
写真は、ふと気がついたら重ねておいた鉢の残土に、
いつのまにかはえていた「諸葛菜」、植えたところでは枯れてしまって、
だめになったものとばかり思っていました。
急いでちゃんと別の鉢に移し替えたら、元気になりました。
別名「花だいこん」、かの諸葛孔明が、戦のさきざきで、
食用にまいてまわったものだそうです。今年の花はもう終りましたが、
来年は鉢でいっぱいさいてくれるといいな。
では本日は「テレビ」で見たこと聞いたこと。
NHKの小番組で「なっとく日本語塾」というのがあります。
昼間の5分ほどの番組なんですが、けっこうおもしろいんですね。
今の時代でまちがって使われているとか、でも最近はもう認められているとか、
そんなことも話題になるので、へぇぇと思ってみています。
先日は「ものを人様にあげるとき」の会話、でした。
いつもちょっとしたコントで場面を作るのですが、
まず部下が上司のところに、もらったものを少し分けてもって行きます。
そして「おすそ分けです。どうぞ」と差し出す。
このときの「おすそわけ」がおかしい…というお話でした。
「おすそわけ」のすそは「着物のすそ」、つまり「ほんの少しですが」の意です。
目下の者が目上の者に「ちっとわけてやるよ」はないわけで、
こういう場合は「頂き物ですが」と、言うのが正しいですね。
つまり、言葉は、その前からのつながりも説明することができるわけで、
「私が自分で買ってきたわけではなく、もらったものの流用で失礼なんですが」
という思いもこめられるわけです。
だから「いただきものなんだけど」になるわけですね。
私の子供のころは「渡来モノ」なんていうシャレた言い方をしました。
隣のオバサンが「渡来モノなのよ、お茶ウケに食べて」なんて。
このときは「とらいもの」といわずになぜか「とーらいもの」といいましたね。
本来「渡来」というのは「外国から渡ってきたもの」のことですが、
出所を明かさず、要するに「アナタとは全然関係ないところからきたもの」と、
だから気遣いしなくていいよ、のところまでキモチを入れてるわけですね。
今の人にしたら、えぇ?なんでそんなめんどくさいことするのぉ?
かもしれませんが、けっこう普通にやってましたし、そういう近所同士の、
ある種めんどくささも伴う「まさつ」があったからこそ、
隣で年寄りが一人で死んでた…なんてことも無かったんですよ。
さて、脱線してしまいましたが、もうひとつは「おもたせ」という言葉、でした。
友達がもってきてくれたケーキを「おもたせでごめんねー」と出す。
これは当たり前なんですが、最近はキャッチコピーで「おもたせに一番!」とか
そういう使い方をしているところがあるそうです。
「おもたせ」というのは、いただいた側の言葉、もって行くほうは
あくまでも「おみやげ」ですよね。でも「おみやげに一番」なんて、
ありきたりですから、ちょっとシャレた言葉として「おもたせ」と
使っているのでしょう。耳への響きは、たしかに新しくていいかもしれません。
でも、使い方という点では、違いますよね。
それに違和感を感じない、というのがすでに言葉の意味がわからなくなっている、
ということだと思います。おかしいよね、と感じることを
「古いなぁ」といわれるのかもしれません。
でも、私は思うのです「ほんとの意味を知ってるけど、言い方として
おもしろいよね」と、みんながわかっていればいいけれど、
知らない人は「その使い方は『おかしくない』んだ」となったら困るよね、と。
最近は、テレビのアナウンサーやリポーターが「えっ?」と思うような、
いいマチガイをすることがあります。先日もありましたね、
誰か女優さんだったかのお話で「挙式をあげました」…。
そりゃ「いにしえの昔の武士の侍が…」だよ、と思いながら聞いてました。
また「てにをは」がどうもヘン…というのもよく聞きます。
あー今の人は「てにをは」からしてわからないかなぁ。
またこれは番組ではなくて実体験ですが、友人たちとお茶しているときに、
一番年下の友人が、子供のお迎えがあるからと、途中で帰りました。
そのときに「すみませーん『食べ逃げ』でー」といいました。
私は「それを言うなら『いただき立ちで』だわよ」と言うと、
