お話しの帯は、右側ローズピンクのほうです。
こちらの帯は、最初から状態があまりよくなくて、
単純に「カニさん柄」が気に入って買いました。「超廉価」で…。
カニさん部分だけ切り取って、加工しようとおもっての入手です。
だから帯としてしめられなくても、一向にかまわないのですが、
ついつい広げて「あれっ?」と思うところをみつけてしまうと、
そこから始まっちゃうんです、「どーしてのワケ探し旅」…。
今回も「なんでこんなところに模様が」…の帯です。
ちょっとウール混かなというくらいの手触りの、ごく普段使いの単帯。
長さはあります。ごく普通の帯と並べてみました。
えっと「お太鼓柄」ですが、グレーのほうは「ひらき」、
ローズグレーは、まんまです。並べるのに半分に折りました。
前帯の柄部分をあわせて並べてみるとみると(長いので折り畳んでます)
そこから手先までは、ほとんど長さは変わりません。
ところが、反対側の「お太鼓部分」はどうかというと、
普通にお太鼓にしてみて「あまる」部分、なんでこんなに長いんじゃ…。
最初は「切って使えっての?」とも思ったのですが、
この帯、ひとえなんですけれど、それぞれの端部分は界切りの先が
「袋帯に見えるような」織り方で終わっています。
ちょっと見づらいですけれど、こんなです。
引き抜きで結ぶと、柄がさかさまになっちゃうし…。
で、考えたのは、この帯ペラペラなんですわ、それでお太鼓部分を
たくさん折りたたんでしっかりさせるには、ちょうどいいかなと…。
こんなとき、いつも思います。
もっとずーっと着物とペッタリくっついて暮らしてくればよかったと。
私は確かに親のおかけで、十代の頃から自分で着られましたし、
素材だのルールだの、まぁ普通に着物を着るについての知識は、
おかげさまで、いつの間にか身につけさせてもらいました。
でも、もう少し突っ込んだ部分についてはほんとにきちんと勉強してません。
和裁もちょうど「反抗期」にさしかかり、単まで教わってヤーメタ!
母の厳しさはハンパじゃありませんでしたから、
「自分で縫わなくたってお金稼いで誂えるわよ」…いまだにターイヘン!
それでも好きなことには違いなくて、子供を生んでからしばらく遠ざかりましたが
いろんなことを調べてみたり、本を読み漁ったり、プロにお伺いしたり…
そうなってみて初めて「あーちゃんと学んでおけばよかった…」と、
そんな風に思っています。
まぁ例えばきちんと和裁を習うとか、専門学校へ行くとかですね。
そうすれば、ずっとリアルタイムでいろいろ考えたり悩んだりの
積み重ねができたと思うんです。すっぽ抜けましたからねぇいろいろ。
というわけで、こんなちょっとヘンな帯なんか出てくると、
今からでもポコポコあいた知識の穴を埋めたいなぁと、
「探し旅」したくなるんです。
もちろん、今の私の知識ではつきとめることはできないことばっかりですが、
それでも、毎日不思議なものを見たり、くたびれた着物を触ったりしながら、
「君はどーしてこんな形なんだろーね」「アンタはどんなヒトに着られてたの?」
そんな風に考えるだけでも、ほんとに楽しいのです。
こういう中途半端な着物好きですが、ずっと着物とかかわっていきたい、
ちょっとずつ新しい発見やおもしろいことをみつけたい、と思っています。
よろしくお付き合いください。
ところでこの帯…何なんだこの長さは…。
こちらの帯は、最初から状態があまりよくなくて、
単純に「カニさん柄」が気に入って買いました。「超廉価」で…。
カニさん部分だけ切り取って、加工しようとおもっての入手です。
だから帯としてしめられなくても、一向にかまわないのですが、
ついつい広げて「あれっ?」と思うところをみつけてしまうと、
そこから始まっちゃうんです、「どーしてのワケ探し旅」…。
今回も「なんでこんなところに模様が」…の帯です。
ちょっとウール混かなというくらいの手触りの、ごく普段使いの単帯。
長さはあります。ごく普通の帯と並べてみました。
えっと「お太鼓柄」ですが、グレーのほうは「ひらき」、
ローズグレーは、まんまです。並べるのに半分に折りました。
前帯の柄部分をあわせて並べてみるとみると(長いので折り畳んでます)
そこから手先までは、ほとんど長さは変わりません。
ところが、反対側の「お太鼓部分」はどうかというと、
普通にお太鼓にしてみて「あまる」部分、なんでこんなに長いんじゃ…。
最初は「切って使えっての?」とも思ったのですが、
この帯、ひとえなんですけれど、それぞれの端部分は界切りの先が
「袋帯に見えるような」織り方で終わっています。
ちょっと見づらいですけれど、こんなです。
引き抜きで結ぶと、柄がさかさまになっちゃうし…。
で、考えたのは、この帯ペラペラなんですわ、それでお太鼓部分を
たくさん折りたたんでしっかりさせるには、ちょうどいいかなと…。
こんなとき、いつも思います。
もっとずーっと着物とペッタリくっついて暮らしてくればよかったと。
私は確かに親のおかけで、十代の頃から自分で着られましたし、
素材だのルールだの、まぁ普通に着物を着るについての知識は、
おかげさまで、いつの間にか身につけさせてもらいました。
でも、もう少し突っ込んだ部分についてはほんとにきちんと勉強してません。
和裁もちょうど「反抗期」にさしかかり、単まで教わってヤーメタ!
