昨日の夜、写真の着物さんととんぼの会話…。
とんぼ 「あのさぁ」
着物 「(めんどくさそーに)なぁに…」
と 「寸法、計っていい?」
着 「寸法?いいけど?どーするの?」
と 「あたしのHPにさ、ちょっとでてみない?」
着 「ほおむぺぇじって、ナニ」
と 「あっ、えっとね、どこかへお嫁入りするためのご紹介の場所、かな」
着 「お嫁入り?あたしが?」
と 「そう、まだまだイケてるもん」
着 「あなた知ってるでしょ、アタシが出戻りだって…」
と 「そりゃわかってるけどさ、別にズタボロってわけじゃないし…」
着 「ズタボロだと嫁入りできないんだ」
と 「あっいや、そーゆーわけじゃないけど」
着 「そーゆってるでしょーが」
と 「ハイハイ、すんません。つまりさ、たったコレだけの傷なのに、
ずーっと埋もれっぱなしってのは、もったいないと思うわけよ」
着 「そんで傷かくして嫁入りさせちゃおう、とでもゆーの?」
と 「そりゃいかんよ、傷は傷、でもね、こんな程度ならいいよぉ、って
言ってくれる人だって、いるかもしんないじゃん」
着 「そりゃあ、そう言ってくれる人がいたら、あたしだって、
いっしょけんめ着られちゃうわよ」
と 「そんならさ、いっぺんHPにでてみよーよ」
着 「わかった、んで、どーすりゃいいの?」
と 「そのまんまでいいから、そのまんまを見てもらおーよ、ね」
とまぁ、こんな会話がありまして(あったのかっ!)
撮った写真が上の写真の訪問着なわけです。
お育ち確かな「三越さん」のお品です(ネーム入り)。
お嫁入り寸前に、どこかのアホが、なんかやっちまったんでしょーねぇ。
切れてるんです、こんな感じで…。だもんで、売れたのに返された「出戻り」…。
引っ掛けてびーっと裂けた感じです。ひっぱれたせいで、
その右側にも「ツレ」があります。地模様はご覧のとおりの縞。
かけはぎとかかけつぎで直すには、直線ですから直しやすいかと、
これは素人考えですが、どっちにしても、かけはぎ・かけつぎって、
直径1センチで10000円とか、そんな世界ですからねぇ。
でも、このキズは、前の中に入ってしまうところです。
落款も入ってまして、キズは向かってその左下、
だから、ちょっとかがって縫えば目立たなくなるんじゃないかと思うんです。
それだったら、これ、着られますよねぇ。
というわけで、販売しようと思っています。
やたら大きいんですけど、身丈167あります。裄は66、今様ですね。
こちらも販売予定の色無地です。やや緑が入ったグレー。
色辞典でいうと「青白つるばみ」という色に近いです。
いやーこの色無地着るのって、かなり年配でしょう。
それに年とっての色無地は、地模様があったほうがなぁっていうのが私の持論。
で、これは「羽織」のほうがいいんじゃないかと思っています。
元々本羽織は「着尺」で作るもの、、ですから残ったらショールでも。
背中にひとつ縫い紋を入れておけば、染め抜き紋よりお金かかりませんし、
気楽に着られます。裏はできればやさしい感じのものをつけてほしいもの…。
例えばこちら…とはいっても、最近こんな柄、ないんですよねぇ。
とやっていたら、色無地さんが話しかけてきました。
色無地 「ちょっとそこのアナタ…」
とんぼ 「…はいっ?アタシっすか?」
色 「ほかにダレもいませんでしょ」
と 「あっすんません。なんでしょー」
色 「さきほどお写真撮りましたわよね」
と 「はい、撮らしていただきましたです」