「えっ『食い逃げ』より丁寧だから、いいかと思った」と…。
あははで終わりましたが、あとでに残ったオバサンたちは、
「丁寧にいえばいいっていう、その丁寧がちがうんだよね」と話しました。
もうひとつは、尊敬語と謙譲語の使い方、ですね。
こういうものは、別にひとつひとつ習ったわけじゃないけれど、
年を重ねるごとに経験値があがっていき、とっさに話しても見当つけて話せる、
だからよけいに若い人の言葉が気になるのかもしれません。
私もりっぱに敬語を使いこなせているわけでは、ぜーんぜん無いんですが、
少なくとも「おすそわけ」「おもたせ」の使い方くらいは知ってます。
言葉には「語源」だとか「そうなった経緯」というのものがあります。
最近増えた「日本」についてのクイズとか検定とか、
テレビを見ていても、そういうものをやっていて、
「へぇぇ、この言葉って元はこれなんだー」と、驚くものもあります。
言葉というものも、時代ととに変わっていき、
無くなっていく言葉もあれば、使い方が変わる言葉もあります。
「全然」という言葉のあとには「-ない」という否定形がくるわけですが、
今は「全然大丈夫」とか「全然かっこいい」とか…。
私も最初に「全然似合ってるー」とかなんとか言われたときに
「ヘン」と思ったのですが、いわれてよくよく思い出してみれば、
私だって「全然ヘーキ」なんてやってましたわ。
元々の使い方は「否定形」ばかりが来るわけではなかったそうですから、
こちらは「元に戻った」のでしょうか。
始まりがあって、変化して、時にみょうちきりんがあって、
あっというまに廃れたり、思わぬものが残ったり…
着物にも同じことが言えますねぇ。
どっちにしても「大事」にしたいものです。
「せんぱーい、片付けもお手伝いせずに
『いただき立ち』で、ほんとに申し訳ありませーん」
「いいのよぉ、おもたせばっかりで、何ももなくてごめんなさいねぇ
それよりきをつけて帰ってねぇ、ばいばーい」…
(にゃろめ、うまいこと言って…食い逃げかよ、皿洗いは全部アタシってか!)
コレコレ、おさえておさえて、おじょーひんに…。
いつのまにかはえていた「諸葛菜」、植えたところでは枯れてしまって、
だめになったものとばかり思っていました。
急いでちゃんと別の鉢に移し替えたら、元気になりました。
別名「花だいこん」、かの諸葛孔明が、戦のさきざきで、
食用にまいてまわったものだそうです。今年の花はもう終りましたが、
来年は鉢でいっぱいさいてくれるといいな。
では本日は「テレビ」で見たこと聞いたこと。
NHKの小番組で「なっとく日本語塾」というのがあります。
昼間の5分ほどの番組なんですが、けっこうおもしろいんですね。
今の時代でまちがって使われているとか、でも最近はもう認められているとか、
そんなことも話題になるので、へぇぇと思ってみています。
先日は「ものを人様にあげるとき」の会話、でした。
いつもちょっとしたコントで場面を作るのですが、
まず部下が上司のところに、もらったものを少し分けてもって行きます。
そして「おすそ分けです。どうぞ」と差し出す。
このときの「おすそわけ」がおかしい…というお話でした。
「おすそわけ」のすそは「着物のすそ」、つまり「ほんの少しですが」の意です。
目下の者が目上の者に「ちっとわけてやるよ」はないわけで、
こういう場合は「頂き物ですが」と、言うのが正しいですね。
つまり、言葉は、その前からのつながりも説明することができるわけで、
「私が自分で買ってきたわけではなく、もらったものの流用で失礼なんですが」
という思いもこめられるわけです。
だから「いただきものなんだけど」になるわけですね。
私の子供のころは「渡来モノ」なんていうシャレた言い方をしました。
隣のオバサンが「渡来モノなのよ、お茶ウケに食べて」なんて。
このときは「とらいもの」といわずになぜか「とーらいもの」といいましたね。
本来「渡来」というのは「外国から渡ってきたもの」のことですが、
出所を明かさず、要するに「アナタとは全然関係ないところからきたもの」と、
だから気遣いしなくていいよ、のところまでキモチを入れてるわけですね。
今の人にしたら、えぇ?なんでそんなめんどくさいことするのぉ?
