ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

AI対応、だって。

2021-05-24 18:07:02 | つれづれ

 

宅配便を送ろうと、集荷の電話をしました。

かつてはすぐにコールセンターの担当者につながったのですが、

スマホがひろまってからは「ラインでも…」なんぞと、あれこれ説明があり、

最期に「電話をご希望の方は…」となります。

まぁそれでもつながりますからそれでよかったのですが、

わずかのあいだに、ついに「AIがが対応いたします」になりました。

 

電話番号に間違いはないかどうか、住所を、氏名を、そして集荷時間の希望など。

「…の場合は『ない』とお答えください」…機械相手でも「ない」というのはいやなので、

「ないです」と答え、それは当然AIですから認識してくれましたけれど、

「あらへんよ」とか「ねーよ」と言っても通じるのかな?

そして、人間相手だと「ありがとうございました」で「こちらこそ」とか「よろしく」とか

会話の端切れみたいなものがありますが、AIサマはお忙しいのでしょう、

用件がおわったとたんにプツンときれました。かわいい女性の声ではありましたが、

なんかココロさみしくなりました。

 

確かに今はコロナですから、たくさんのオペレーターの方も、出社するのもたいへんなのかもしれません。

コロナのためだけではないのかもしれませんが、なんでも人員削減なのですねぇ。

かつてスマホが出始め、すぐに「地図アプリ」が出たとき、

ニュースで「これからは人に道を聞かなくても迷うことはありません。

スマホが目的地までの地図を教えてくれます」と、スマホ片手に歩く人の姿を映し出してました。

それを見たとき、私は「ああこれでまた人との会話が減るなぁ」と思いました。

人に道を聞く、ということは、ほんのわずかの会話でも、それがたぶん一期一会であっても、

人と関わりを持つことです。四つ角のたばこ屋さんにはたいがい「看板娘」や「看板おばぁちゃん」がいて

いつもきかれるものだから、慣れた様子で「ここまっすぐね、で、二つ目の信号右だよ」なんて…。

 

些細なことかもしれませんが、まったく知らない人に「すみませんが」と声をかける、

親切に教える、ありがとうございますと立ち去る…そんなことでも、

人と人が話をするということは、大切な気がします。

誰にもたよらなくても、誰とも一言も話さなくても、ちゃんといきたいところにいけるのは、

便利なことではあるけれど、さみしいことでもあるんじゃないかと、そんな気がします。

宅配のおにいさんも、今はコロナで玄関先に置配が主流です。

きっと仕事は早く済むと思いますし、配達する側からすればありがたいことなのかもしれませんね。

それでも、うちに来てくださる人の中には、ちゃんと声をかけてくださったり、

こちらがおばぁちゃんなのは一目瞭然ですから「カゼはやってるから気を付けてくださいねー」なんて、

気にかけてくれる人もいます。

 

AIのかわいいけれど、向こうに人はいないんだという現実にちと戸惑いながらも、

とりあえず集荷のお願いはできました。

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