色 「ではもぅ、あたくしのご用はすみましたんでしょ」
と 「あーはいっ、終りましたデス」
色 「でしたらさっさと巻きなおして、しまっていただけませんこと?」
と 「あっすんません出しッパで」
色 「出し…ッパ?」
と 「あっ『出しっぱなし』ってことです」
色 「アナタねぇ…(ため息)
もぉそんなに若くはないんですから、ムリに言葉を略すようなことは
おやめになったほうがよろしいんじゃなくて?」
と 「あっはい、すみませんです」
色 「では、さっさと巻いてくださいましな、私たち反物・着物にとっては
蛍光灯の灯りは一番避けなきゃならないものなんですからね」
と 「はいっ、そーでした、せっかくの染めがヤケちまいますよねぇ」
色 「わかってたら早く巻き戻して、さっさとしまってくださいな。
あっ、それとしまってある箱、防虫剤、切れかかってましたよ。
本来なら桐の箱とか長持ちとか、湿気と虫から守られるべきもので、
さらにはお蔵の中とか…」
と 「(うるしゃいなぁ~)」
色 「ちょっと、聞いてます?!」
と 「はいっさっそく防虫剤を足しまして、除湿剤も調べさせていただきます!」
色 「お願いしましたよ。私は確かに世に言う『売れ残り』かもしれませんが、
まだまだお役に立てる身です。
いつか出会うかもしれない『私を着てくださる方』のためにも、
できるだけさっぱりと、きれいでいたいですからね」
と 「そりゃほんとにそーです…、反物と生まれたからには、
たくさんのお蚕さんのためにも、お役に立ちたいですよね。
ちゃんと保管しますので、新しい出会いをお待ちくださいねぇ」
色 「わかってんじゃん、じゃっ頼んだよっ、お休み」
と 「……えっ?えぇーっ?」
というわけで、ほかの色無地さんたちの写真もこれから撮ります。
価格はどうしても万になりますが、「元値」の何分の一かであることは確かです。
次回アップの予定ですので、またよろしくお願いいたします。
さぁ、今日は早めにアップします。また今夜PCあけられないでしょうから。
とんぼ 「あのさぁ」
着物 「(めんどくさそーに)なぁに…」
と 「寸法、計っていい?」
着 「寸法?いいけど?どーするの?」
と 「あたしのHPにさ、ちょっとでてみない?」
着 「ほおむぺぇじって、ナニ」
と 「あっ、えっとね、どこかへお嫁入りするためのご紹介の場所、かな」
着 「お嫁入り?あたしが?」
と 「そう、まだまだイケてるもん」
着 「あなた知ってるでしょ、アタシが出戻りだって…」
と 「そりゃわかってるけどさ、別にズタボロってわけじゃないし…」
着 「ズタボロだと嫁入りできないんだ」
と 「あっいや、そーゆーわけじゃないけど」
着 「そーゆってるでしょーが」
と 「ハイハイ、すんません。つまりさ、たったコレだけの傷なのに、
ずーっと埋もれっぱなしってのは、もったいないと思うわけよ」
着 「そんで傷かくして嫁入りさせちゃおう、とでもゆーの?」
と 「そりゃいかんよ、傷は傷、でもね、こんな程度ならいいよぉ、って
言ってくれる人だって、いるかもしんないじゃん」
着 「そりゃあ、そう言ってくれる人がいたら、あたしだって、
いっしょけんめ着られちゃうわよ」
と 「そんならさ、いっぺんHPにでてみよーよ」
着 「わかった、んで、どーすりゃいいの?」
と 「そのまんまでいいから、そのまんまを見てもらおーよ、ね」
とまぁ、こんな会話がありまして(あったのかっ!)
