3年前に一度ご紹介しています、ステッチニットのベスト。
毎年出すのですが、まだ着ていませんでした。
30数年前に、母に編んでプレゼントしたもので、母は結構気に入って着てくれていました。
おうちニットだったけど。ステッチニットという技法です。はやりませんでした…。
元の作品はこちら。しかし、なんなんだこのモデルさんのルージュの色は…。
モデルさんの右側の赤いのと薄茶が色を変えたもの。
母はこのころ「ワインレッド」がお気に入りだったので、地色はそれにしたわけです。
色糸の違いとか、あと前立ては引き上げ編みでゴム編みのように見せるのがあまり好きではなかったし、
母はこういうところはシンプルなのが好きだったので、細編みと鎖編みで平らに仕上げました。
ポケットがないと不便だと言われないように、ちょっと左利きのケのあった母は、
ハンカチなどはいつも左手で使っていたので、左側にポケットも付けました。
大事に着てくれていたようで、ウールですが虫食いもナシ。そのまま着られるのですが…。
私が着ると首の後ろに編み目があたってチクチクカユカユになるのです。
こんなチクチクのよく着てたな…と思ってふと思い出しました。
母はこれを着るときはいつもタートルネックのプルオーバーとか、ハイネックのシャツとか、
首のあるものを着ていたんでしたわ。私は…首が短くて…ダメなんです。
元々似合わないと思っているので、たまに着ると、なんか首が苦しい気がして、
いつのまにか、衿の前を引っ張ってる…。家にいるときは衿のあるものは嫌いだし…(ワガママ)。
オフタートルというのも出てきましたが、元々要するに、首はスッキリあいてないとイヤなのです。
中学生の頃だったか、母のお下がりのタートルネックを着たら、
母が「なんでアゴが埋まんねん…あ、首がみじかいねんな」…ココロの中で「製作担当者はアンタだろーが」…)
そう言われたから、ということもないのですが、私はずーっとVネックが好きでした。
それも、下に何か着るのではなく、そのままV。少し首があるように見えるのです、へへへ。
着物は全部Vネックなので、だーいすき。でも道行はスクエアネックだから好きくない…
なんていうのも、最近少しずつ変わってきています。
私は自分のために、これを「モノトーン」で作りたかったのですけれど…。
結局毛糸も買わずにそのままになってしまいました。今から編む気?アルワケナイ…。
この母の形見になってしまったベスト、なんとか着たいと思って、
ちょっと小さ目スカーフを首に巻いたら…とやってみています。うん、いけそうだわ…。
このベストを着た母の写真が確かあったはずなのです。
あまりほめてくれることのなかった母ですから、これをプレゼントしたときも、
さして感心した様子もなかったかと思います。「へぇ珍し作り方やな」と言っただけだったような。
でも、その後、冬場に実家へ行くと、よく着てくれていましたし、後年、母の友人から、
「これ娘が作ってくれたんやわぁって、自慢してたよ」と聞きました。
愛情表現だけは不器用な母でしたねぇ。
今夜から急に冷え込むと言っています。
こういうのは割烹着の下なんかに着ると、羽織下と同じで背中があったかいんですよね。
スカーフの小さいのを出しておいて、寒い日は着ようと思います。
あー首が短いのって…苦労するんですよぉ。
こういう時期に編み物や縫い物するのがいいんでしょけれど
寒いければ寒いで何もせずにじっとしてしまうことも多いので困ったものです。
同じ本持っています。
無謀にも7ページのスーツを編もうと思い購入したのですが糸を買うこともなくそのままです。
裏表紙の岡田奈々さんがお若いです。
多いでした。
痩せた時はハイネック、今は太っている
けど首のしわ隠しでやっぱりハイネックが
多いです。
チクチクする服は私も苦手です。
でも、こういう手間な編物をお若い頃から
編めるってホント尊敬します。
あさって雪になりそうとか。
ちょっとあったかい日があると、つい油断しますね。
あのスーツいいですよね。
ステッチニットは、目を減らしたところの柄糸の
通し方がめんどくさいです。
編むよりもラクそう…とおもったけど、
そんなことありませんでしたわー。
首があるものの方が暖かいのはわかっているのに、
堂にも「息苦しい」という感覚があって、
いまだに着られません。ほんとは皺も隠せるんですよねぇ。
今から思うと、手芸に関しては、
母と張り合ってる感じがありましたね。
追いつけやしないのに…。