今日は「社会ネタ」??
オカロ、またはオンカロと呼ばれるもの、フィンランドの地下500メートルに現在建設中の
「使用済み核燃料の墓場(最終廃棄場)」です。私は「そういうものがある」ということだけ知っていた程度…。
先日、これについての番組がありました。NHKのBSドキュメンタリー「地下深く、永久に」という番組です。
オンデマンドではみられるそうです。クリックで番組紹介に飛びます。ご覧ください。
このオンカロ(テレビではそういってましたのでオンカロといいます)は、恐ろしいところです。
使用済み核燃料が、ここにしまわれる(捨てられる)予定…。
この放射能は無害になるまで10万年かかるといわれています。だから埋める…。
100年後施設が満杯になったら完全封鎖されるのだと…。
「100,000年後の安全」という映画があると聞いていましたが、まぁ見に行くことは困難なので、
これはちょうどいいと思ってみたわけです。再々放送だそうなんですが、今まで見損ねていました。
たいへんスケールの大きい話ですが…、たとえば地球上にはいずれ氷河期が来る可能性があるそうです。
また、つい100年先の、この世界情勢もわかりません。
いままでにない大きな天変地異もあるかもしれない…そうなったとき、このたいへんキケンな場所に、
もし何も知らずに未来の人間たちが入ってきたら…という想定です。 そんなことあるかしらん…と思いますが、
たとえば…私たちは、まだエジプトのピラミッドについての正確なことをわかっていません。
子供のころには王墓だと教わったことが、今は違うといわれています。
同じように、未来の人たちが、核燃料の廃棄場所を理解しないままあけてしまったら…という話です。
確かにエジプトの時代から比べれば、今の時代はデータを残すことも伝えることも、天地ほどの違いがあります。
でも、です。「猿の惑星」という映画がありました。
宇宙船の遭難によって、猿が支配する惑星に不時着した人間が、猿に拘束される…
必死で逃げた人間は、自分たちは「どこか別の惑星」にきてしまったと思っていたのに、
実はそこは「数千年後の地球」でタイムとラベルしただけだった…というお話です。
何かの理由によって、今の文明が全て過去のものとなり、言語も今とは違うものになることもありえる。
オンカロがみつかって、そこにいくら世界中の言語で「ここはキケンだからあけてはならない」と書いても
解読できなければ、その前に発掘…などということになったら…と。
誰にでもわかるような「キケン」というマーキングをしておく、それはどんなデザイン?…。
いやむしろ好奇心を呼ばないように、何も書かない、描かない方がいいのでは??
彼らの話に「結論」はありませんでした。あるのは「お願いだから間違ってあけませんように」という願いと祈り。
10万年後の先のことなんか言われたって、なんだかピンとこない…確かにそうですね。
でも、今世界中がお互いに顔を見合わせながら「核廃絶」へ向かおうね、と、押したり引いたりしているのは、
もし、核戦争が起きたら、やってるところの地球の裏側まで、人類が危機に瀕するから、です。
それどころか地球ごとなくなる可能性もあります。
なんでそんなに怖いのか、人間がまだ「核」を制していないから、です。
核がどんなものであるかは知っている、その力も知っている、平和利用の仕方も知っている…でも、
使った後の「核のゴミ」をどうしたら即刻無害なものにできるか、それはまだわかっていないのです。
だからひたすら冷やして埋めるだけ…埋めて解決するかといったら10万年先まで「あけたらたいへん」…。
「死神の入った玉手箱」です。これが今「毎日増えている」わけです。
その核ゴミになるものが今度の騒ぎの元です。
福島で死神入りの玉手箱の、あのりっぱな房つきのひもが解けかかっている…。
チェルノブイリは開きかかったフタごとコンクリートで固めましたが、
中でフタがちょっと開いてる事態は変わっていないのです。
世界終末時計をご存知でしょうか。世界中の「核」の状態と世界情勢、
最近はそれにあわせて温暖化などの環境的なことも含めて
「核による人類滅亡」までのカウントダウンをしている時計です。
その瞬間を12時として、今は7分前です。
何度も言うようですが、原発は原爆とは違います。日本は「核バクダン」は持っていません。
でも、同じ原料となるものを「平和利用」という形でたーくさん持っているのです。
戦争による核爆弾の爆発ではないけれど、たった一度の地震と津波でどうにも暴れて手がつけられない「原発」を、
今必死で押さえ込もうとしています。もし…全てが無に帰して、あの原発の放射能が全部表に撒き散らされたら。
時計は何分進むのでしょう。
一介の主婦には、専門的知識はありません。いろいろ聞いても人毎にいうことが違っていたりします。
政府や東電が、こうも「後だしジャンケン風」に、実はあぁだった、こうだったと報告してくると、
正しい情報がちゃんと流されているのか、それすらも信用なりません。
わかっているのはタダひとつ、あの燃料棒というものは、生ゴミみたいに袋に入れて捨てられないし、
埋めても自然界に還るものでもないし、燃やして灰になるものでもない…ということです。
もう作らない、今あるものもいずれはとめる、それまで事故が起きないように、
国内の原発全てに万が一どころか「億が一」に備える安全装備をしなおす…。
それだけでもまたお金かかるんだわ…アメリカみたいに「電力会社」いっぱい営業してもらって、
こっちが選べるようにしましょうよ。私は少々割高でもソーラーか地熱発電してくれる会社ができたら契約するっ!
10万年と言われてもピントきませんね。
子孫に平和で安全に暮らせるように受け継いで
いかなければならないのに、不気味なパンドラの箱を残していくなんて、恐ろしい事です。
私も買ったのですが。
その本は500万年後からスタートします。
その時、もうとっくに人類はいません。
「地球にやさしく」ではなく、自分たちが死滅しないために「地球にやさしくしてもらう」必要があるのに、それを理解しない人々がいるのは本当に不思議なことです。
よほどお金儲けの方が大切なのですね。。。
愚かですね。
大量のイナゴや毒虫とともに「悪魔」が解き放たれ、封印をはがした学者と対峙するファーストシーンがあります。
封印とは、あばかれるためにあるのだとしたら。
「風の谷のナウシカ」というアニメでも、巨神兵なる最終兵器が
掘り起こされたために、野心欲望陰謀が巻き起こります。
完璧な封印はありえないとしたら。
今こそほんとうの英知が問われていると思います。
こういうことは、裏で大きなお金が動きますから、
本当に怖いことです。
私たちも「わからない」ではすまされなくなってきました。
少しでも汚れないようにして、次世代にこの地球をわたしたちものです。
なんのために、人は「知恵」を持ったのでしょうねぇ。
原発推進のリポートに出てきた正力松太郎氏が存命だったら、
今の状態を見てなんていうんでしょうね。
最初は日本の国を思い、国民の暮らしを思い…だったかもしれませんが、
過ちに気がついたらとめる勇気が必要なんですよね。
ほんとに日本はどうなっていくのかと、いままでになく落ち着きません。
人間の賢さとおろかさ、それは人であることの証だとは思いますが、
いい加減学んだら、正しい方向にすすんでほしいものです。
みんなで多少の不便をかこっても、安全に暮らしたいですわ。