撮った写真が上の写真の訪問着なわけです。
お育ち確かな「三越さん」のお品です(ネーム入り)。
お嫁入り寸前に、どこかのアホが、なんかやっちまったんでしょーねぇ。
切れてるんです、こんな感じで…。だもんで、売れたのに返された「出戻り」…。
引っ掛けてびーっと裂けた感じです。ひっぱれたせいで、
その右側にも「ツレ」があります。地模様はご覧のとおりの縞。
かけはぎとかかけつぎで直すには、直線ですから直しやすいかと、
これは素人考えですが、どっちにしても、かけはぎ・かけつぎって、
直径1センチで10000円とか、そんな世界ですからねぇ。
でも、このキズは、前の中に入ってしまうところです。
落款も入ってまして、キズは向かってその左下、
だから、ちょっとかがって縫えば目立たなくなるんじゃないかと思うんです。
それだったら、これ、着られますよねぇ。
というわけで、販売しようと思っています。
やたら大きいんですけど、身丈167あります。裄は66、今様ですね。
こちらも販売予定の色無地です。やや緑が入ったグレー。
色辞典でいうと「青白つるばみ」という色に近いです。
いやーこの色無地着るのって、かなり年配でしょう。
それに年とっての色無地は、地模様があったほうがなぁっていうのが私の持論。
で、これは「羽織」のほうがいいんじゃないかと思っています。
元々本羽織は「着尺」で作るもの、、ですから残ったらショールでも。
背中にひとつ縫い紋を入れておけば、染め抜き紋よりお金かかりませんし、
気楽に着られます。裏はできればやさしい感じのものをつけてほしいもの…。
例えばこちら…とはいっても、最近こんな柄、ないんですよねぇ。
とやっていたら、色無地さんが話しかけてきました。
色無地 「ちょっとそこのアナタ…」
とんぼ 「…はいっ?アタシっすか?」
色 「ほかにダレもいませんでしょ」
と 「あっすんません。なんでしょー」
色 「さきほどお写真撮りましたわよね」
と 「はい、撮らしていただきましたです」
色 「ではもぅ、あたくしのご用はすみましたんでしょ」
と 「あーはいっ、終りましたデス」
色 「でしたらさっさと巻きなおして、しまっていただけませんこと?」
と 「あっすんません出しッパで」
色 「出し…ッパ?」
と 「あっ『出しっぱなし』ってことです」
色 「アナタねぇ…(ため息)
もぉそんなに若くはないんですから、ムリに言葉を略すようなことは
おやめになったほうがよろしいんじゃなくて?」
と 「あっはい、すみませんです」
色 「では、さっさと巻いてくださいましな、私たち反物・着物にとっては
蛍光灯の灯りは一番避けなきゃならないものなんですからね」
と 「はいっ、そーでした、せっかくの染めがヤケちまいますよねぇ」
色 「わかってたら早く巻き戻して、さっさとしまってくださいな。
あっ、それとしまってある箱、防虫剤、切れかかってましたよ。
本来なら桐の箱とか長持ちとか、湿気と虫から守られるべきもので、
さらにはお蔵の中とか…」
と 「(うるしゃいなぁ~)」
色 「ちょっと、聞いてます?!」
と 「はいっさっそく防虫剤を足しまして、除湿剤も調べさせていただきます!」
色 「お願いしましたよ。私は確かに世に言う『売れ残り』かもしれませんが、
まだまだお役に立てる身です。
いつか出会うかもしれない『私を着てくださる方』のためにも、
できるだけさっぱりと、きれいでいたいですからね」
と 「そりゃほんとにそーです…、反物と生まれたからには、
たくさんのお蚕さんのためにも、お役に立ちたいですよね。
ちゃんと保管しますので、新しい出会いをお待ちくださいねぇ」
色 「わかってんじゃん、じゃっ頼んだよっ、お休み」
と 「……えっ?えぇーっ?」
というわけで、ほかの色無地さんたちの写真もこれから撮ります。
価格はどうしても万になりますが、「元値」の何分の一かであることは確かです。
次回アップの予定ですので、またよろしくお願いいたします。
さぁ、今日は早めにアップします。また今夜PCあけられないでしょうから。
昔はあったんでしょうね。いろいろ。
なんならこれ大きめですし、いかが?
陽花様
よほど太目の方でなければ、普通に着て
このままでもきれいに隠れると思います。
ちょっとかがっておけば、広がりませんしね。
もったいないですー。
えみこ様
背の高いかただったのか、とても長いです。
なんならお引きずりで???
待っててくださいねー。
りら様
三越さんですから、数扱うので、
検品のつもりが?うっかりやっちゃったり
するんでしょうねぇ。
マジックのシミって着物、見たことあります。
何か書いていて、下になってるの気がつかず、
書いちゃったんでしょうねぇ。
そういう社員が首になったかどうかまでは…
調べてみるか?!
下前だからまた着物として着られるので、良し!なのですが、すんごく不思議です~。
とんぼさん、着物さんに聞いてみてくださいませんか?
さすがのおおきめさんな自分でも
このままではおおきめさんですが、興味もあります。
UPたのしみにしております。
下前の傷と云う事は、ご自分で
着付けをされる方だったら傷が
あることを人様に見える事は
ありませんね。
はどうしてこのような粋な生地がないんでしょ
うね。