久しぶりの伸子～

真夏のピーカンの日は、ほんとは伸子張り日和ではないんですが…。
あっ建物の中なら、いいんですよ渇きも早いし…。
でも外はねぇ、日ヤケの心配がありますから。
それでも今日はどうしてもこのじゅばんの水通りを試したくて…。
スダレの影にもなってるし…と、思い切って片身頃分だけやりました。
見た目はきれいだったのですが、けっこう汚れていました。
地厚でいい襦袢です。残念ながら、ちょっとだけ小さなシミが数箇所。
柄はこんなです。


　　　

　　　　　
藤房で格子を作り、その中に梅や竹などが描かれています。
地模様が木目といいますか、墨流しのあの柄のような、
ぐにょぐにょっとした感じの線柄です。たぶん元は「着尺」だと思います。
しっかりしたじゅばんですので、単のうそつきにしても、
地が厚みがありますし、けっこういいのではないかと思います。
袖を無双に作れば、うそつきでもちょっといい着物にも着られますね。
その場合は「すそよけ分」もセットで売りますか！
全部洗ってシミ検査してから、いいとこを選んで「うそつき用」に
販売を考えています。
ピンク系ですけど年齢的には幅、ありまっせ～～。

こちらは、先日入手のハギレ、ちょっと長めの袖一枚分しかありません。
夏用の薄いちりめんです。とんぼの柄の部分だけは、もう少しベージュで、
そのほかの白い部分も、真っ白というわけではありません。
残念ながらお月様の白い部分に細かいシミがあります。


　　　


とんぼ一柄で、バッグにしてら夏向きでいいですね。
といいつつ、これまた「考えているだけ」…。
状態がよければ、スカーフも考えていたのですが、
それにするには白いところのヨゴレが、ちょっと多いかなぁ…というところです。
それにしても、この柄の着物、着てみたかったなぁ！！
昔の着物って、ほんと鮮やかにして華麗ですねぇ。
しかもこれ、単で透けませんし着られるのは６月と９月の二ヶ月だけですわ。
こういうゼータクを、できるものなら「やってみてぇぜ！」ってとこです。

この柄を手に入れたからかどうか？今日、とんぼを見ましたー。
あれはたぶん「アキアカネ」だと思います。
あれはけっこう人家の近くでスイスイ飛びますしね。
ちょうど、二軒向こうのおうちで引越しがあって、
大きなトラックが止まり、お兄さんたちがわっせわっせと
タンスなど運んでいたのですが、まるでそれを見回るかのように、
グールグールスイスイ…「しっかり運べぇ」とでも言っているようでした。
そういえばおとといでしたか「カラスアゲハ」も見たんです。
夏ですねぇ…というのもヘンな言い方ですが、
雑木林丸々ひとつなくなって、カラスもハトもウグイスも、
ほとんど姿も見ない、声も聞かない状態になりましたから、
なんだかちょっとホッとします。
暑ければ暑いなりに、晴れたら晴れ、雨なら雨なりに…、
少しでも自然に添うて、暮らすのがいいのでしょう。
出窓の風鈴は、ときどき来てくれる風に踊っています。