりづらいのですが、外を歩いている人からは、目の高さに
いろいろ並んで見えるわけで…。毎日のぞきこんでチェックです。

実家も道路に面していますが、門柱が私の目の高さくらいです。
四角い門柱で上が平らなものですから、
そこに空き缶などを置いていく輩がおります。
駅までの道路に「自販機」が増えるにつれて、それが多くなってきたので、
父は門柱の上に鉢植えを置きました。
何かあったときに落ちて事故にならないように、針金で固定したり…。
まったくなんでそんな手間をかけなければならないのでしょうか。
我が家の角は、以前にも書きましたが犬の散歩のときの「お忘れ物」も、
たまにあります。誰もみてなきゃいい…という貧しい心、
犬飼う資格なんてあるのかと思っちゃいます。

よそさまの庭やフェンスにゴミを置いていくひと、
かわいいワンちゃんの落し物を置いていくひと、
そのゴミや「ウ○チ」と一緒に、人間としての品性も、良心も、
一緒に捨てていると思います。哀れな人たちですね。



とまぁ、本日もまた落ち着いて着物にさわれない日、でした。
お福ちゃんが、うそつきじゅばんだけで震えてるよーに見えるっ!ごめんねぇ!



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5 コメント

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Unknown (陽花)
2007-02-16 21:25:11
丸ぐけの帯締め素敵ですね。一度作ってみようと思ってから随分経っているのに、いまだに作っておりません。あれやこれやとしたい事が多すぎて・・・

それにしても、よそさまの所にゴミを捨てていくなんて非常識ですね。うちもガレージの前がバス停なのでよく空き缶、煙草、お菓子の袋など捨てられます。
ガレージの中に入って本でも読んでいたのか電気をつけっぱなしにされた事もありましたよ。本当にどういう神経なのかと疑いたくなります。
返信する
やはり一見・・・。 (武者子)
2007-02-16 22:04:52
お写真一見してやはり、一瞬フ○ドシかと思ってしまいました。( ^^;)
前垂れというのは、着物用エプロンなんですね。
今度、お福ちゃんがコレをしているほのぼの画像も見てみたい気がします。

そういえば、
前に住んでいた下町の家の近くの公園、ゴミを捨てる人がとても多くて、せっかくの大きな公園なのに、子供を安心して遊ばせられない環境で残念でした。
子供が、石だと思って拾ったらウ○チだったり、
ちょっと目を離した隙に、空き缶ジュース口に当てそうになってたり(煙草の吸い殻なんか入ってたら救急車モノですよね)、
お花見シーズンになると特にヒドくて、フライドチキンの骨とか拾ってきた事も。(泣)
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-02-16 22:35:20
陽花様
細く筒状に縫宇野が長くて面倒、
ひっくり返すのがこれまた面倒…。
すごく簡単で単純なものなのに、
手間は人一倍かかりますね。
それでも、たとえば自分の好きな色、
好きな柄で作ったら、いいですよね。

今日は、タバコの吸殻もありました。
家事も怖いですし、ほんとに迷惑ですね。

武者子様
ふ○どし風でしょう?
本とは紐を3センチ以上にするんです。
赤い木綿の紐つけたり、いろいろやったんですが、
これはほんと、最後の最後でこれしかないや…。
一生の不覚ですわー。

うちなんかはブツブツいいながら、
私が捨てりゃいいんですけれど、
公園なんかだと、ほんとに子供が心配ですよね。
うちの角では、よく女子中学生が、
学校の帰りにたむろってるんです。
ゴミを置いていく子もいます。
でも最近いい理由があるんですよ、
たむろってる子達(たいがいジャージーで
座り込んでキャーキャーやっているので)
「あのさぁ、あんたたちが座っているところ、
いつも、いろぉんなワンちゃんたちが通って
おしっこでマーキングしてくとこなんだよねぇ」
うわーっとあわてて立ち上がります。
うそじゃありませんから、強みです。
以来、ちょっとたむろすのが減りました。
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Unknown (麻の葉)
2007-02-17 14:03:36
純情きらりで、笛ねえちゃん(寺島しのぶさん)が、お家で貝の口にうえから前垂れをして、太目の紐(確かに、もっと幅広でした!)で半幅帯を抑えていました。いいなあ、と思いながらも、まだ家で着物せいかつするには至っていないので作ってもいないのですが。
それにしても嫁入り道具として自分で作ったものを持っていくというのは素晴らしいことですね。作られたとんぼ様もすごいし、そういうこと普通にさせたお母様も立派だと思います。昔はみなさんそんな風にしていたのでしょうね。
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Unknown (とんぼ)
2007-02-17 19:44:44
麻の葉様
私のころでも珍しかったかもしれません。
もう親が縫い物を教えるという年代では
ありませんで、私の母は特別でしょう。
私は袷が縫えるところまで行かずに、
放棄してしまいましたので、かわりに
うそつき襦袢とか、自分と夫の浴衣やじんべいなど
それくらいは縫っていけといわれたんです。
母は着付けのときも、ものさしもって
そばに座りましてね、こがゆるい、と
ピシリとやられたんです。中学生くらいから、
でしたかねぇ。だから私は、いつのまにか
着物自分で着てたんですよ。
今になって、ありがたいと思っています。
それを伝える娘が…いないっ!
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