母の厳しさはハンパじゃありませんでしたから、
「自分で縫わなくたってお金稼いで誂えるわよ」…いまだにターイヘン!
それでも好きなことには違いなくて、子供を生んでからしばらく遠ざかりましたが
いろんなことを調べてみたり、本を読み漁ったり、プロにお伺いしたり…
そうなってみて初めて「あーちゃんと学んでおけばよかった…」と、
そんな風に思っています。
まぁ例えばきちんと和裁を習うとか、専門学校へ行くとかですね。
そうすれば、ずっとリアルタイムでいろいろ考えたり悩んだりの
積み重ねができたと思うんです。すっぽ抜けましたからねぇいろいろ。
というわけで、こんなちょっとヘンな帯なんか出てくると、
今からでもポコポコあいた知識の穴を埋めたいなぁと、
「探し旅」したくなるんです。
もちろん、今の私の知識ではつきとめることはできないことばっかりですが、
それでも、毎日不思議なものを見たり、くたびれた着物を触ったりしながら、
「君はどーしてこんな形なんだろーね」「アンタはどんなヒトに着られてたの?」
そんな風に考えるだけでも、ほんとに楽しいのです。
こういう中途半端な着物好きですが、ずっと着物とかかわっていきたい、
ちょっとずつ新しい発見やおもしろいことをみつけたい、と思っています。
よろしくお付き合いください。
ところでこの帯…何なんだこの長さは…。
さっぱり分かりませんね。
あそびの部分も少なそうだし二重太鼓に
するには短そうだし???う~ん不思議な
帯ですね。
二重太鼓が結べるということですね。
ちょっとゆとりは少ないかもしれませんが
短めと言うことで・・・
松葉仕立ての袋帯仕様、
扱いやすいということでいかがでしょうか。
着物は所詮、生活の道具。
教科書通りではない使用上の工夫が
色々されていると思うので、
別に学校へ行ったり、先生についたからって、
知識が増えたかどうか・・・
とんぼさんは十分知恵も知識も豊富だと思うので
今までのことを後悔されることは全くないと思います。
やりたい時が出来る時。
飯田深雪さんのように人生後半60年で
大事業というのはいかがですか?
織りとまりのところが似た感じでした。
あと、中途半端な長さなのも同じかも。
元の持ち主(祖母)は、購入時(昭和二十年代?)から名古屋帯として使っているんですが、呉服屋さんでは「これ袋帯じゃない?」といわれました。でも、それには短いんですよね。
昔の人って、決まりごとにとらわれず、
自分の締めやすいように工夫もしたのでしょうね。
不思議なものばかりあって、毎日何かしら
首ひねってます、楽しいですけど!
うまこ様
わたしもいつもそう思います。
一応「こうだ」という基本はあっても、
実際暮らすのは「応用」なんですよね。
この帯びもきっと、そのたびに「いつもどおり」
うまいことたたまれて、ちゃんと帯としての
昨日をはたしていたのでしょう。
学校へ言っておけば、というのは、
もっとちゃんと縫う基本みたいなもの、
着物の歴史みたいなものを習っていたら、
その上に積み重ねられたかな、という思いなんです。
でも、結局それだったら、私は教科書に書かれた
「きまりごと」にとらわれて、いまのような思いは
うまれなかったかもしれませんね。
ないものねだりはしないで、今とこれからを
大切にしていこうと思います。
佳い言葉を聞かせていただきました。
ありがとうございます。
60からの大事業、夢はあるんですよー、
がんばりまっす!
花兎様
おぉ、ご同類がありましたか。
結局「こうだ」といえなくても、
重宝に使えれば、それが一番ですね。
しかし、この帯は残念ながら「汚い」んですー。
なんとかリフォーム考えなくちゃです。