かもしれませんが、けっこう普通にやってましたし、そういう近所同士の、
ある種めんどくささも伴う「まさつ」があったからこそ、
隣で年寄りが一人で死んでた…なんてことも無かったんですよ。
さて、脱線してしまいましたが、もうひとつは「おもたせ」という言葉、でした。
友達がもってきてくれたケーキを「おもたせでごめんねー」と出す。
これは当たり前なんですが、最近はキャッチコピーで「おもたせに一番!」とか
そういう使い方をしているところがあるそうです。
「おもたせ」というのは、いただいた側の言葉、もって行くほうは
あくまでも「おみやげ」ですよね。でも「おみやげに一番」なんて、
ありきたりですから、ちょっとシャレた言葉として「おもたせ」と
使っているのでしょう。耳への響きは、たしかに新しくていいかもしれません。
でも、使い方という点では、違いますよね。
それに違和感を感じない、というのがすでに言葉の意味がわからなくなっている、
ということだと思います。おかしいよね、と感じることを
「古いなぁ」といわれるのかもしれません。
でも、私は思うのです「ほんとの意味を知ってるけど、言い方として
おもしろいよね」と、みんながわかっていればいいけれど、
知らない人は「その使い方は『おかしくない』んだ」となったら困るよね、と。
最近は、テレビのアナウンサーやリポーターが「えっ?」と思うような、
いいマチガイをすることがあります。先日もありましたね、
誰か女優さんだったかのお話で「挙式をあげました」…。
そりゃ「いにしえの昔の武士の侍が…」だよ、と思いながら聞いてました。
また「てにをは」がどうもヘン…というのもよく聞きます。
あー今の人は「てにをは」からしてわからないかなぁ。
またこれは番組ではなくて実体験ですが、友人たちとお茶しているときに、
一番年下の友人が、子供のお迎えがあるからと、途中で帰りました。
そのときに「すみませーん『食べ逃げ』でー」といいました。
私は「それを言うなら『いただき立ちで』だわよ」と言うと、
「えっ『食い逃げ』より丁寧だから、いいかと思った」と…。
あははで終わりましたが、あとでに残ったオバサンたちは、
「丁寧にいえばいいっていう、その丁寧がちがうんだよね」と話しました。
もうひとつは、尊敬語と謙譲語の使い方、ですね。
こういうものは、別にひとつひとつ習ったわけじゃないけれど、
年を重ねるごとに経験値があがっていき、とっさに話しても見当つけて話せる、
だからよけいに若い人の言葉が気になるのかもしれません。
私もりっぱに敬語を使いこなせているわけでは、ぜーんぜん無いんですが、
少なくとも「おすそわけ」「おもたせ」の使い方くらいは知ってます。
言葉には「語源」だとか「そうなった経緯」というのものがあります。
最近増えた「日本」についてのクイズとか検定とか、
テレビを見ていても、そういうものをやっていて、
「へぇぇ、この言葉って元はこれなんだー」と、驚くものもあります。
言葉というものも、時代ととに変わっていき、
無くなっていく言葉もあれば、使い方が変わる言葉もあります。
「全然」という言葉のあとには「-ない」という否定形がくるわけですが、
今は「全然大丈夫」とか「全然かっこいい」とか…。
私も最初に「全然似合ってるー」とかなんとか言われたときに
「ヘン」と思ったのですが、いわれてよくよく思い出してみれば、
私だって「全然ヘーキ」なんてやってましたわ。
元々の使い方は「否定形」ばかりが来るわけではなかったそうですから、
こちらは「元に戻った」のでしょうか。
始まりがあって、変化して、時にみょうちきりんがあって、
あっというまに廃れたり、思わぬものが残ったり…
着物にも同じことが言えますねぇ。
どっちにしても「大事」にしたいものです。
「せんぱーい、片付けもお手伝いせずに
『いただき立ち』で、ほんとに申し訳ありませーん」
「いいのよぉ、おもたせばっかりで、何ももなくてごめんなさいねぇ
それよりきをつけて帰ってねぇ、ばいばーい」…
(にゃろめ、うまいこと言って…食い逃げかよ、皿洗いは全部アタシってか!)
