季節外れの大掃除

 

写真ははぎれを丸めたものが入っている棚。

実は父の手作りです。 １０年経ちますが、今度の地震でもビクともしてません。

 

今回、父はクモ膜下というとんでもない病気だったにもかかわらず、無事生還できました。

でも大丈夫だったとは言ってもこれで先の心配がなくなったわけじゃありません。

今までは、父が好きなように暮らし、好きなときにここへ立ち寄る…でしたが、

これからは、せめて退院後しばらくでも、我が家でゆっくり…と考えました。

父のことですから、ゼッタイ自分のうちで暮らす…とは言うでしょうけれど、

たとえば朝食後にここへ来て時間をすごすとか、午後からは夕食までここにいるとか…。

素直に聞くとは思えませんが、しばらくの間だけでも「目の届くところ」に、

できるだけいて欲しいと思うわけです。

 

そうなると…ゆっくり座って新聞読んだりテレビ見たり（想像できない父の姿ですが）、

時にはごろりと横になるスペースが…どうみても…ない…。

いやほんとにあちこち「着物関係」の荷物だらけなんです。

元々息子中心の暮らしなので、リビングの一角は「息子のスペース」、

我が家にきたことのあるかたはすでにご承知のことですが

部屋に入ると息子の居住スペース以外の「スキマ」を指差して

「あ、そのへん、あいてるとこすわって」…ですから。

お茶のテーブルも折りたたみ式の極小サイズ、長屋の井戸端会議だってもーちょっと広いですわ。

しかもＬ字型のスキマだったりして、妙に体ねじって話したり…。

これでは父もゴロ寝どころか、すわってお茶飲むのも「どこに座る？」です。

 

そこで…まず、奥の「物置部屋」の本棚を台所のかたすみに出して、

まだ解いてない着物や、古い帯などの入っている段ダンボール箱をわっせわっせと移動…。

というところでパチリと撮った一枚です。

撮ってから「あれっ…ここの棚はちりめんだけ置いてあったはず、ここは銘仙がすみっこに詰めてあって、

隣はじみーで傷の多い紬…だったはず…」が、実際にはごちゃごちゃ。

えぇもぉ母のことやらなんやらで、この半年くらいは、何かで出し入れしたり、新しいものがきても

とりあえずあいてるところに突っ込む…ほーら、実像がバレちゃった…。

毎度きちんとできない性分なので、時々ちょっと片付けていたんですが、

それもしなくなったら、もう「性分丸出し」で、ぜーんぶごちゃごちゃ。ははは、ま、いっかぁ…！

 

左の段ボール箱は、呉服屋さんから古くなったものをいただいたもの。

ほぼ正方形に近くて、反物がぴっちり並んで入ります。

といっても、中身はいまのところまだ解いていない古着や、昼夜帯などですが、

これが三段つみあがってる…オソロシー。

古着でも保管しておきたいものはちゃんとたとう紙にいれて、二階の別の場所にあるんですが、

片付けながら「なんでこんなにバラバラなんだ」…だから性分だってば。

このほかにフタつきの箱（組み立て式の）に、はぎれがたっぷり…これがまた何箱あることやら。

これをやりながら、ついだだから「断・捨・離」の真似事もちょっと。

ちょっと早いですが、もう着ない冬物の整理をしたり、古い本や雑誌マンガも…なんとダンボール５箱…。

本は重たくなるので小ぶりの箱ですが、それにしたって整理すりゃできるんですよ、あたしでも…。

エコエコといってるご時世に、山ほどゴミだして申し訳ありませんが、これであとはすっきり。

もうゴミになるようなことをしないように…と、一応思うだけは思っておく…ことにして…

それにしても…あぁぁぁぁちゃんとお仕事にもどらねば、と座り込んでため息…そしてまた余震…。

すんごい「春」になりました。

 

で、父がきたらどこ座る？？「あ、どっかそのへんのあいてるとこに…」

ちゃっちゃとやらんかい！まだ先は長いぞぉ…！