まだ「お手玉」話題??
すみませーん、しつこくて。写真も「お手玉」のつもりで作ったものです。
例の友人よりメールがありまして、名前と形がわかるように一覧表がほしい…というお話しで。
それはまあカンタンなのですが、だいたいお手玉の形ってさ…という話になって…。
「お手玉」は確かに「見慣れた形」があります。
今回「カマス」は、初めて見たというお話しがありました。確かにあまり見ないですよねぇ。
でも、お手玉って、ほんとは「これでなければいけない」…はないんですね。
長い年月かけていろいろな形ができたのでしょうけれど、
時間がなくて、できるだけカンタンなもの…という人もいたでしょうし、自分で新しいものを考えたかもです。
要は「お手玉として使えるか、楽しく遊べるか」が課題なわけで…。
ささっと縫えて、重さや大きさもちょうど使いやすい…で、残ってきたのが今のもの…だと思います。
だから、今の時代でも、いろんなお手玉があります。
そういうものを総称して「創作お手玉」というそうで、たとえば、その土地の名物や名産を模したり、
時々「十二支お手玉」なんて見ますね。
そういうものは、既存のお手玉の形かどうかより、その名物や有名なものに似ているか、とか
そこについている図柄や、アップリケなどが特徴なわけです。
ひな人形になっていたり、かわいい動物の顔がついていたり…。
実用的ではないかな…なんてのもありますが、飾ってもかわいいです。
だから、なんでもアリ…なんですよね。
そこで…やってみました「創作お手玉」…いや、もうすでにあるかもしれませんが…。
まずは写真の「テトラお手玉」…テトラというと、私は昔、学校の牛乳がこれだったと思うんですが…。
よく小物作りで、長さを長くしてペンケースなどに使われる形です。これは三角錐。
お手玉製作の最初のほうで「できるだけ簡単なものから」なんて書きましたが、
作ってみたら、これが一番カンタンでした。ペレットは40グラム前後です。
作り方です。
大きさは6.5×15センチ 1枚 縫い代 5ミリ
これは正三角錐ではありません。
だいたいのテトラです。もし正確にしたい場合は、記事の一番下に書きましたのでご覧ください。
短いほうを合わせて「筒」に縫います。その次は赤い線のところを縫って…
縫ったら写真のように、赤い○のところをつまんで生地を合わせます。
こんな形、ほら、牛乳でしょ。マチ針のラインを口を残して縫ってひっくり返します。
ペレットを入れて、口を綴じて…
お飾り糸をつけてできあがり。カンタンすぎて、これでいいんだろうか…と思ってしまった…。
ためしにちと「投げて」みましたが、イケる感じです。
もうひとつ、これは「いろんなバージョンOK・丸お手玉」の「トマトお手玉編」
生地 赤い布で直径16センチの円 1枚 これは縫い代なしです。
緑色のフェルト 8センチ×2.5センチ 1枚(縫い代なし)
端から3ミリくらいのところをぐし縫いして、絞って縫い縮めます。
口を少し残してペレットを入れたら、更にぎゅっと絞って、できるだけ隙間が開かないように、
糸を渡して綴じます。真ん中からペレットが飛び出さないように、しっかりと!
フェルトの下のほうに1センチずつの点(写真では黒点)を打ち、それを目安に丸みをつけた三角にカット。
あまり神経質にならず、適当に大きかったり、とんがったり丸かったり…のほうが自然でいいです。
赤い点々部分をぐし縫いして縮めます
「ヘタ」ができました。
本体にのせて、ヘタの裏側を本体に縫い付けます。
ヘタと同色の糸を使うと、表に針目が出ても目立ちません。
面倒でもしっかり縫い付けてください。トマトお手玉完成!
横から見るとこんな感じ。トマトに見えるかな?
この、「丸型」をいろいろな色柄で作り、「ヘタ」をキレイな色のフェルトに変えると…
「花お手玉」(あ…、花の中心の「絞り」がゆるい…)
フェルトはサイズ同じで、たとえば最初の黒い点を「6」にして、
ヘタではなく、丸みをつければかわいいお花になります。
以前書いた「フェルト・ワーク」の記事の中に「花」の作り方が載ってました。
最初のフェルトの長さを長くすると、縫い絞っても真ん中の穴が大きくなりますので、
7~8センチ程度にすれば、あとはさほど厳密でなくても大丈夫ですし、
山を三角ではなく丸いカットにすれば、かわいいお花になります。
どんなもんでしょうねぇ。
お年寄りが使うのは、やはり昔ながら…の形が一番ですが、
今の子供たちなら、こんなほうがよろこばれるかもですね。
さてさて、友人と話し合った「次の課題」に入っているのですが…何ができるのでしょうか…。
お楽しみに…なんていってますが、ただいま「材料」の到着待ち。
お盆休みで、さすがのネットショップもお休みのところが多かったので…。
今日からは通常勤務…という方も多いことと思います。
とたんに高温注意報がどうのこうの…皆様、お休み疲れが出ませんように。
*正三角形の四面体にする場合の製図です。
1 左下角の赤丸に半径8センチでコンパスの針を立て、右上のあたりにちょっと線を引きます。
上の赤丸の線です。
2 下の線上を右に8センチ移動した、下の黄丸に、コンパスを立て、最初の赤のラインと交差させます。
それが上の黄丸の線です。
3 両方の交差した「点」が青丸です。ここが正三角形の頂点になります。
4 もう一度、黄丸にコンパスをたて、今度は右上に線、
更に下の直線を右に8センチいったところ「緑丸」で、コンパスを立て、
同じ要領で、今度は黄丸の線と緑丸からの線の交差点を見つけます。
5 下のそれぞれ赤丸と青丸、黄丸と青丸をつなぐと正三角形になります。右も同じように。
5 全部書くと見づらいので、部分に引きましたが、下のラインの三角が二つ並んだ長さ、
上は角と、青い点を結んだ線、両脇、これが型紙の線です。これをカットしてください。
父がエンジニア、母が製図手でしたので、
子供のころから道具をおもちゃにしてました。
仕事でも少しやりましたので、
今でもミニ・ドラフターなど、たまに使いますが、
母が見たら「なんやねん、これは」と言いますよ、きっと。
あれこれ考えて、お試し作っては「こりゃアカン」…などと、
ずっとやっています。
次のオシゴトを頼まれているというのに…。
楽しいお手玉を作って、子供他ちが興味を持ってくれたらと、
そんなことを思いました。
手間は掛かりそうですが、トマトの
お手玉かわいいですね。
次は何かしら、楽しみです。