コレコレ、おさえておさえて、おじょーひんに…。
その入ってきた器を返すのに、祖母や母は「お移り」に何か手頃なものはないかと騒いでました。今、うちでは兄妹間でよくお皿が行き来しますが、やはり何入っているとうれしいものですね。
ようやく梅雨明けしたので、きょうは暑くてもさわやかな日でした。
梅雨明け宣言をきいて、何となく気が晴れて・・・気の持ちようでしょうか。(笑)
言葉に関しては私も
「言いたい事が沢山ありすぎ」
ですが(笑)、今の時代うっかり言おうものなら「時代錯誤の変人」と言われかねないようです。
自分の体験ですが、ずっと昔のまだ若妻(苦笑)のころ社宅に住んでいて、
「きょうは私のお誕生日なんです」
と言って、
「自分の誕生日に『お誕生日』とはおかしい!」
と夫の先輩に注意されました。
それまで、普通に丁寧語のつもりで使っていた自分の言葉を他人に注意されて(しかも大人になってから)びっくり&悲しかったのですが、本当に今考えたらおかしな言い方でした。
大人になるとこんな風に注意してくれる方はなかなかいらっしゃいませんね・・・。
あの時注意していただいてありがたかったと、その方を時折思い出します。
そうですね、母はとらいものといいましたが
「到来もの」なのでしょうね。
母の田舎ではそうだったのかなー。
今頃こんなことでつっかかってます。
おうつりは、母もいつもマッチだとか、
ふきんだとか、ストックしてましたねぇ。
今ではそういう近所づきあいが
ありません。寂しいですね。
キャット様
こちらは、もわっと「あたたかい」日?
たってるだけで疲れました。
言葉って難しいですね。
去年、近くの家の補修にきた若い人が、
風でほこりやにおいが飛びますのでと、
先に挨拶に来たのですが、
「当社が、壁も屋根もやってさしあげるので…
できるだけ飛ばさないよう気をつけて
差し上げますが…」まぁおえらい会社なのねーと聞いてました。本人はていねいに
言ったつもりなんでしょうねぇ。
幸い風もなく、ほこりはそんなに
飛んでいらっしゃいませんでした。
教えてやりたかったけど、
あんまり堂々としてたんで、飲まれました。
私も気づかない内におかしな日本語を
使っています。
時折、ブログに書いていて娘に注意
される有様です。
ときどき自分で言ってから
「あれ?今のあってたかな?」なんてとき
ありますね。目上の人と話すときは
いくつになっても緊張します。
山ほどあります。テレビに向かって文句も言い
ます。どうしちゃったんでしょうね?
不祥事を起こした会社の幹部が「お詫びしま
す」と言って頭はさげますが、その後何も言い
ません。本来であれば「申し訳ありませんでし
た」とお詫びすべきところをお詫びしますとい
う予告だけで終らせてしまっています。
とんぼさん余りストレスを溜め込まないで下さ
いね。